合成魔獣と高位魔法
「緑!M2で撃て!黄!桃!ウェンディ!ベリガさんと非戦闘員を避難させろ!黒は爆薬を仕掛けてスキがあれば爆破しろ!アレはヤバい!」
「「「了解!」」」
アレはヤバい空気がビンビン伝わってきます
『緊急!前線空中管制官!ヤバいのが出てきた!爆撃要請!』
『了解!攻撃機が到着まで10分!』
『急がせろ!』
ーーー
リー・グリファル
召喚には成功したな・・・・ただ召喚に関わった魔道士たち10人が倒れてしまった・・・息はあるもの魔力の枯渇のため数日は目を覚まさないだろう・・・
「魔法攻撃部隊!詠唱は済んだか?」
「詠唱完了!いつでもぶっ放せます!」
「よし!合図と同時に三秒差でぶっ放せ!」
「了解」×15人
ーーー
赤
さっきから緑がM2を撃つ続けてるのだが毛皮で塞がれてまったく効果がない、一応怯んでいるのだが・・・
すると爆薬を地面に設置してM268(マシンガン)を撃っていた黒が
「最大爆発効果範囲まで2m!!」
「了解!黒!自分の判断で爆破させろ!」
「了解!」
すると業を煮やしたのか触手が鞭のようにヒュンヒュンヒュン鳴りながら飛んでくるが触手の根元を見れば何処に来るか判るので屈んだり横に飛んだりしてよける
爆発!
そして、黒が起爆スイッチを押したのか地面で爆破が起きる
「手持ちありったけのC4だ!やったか!?」
黒よ・・・それはダメなフラグだろう・・・
そして、土煙が晴れるとフラグを回収するように魔物が居た・・・ただ左足は爆発をもろに喰らった影響で吹き飛んで無くなっているのだが・・・
傷口から肉が盛り上がって再生してる・・・・キモチワル!
クソ!どうしたらいい銃撃も効果がない爆破しても再生してしまう
そしてライフルで牽制しながらどう倒すか考えてると足が治りこっちに突撃してくるが間一髪横に飛び、回避すると魔物は勢いをそのままに俺たちの乗っていた馬車に激突、そのまま横転させてしまう
見張り台でM2を撃っていた緑はM82を持ったまま激突寸前に飛び降りていたので無事だが
クソ!どうしたらいいんだ攻撃機が来るまでまだ時間はかかる・・・それまでに俺ら全滅だ・・・・
とか、考えてると黄と緑が避難させていたベリガ外交官が隠れてる森の中から黄の無線機を通して此方に言葉を伝えてくる
『赤井軍曹殿!頭です!体を破壊しても再生してしまうなら、脳みそを破壊すれば再生もせずに死にます!』
『助言感謝します』
と言って無線を切るがどうしたものか・・・頭に12,7mm弾を叩きこんでも毛皮に跳ね返されてしまったんだぞ
すると後方から緑が
「隊長!私がどうにかします!足止めを!」
「わかった!全員緑の掩護だ!出し惜しみは無しだ!」
「「「「了解」」」」」
と言うと緑以外の全員が単射撃をやめて連射に切り替え銃撃を浴びせるとウザったいのか魔物が動きを止める
すると緑がM82で狙いを付けデカい石を叩き割ったような爆音を立て12,7mm弾を打ち出す
魔物の目を狙って・・・
12.7mm弾は見事に目に命中、そして音速を超えるスピードで目を貫通、そして視神経をズタボロに引き裂きそのまま頭蓋骨に食い込みそのまま破壊、割れた頭蓋骨の破片と一緒に魔物の脳みそに当たり脳みそを破壊そして後頭部側の頭蓋骨に命中、だが流石にデカい魔物の2枚目の頭蓋骨を貫通するには至らず頭蓋骨に当たった瞬間弾丸の鋼鉄部分はバラバラに砕け散り破片がさらに魔物の脳に損傷を与えていく
ーーー
リー・グリファル
ズドーン!
魔物の倒れる姿を見たときリーは信じられないものを見た顔になっていた
実は合成魔物には色んな魔物を合成したのだが一番の秘密はスライムを合成した事だった
スライムは弱い魔物の代表なのだが実は研究の結果スライムの生命力が弱いだけでスキル的には強いのだ、特にスライムの上位種によくみられる「暴食」と全てのスライムに備わっている「再生能力」この二つは目を見張るものがあった
そして今回組み込んだのは「再生能力」これは自分の体の一部を損傷しても治してしまう能力だった、ただ普通のスライムは生命力(HP)が低いので「再生能力」のスキルを使う前に死んでしまう
だが今回は生命力の強いブラックベアに組み込むことでその問題を解決した・・・・はずだった
しかしこれは如何なっている?
今まで親父の時代から続けてきた合成魔獣の研究結果をすべて注ぎ込み作った最高傑作だったはずだ、
だが明らかに体はキメラより小さい人間、魔族より低い魔力しか持たない人間に倒されてしまった・・・・
「クソ!魔法攻撃だ!順番に打ち込め!」
「りょ、了解!」
「氷棺!」
すると敵(赤達)の上空に順番に長方形の氷の塊が出来上がるのが見える
ーーー
赤
今度はなんなんだよ~
そう思うには訳があった俺たちの頭上は縦8m横4m高さ18mほどの氷の塊が出来てるのが見えるのが見えたからだ、しかも十数個・・・
「全員撤退!」
と言ってみんなを見ると既に走り出していた
「この野郎!あとで全員地獄の障害物競争だからな!」
と言い走り出すと氷の塊が落ちてきて先ほどいた場所に次々落ちてくる
『こちら空中前線管制官、F35が到着した、鬼ごっこは終わりにするか?」
『冗談を言ってる暇はない、敵さんが判っているならさっさと撃破してくれ!』
『判った、鬼を叩いてくる』
すると、街道の先で3発ほど爆発音が響くのが聞こえる、どうやら鬼退治が完了したらしいな・・・と思ってると通信が入る
『空母中州所属127航空連隊所属マスタング隊1-2だ、地上部隊へ通達、敵の魔道士部隊を無力化、赤外線画像によると敵が1人逃亡』
『攻撃感謝する、監視は出来るか?』
『不可能だ、アフターバーナー全開で飛んできたから燃料がギリギリだ、空母中州へ帰還する』
『判った、良い旅を』
『交信終了』