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狐ロリ神様はおいなりさんがたべたい。  作者: 凪狐
一章 狐ロリ神様、異世界へ
34/54

白兎の少女

新キャラ登場です。

 食堂内はリングラスの食堂とは違い、アルコールの匂いと肉の焼ける音と笑い声で溢れかえっていました。


「ここは外と違ってやけに賑わっておるの」

「いいや、いつもそうだよ」


 イロハの呟きに答える少女がいました。

 その少女は、白、でした。

 カノンが褐色の肌なら、その少女は真逆の白雪の肌。ショートカットの髪も一切の不純を取り除いた白です。ただ、少しだけ人と違う点をあげるのならば。レンズの奥にある目が真紅に輝いている事と長いウサギの耳がある事。

 彼女は兎人族でした。


「やっぱりいつ見ても白いね――ルビア」

「そう言うキミはいつ見ても黒いね――カノン」


 ルビアと呼ばれた少女の真っ赤な瞳と、カノンの碧色の瞳が交差します。


「こいつ……」

「なにかな……ドワーフさん?」

「ドワーフを舐めんなぁぁ!」

「あー、お主達。周りの人達の迷惑になるし、落ち着かんのかの?」


 一触即発どころか拮抗が崩れた二人に対し、お腹が空いてるイロハは耳をしおらせて問い掛けます。

 余裕綽々のルビアはつまらなさそうに辺りを見渡すと、食堂内にさっきまでの騒々しさはなくなっていることに気づきました。それはカノンも同様です。

 悠葵はと言うと、ちゃっかりと空いている席を取って三人分のスペースを確保していました。


「ったく、ヤメだヤメ。カノン。キミはオレが貰うから、女の子らしくボクなんて言わないことだ」

「ルビアだって女の子なのにオレって言ってるでしょ! それにボクはずっとボクだから!」


 そんなカノンの言葉を聞かずに、テーブルに置いていた黒いキャスケット帽を被ると、食堂を後にするのでした。


 イロハとカノンは、悠葵が座っているテーブルに着いて文字だけのメニュー表を広げます。


「まったく……ルビアの奴本当にムカつく!」

「まあまあ、落ち着いてくださいよ。でもカノンがここまで負の感情を見せるってのも珍しいですけど」

「あっ、その、ゴメン。出来るだけ見せないようにしてたんだけど」

「別にいいんじゃよ。ずっと溜め込んでもツラいだけじゃしな……と、私はこれにしようかな」


 他愛もない会話を交わしながら各々注文するメニューを決めていき、チリーンとベルを鳴らして店員さんを呼びます。

 気付けばさっきまでのカノンとルビアの不穏な空気によって出来た静けさは、三人が食堂に入った時と同じような活気に満ちていました。


 駆け寄ってきた店員さんにそれぞれ食べるメニューを伝えると、伝票にすらすらと書いて復唱。そして一礼して厨房に伝票を見せに行きました。


「さて、じゃあご飯が来るまでお主とルビアの話をしてもらうとするかの?」


 イロハはカノンを見て、ターゲットを定めたような笑みを向けるのでした。


オレっ娘ですよ!←

それと、明日の話は少し雰囲気暗めになります。

無双はちょっと、おまちください。

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