表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/2

ヤマトの愉快な1日

何も言うことはない

「だーかーらー、そのカジノで稼いだ金をラクレ様に奉納しろっていってんの!!」

「どうしてだよ! これは俺が自分の運で獲得したルクスだぞ!」

「良いじゃない1ルクスから稼いだんだから!」

「だとしてもこれは俺のルクスだ!」


俺こと鈴仙大和は、カジノの前で一人の女と争っていた

その理由は俺の手にある3200万ルクスが入った白い袋である。

それで、なんで争っているかって?

それは簡単、このアリナって言う女が「そのルクスをラクレ様に奉納しろ」とかふざけた話をいってきたからだ。

もちろんこれはイカサマでも不正でも、ましてや強盗したりして稼いだお金じゃない。自分の運で稼いだお金だ。


「あんたはどうせ酒に使うでしょう! だったらラクレ様に奉納した方が良いでしょ?」

いや、良くねーよ。まったく良くない。

「そーれーにー、あなたラクレ様のためにモンスター退治もしないでギルドの端っこでいつも酒飲んでちょっかいかけるだけじゃありませんか! これはその迷惑料です!」

誰もお前にちょっかいかけてねえよ。


しかし、困ったな・・・ こうなったらアリナは絶対引かない。

どうしようか…

「あ、そうだ!」

「あら、わかっていただけましたか? ならばこの袋はもらっていきますね。」

そうだよ、アイテムボックスにルクス入れれば良いじゃん! そんでばれないように小石でも入れといて。

よし、思い立ったが吉日 早速やろう。

とりあえずアイテムボックスの中にルクス移してっと。

そんでなぜかあった小石を袋に詰める。

これでOK! あとはこれを渡せば…

「あー、なんだ そういえばそうだな すまない、これをラクレ様に奉納しておいてくれ」

いまちょっと自分に失望した こんな嘘をさらさら言える自分に失望した!

「そうですか! ならばあなたの代わりに奉納しておきますわ!」

そういってアリナは俺の手にある袋をぶんどる。

そして俺に背を向けて嬉しそうにスキップして神殿へ向かっていく。

すると、突然何かを思い出したような顔をして、俺に向けて手を合わせ、こういった

「あなたにラクレ様の加護がありますように…」

そしてすぐに後ろを向き、スキップで再び向かっていく



俺は冒険者ギルドに来ていて、酒を飲んでいた。

冒険者ギルドは酒場みたいな感じでもあるから、別に酒を飲んでいても不思議ではない。

「それにしてもあいつ馬鹿だよな」

うっかり口から独り言が出てしまう

「何がですか?」

それを隣にいたオルカに聞かれていたのか、オルカにさっきのことについて聞かれてしまう

「いや、こっちの話さ」

とりあえずごまかしておく。

「そうですか」

以外と簡単に引いてくれたな、どっかの馬鹿とは大違いだ

まったく、あいつも宗教狂いじゃなきゃ可愛いんだけどなぁ

そんなことを考えながら酒を飲む

「ヤマトさんはいますか!!!??!」

いきなり扉を蹴飛ばして現れた馬鹿のせいで、俺の至福の一時は、終了を迎えた。

次回更新は1週間後位になりそう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ