メモ2
メモ2
_壊す。
それだけが俺が居る理由だった。
お偉方の気に食わないやつを壊す。なんだかムカッときたから壊す。そうでなくとも壊す。花を、街を、星を。
「それならきっと、君は優しいんだね」
奴はそう言った。何でもかんでも守りたがるおかしな奴だ。
「どこがだよ」
「だってそうだろう?君が自分の意思で壊したものはひとつも無いじゃないか」
「じゃあお前はどうなんだよ。やってる事は俺の真逆なんだ。お前は血も涙もない奴なのか?」
「そうかも」
「だったらやめちまえよ。」
「うーーん…」
5分も黙った後、
「それでも、俺はここが好きだから」
なんて言っていた。
崩レる自ガ、ノまれるスン前にオモい出しタ、些細ナきおk。
ソれデも。
それデも。
それでも。
「…?」
踏ん張るには十分過ぎた。
「…何故拒む?破壊のみが生き甲斐の貴様が。」
「見境無く壊すのはもうやめたんだよ」
「尚更解せんな。ここまで腐った世界に。人間に。腐った貴様がかける情などあるものか。」
「あぁそうだ!何の救いも無いのにヘラヘラして使い潰されて!何の感謝も与えず使い潰す!そんなのが至極当然の世界なんて心底気持ち悪い反吐が出る!!」
「…それでも」
「ここは、アイツが守った街だ…!!」
「ダチの居場所を笑った奴は!俺が全員ブッッ壊す!!!」
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