心の距離
色んな気持ちでお腹いっぱいの彩を他所に
すぐに城に着いた。
ちかーい!!!
思わずツッコミそうだった彩だったが
あれがあれで兵長と気まずいので
とりあえず心でツッコむ。
お城っていうから凄いの想像してたけど
これは洋風というより和風なお城ね。
さすが私の脳内。
そんな想像力なんて無いよね。
そういえば
さっきの赤髪も
その周りにいた人たちも
みんな着物みたいなの着てたな。
でも不思議。
黒髪の人が誰も居なかった。
だから私のこと黒髪って呼んでるのかな?
って、これ私の夢なんだし
考えても意味ないか。
そんなことを考えながら
馬から降ろされた彩は連れられるがままに歩く。
はぁ、、そろそろ起きたいな。
もういいよ異世界とかそういうのアニメだけで良いよ。
金欠で現実逃避して
残りのビール飲みほして
昼寝したから
ダラダラすんなって私の中での良い子ちゃん彩がこんな夢見させてるんでしょ?
たまにの休みくらいダラダラしたって良いじゃん。
でももう分かったから、明日から頑張って働くからー!!!
ブツブツと独り言を言う彩と
周りを囲んで歩いていた兵隊たちとの距離が
どんどん離れていっていることに
彩はまだ気付かない。