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いのちの詩(仮題)

サバイバルゲームとトレジャーハント

作者: 浮き雲

戯れてみました。

深刻な主題の中を踏み迷うのは苦手です。私には、私の人生を背負って歩くくらいがせいぜいです。

自分の人生に限ってしまえば、書いたことは、あながち間違っているとは思いません。

「一期は夢ぞ。ただ狂え(閑吟集より)」と言えるほど生きたいわけでもなく、かといって終わりに「何もなかった」と言い切るのも寂しすぎます。

迷いながらも「他生の縁」。同じ迷路で関わった人たちを大切に想っていたいと思います。



サバイバルゲームへの招待、それが生まれることで


そして、ゲームへの強制参加、それが生きることだ




僕たちの家族は「愛」という勇気や


「絶望」という黒魔術を与えてくれる


僕たちは学校という、初めから能力が違う集団で


サバイバーとしての基礎を学ぶ


僕たちは、否応なく自身の適性を知らされ


無邪気な夢を歪めていく




なぜ、両親は


愛していると、慈しみながら・・・


残酷なゲームの中に、僕たちを産み落とすのだろうか



なぜ、学校は


教え、導く場所でありながら


ゲームよりも残酷に、僕たちを追い詰めるのだろうか


ゲームに参加することなく潰えるいのち


その無慈悲な(ふるい)は、誰の意思によるものだろうか




やがて、僕たちは、いくつかの「知恵」と


「スキル」という武器


そして、「鈍感(打たれ強さ)」という盾をもって歩き始める




社会は、「道理」と「建前」という壁で、僕たちの行く手に立ちふさがる迷路で


右手で壁を辿(たど)ろうとすれば


埋め込まれた「公平」という刃が、指を切り裂く



それでいて、「学歴」というスコップ(装備品)


あらかじめ掘り出せる宝を制約し


迷路に隠された近道(ショートカット)のドアは


「人脈」というお札でしか開かない




振りむけば「時間」という壁が、僕たちを追いかけ


後戻りを許さない


だから、行き止まりの壁に追い詰められれば


(ひきこも)るしかなく


いのちと引き換えに強引に乗り越えれば


虚無へと消えていくしかない




ダンジョンに潜む怪物(ゆうわく)


蠱惑(こわく)的な人型か


宝箱型に限られ


触れれば、痛手をくらい


触れなければ、後悔を引きずる




それでいながら、道標は優しく


指し示す方向へ、人並みに歩めば


やがて、得るものも、失くすものもなく


僕たちはゴールへと導かれる




ゴールは目標ではなく、終わりだから


迷路を辿った記憶と


手に入れた宝やガラクタが、僕たちが生きた記念品となる


だから、僕たちは、安全に終わりたい欲望と


多くのものを手に入れたい欲望の狭間で


葛藤を続けることしかできない




こんな、サバイバルゲームの中でも


僕たちは出逢い、ともに旅をする


生き残る以外のために、誰かのために情熱を傾ける


たぶん、僕たちは、その中で生きていることを実感する



それこそが、僕たちの生きる意味で


人生という迷路を抜けだすときでさえ


消えてしまうことのない宝なのかもしれないと思う





最近、どこにグループ分けしようかと迷ってしまい、宙に浮かせているものもありますが、これは、すっきり収まります。

人間というものは、些細なことでも迷えます。人生で迷うことなど当たり前なのでしょうね。

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