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メモリーピース  作者: メモ帳
6/6

メモ1

私は時々夢を見る。

どこかの、だれかの、なにかのはなし。

舞台も、名前も、起きている事も、私にはよく分からない。

私に届くのは、切り取られた想いだけ。

あまりに断片的。あまりに抽象的。

ーそれでも。

かき集めれば、何かわかるかも。

そう思ったので、ここにメモとして置いておく。

頻度の高い順に。色濃く残っている順に。



"メモ1"


_人は誰しも、やるべき事を1つは宿していると思う。

なんて、借り物の身体に居座ってる、人でもない何かが言うのはおかしいけど、そう思う。

僕の場合は、それが世界を救うことだったから、今こんなことになってるだけだ。

夜の街並み、ビルの屋上。そこでついさっき最後の工程を終えた。瞬きにも満たない刹那の後、然るべき何かが僕を襲うだろう。

死に続けるのか、生き続けるのか。ここで終わりか、山のような仕事を投げられるか。

両方だろうなぁ、なんて思っていたら、僕は記憶を漁っていた。

ない。やっぱり。やっぱりない。

どこかに、大事にしまっておいたはずの記憶が抜け落ちていた。

あぁ、クソ。最悪だ。

失くしたのはいい。多分失くしたのは今じゃないし、あれ以外にもいっぱい失くしてると思うから。でもそれに気づいてしまうのは最悪だ。"無い”を意識するとすごく嫌な気分になる。

もうなくしたくないとおもった。そこで記憶をかき集めようとしたのがさらに間違いだった。

僕にはもう、なんの記憶も残っていなかった。

笑ったり、泣いたり、怒ったり、助けたり、殺したり。いっぱいしたはずなのに、もう何もない。ない。ない。

悟ってしまった。「これが続く」のだと。

奪われて、空っぽになって、空を埋めるために頑張って、奪われて。その繰り返しなのだと。

これが「生きる/死ぬ」という事なのだと。

いやだ。

いやだ。

「生き/死に」たくない!「生き/死に」たくない!

それならいっそ「生きて/死んで」いたい!


「生き/死に」たい!! ______

お疲れ様です。

週一投稿になると思われます。

初投稿なので勝手が分かりません。ご了承ください。

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