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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
冒険者編
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魔王様の幼少期その2

「皆、話がある!」


叫ぶと執事長が席を立ち優しい顔で


「ライト様、こんな夜更けにどうしたのですか?トイレですか」


「トイレは済ましている、今はそれどころじゃない、父上を助けたい!皆力を貸してくれ」


すると母上が激怒しつつ怒鳴ってきます・・・正直怖い


「ライト!何を言ってるの!!あなたが剣をとっても大人には敵わないし、魔法も基本中の基本しか習ってない!!そしてそもそも馬術はできない!そんな貴方が戦場に出ても1時間もしないで殺されてしまうわ!そう言うのは大人に任せて早く寝なさい」


ここまでは想定内・・・


「そうです、僕には力も魔法の知識もないです、だけど自分にはこれがあります」


と、頭を指します


「「「?」」」


「それに僕には優秀な貴方がたがいてライトス領は無理でも私たちの町に居るベリッハ軍を駆逐出来る策があります」


すると工兵隊隊長の男が


「この人数で突撃でもするんですかい?それは無茶と言うもんですよ」


「あぁそれは分かってる、ここには土木作業が得意な兵と、僕と母上の身の回りを世話するメイド、そして執事近衛と言う防衛特化の近衛だけだ、これで突撃しても屋敷に到着する前にやられてしまう」


「ライト様・・・何を言ってるのかお分かりですか?ベリッハ軍は約5000人これを一掃し領地を奪還すると言うことですよ?」


「敵の人数がわかってるのか?・・・それは好都合、皆が僕の言う通りに行動してくれたら奪還できる」


「しかしですね・・・」


すると腕を組み考え事をしてた隊長が


「兎に角案を聴かせてくれませんかね?話はそれからでもいいんじゃないですか?どのみち三人だけじゃ突撃するしか策はなかったんですから」


「・・・・」


「じゃあまず確認したいことがある、父上とライトス軍の残存勢力は?」


「先ほど届いた情報だと1000人ほどの軽装甲騎兵部隊と残りの執事近衛と護衛給仕が合わせて1000人、屋敷の外壁内に入り籠城戦を行っており現在王都からの援軍を待ってる状態です」


「そうか、町の民と援軍は?」


「民も外壁内や周辺の村などに避難しております、援軍は現在ベリッハ軍との戦闘により不可能に近い状況です」


「わかった、次に確認だが町の周りの地形を事細かに教えてくれ」


「町の周りは草原や穀物地帯、その周りを小高い丘、西には川が流れております」


と隊長と執事長が答えてくれます、よし可能だな


「では・・・これから作戦を伝える」


・・・

・・


「なるほど・・・これは・・・いや・・・可能か・・・」

「我々は防衛特化しかしこの作戦なら・・・敵は激減後だから・・・・」

「屋敷は防衛上の理由で高台に作られてるわ、被害は無いとは言えないけど少ないと思うわ」


3人は顔を合わせ


「ライト様この策略はどこで覚えたんですか?」


「ん?いや、屋敷の図書室で・・・」


「・・・まぁいいでしょう我々執事近衛隊はこの作戦に乗ります、どうせこのままでも無駄死にするだけでしょうしね」


「工兵隊も乗るぜ、裏方の俺らが作戦の柱を担うんだ!剣もって突撃するよりは役に立ちそうな作戦だからよ!」


「私は賛成はしません、ですが反対もしません、だけどライト・・・これからすることは父上を救う以上に敵の命を奪うということを忘れてはいけませんよ」


「・・・はい、肝に銘じときます、母上」


「じゃあ工兵隊はさっそく動きまよ、」


「我ら近衛隊も移動を開始します、皆さまご武運を」


と二人が出ていく


「ライト・・・」


「母上、いまは何も言わないでください」

と僕も現場指揮を執るため外に出ていく


「・・・」


そして工兵隊は5人の班長を呼び出し指示をだしていき、ある班は木を切り出し、ある班は土魔法を使い川底を整地していきある班は火炎魔法を利用し川の横の崖を爆破していく


すると後ろから声をかけられる、振り返ると完全武装した執事近衛隊30人が整列していた


「ライト様・・・我ら執事近衛30名出陣いたします」


「あぁ、一番危険な役目を押し付けて申し訳ない、許してくれ」


「・・・それは違います、私らはライト様に未来を見たのです、だから作戦を伝えた結果皆何も言わず装備を整えココに集まりました」


「しかしだn「そもそも!我々は逃げようと思えば逃げれたのです、森は深いですが執事近衛はあの町で育ちこの森は庭のようなものです」


「そこまで言うのなら何も言わない、皆の働きに期待する!」


「「「「「「「オウ!」」」」」」」」


執事長が吠える、普段おっとりした立ち振る舞いが嘘のように


「我ら執事近衛!最初で最後の攻撃作戦だ!!要求がキツイのは信頼の証だ!!!出陣!!!!!」


すると副隊長を先頭に隊列を組んで出ていく、


最後まで残ってる執事長を見上げると清々しい顔をしていたので


「一番大きい領旗をもっていってくれ」


「よろしいのですか?」


「あぁ今この軍で旗軍は執事近衛だ、旗軍が一番大きい旗を持つのは当たり前だろ?」


「わかりました」


と、集会所に飾られた領旗を持ってくると


「では私も出発します」


「あぁ、武運を祈る」


と、あいさつもそこそこに馬を走らせて行ってしまう


次の日の朝集会所でネットをしつつ今後のことを考えてると


「ライト様、ダムが完成しました」


「そうか、見に行こう」


そしてそこには外壁を崩しただけの簡易的なダムが完成していた、そして溜まりつつ水には幾つもの丸太が浮かんでいた


「どうですか?」


「あぁ立派だこの調子で水がたまるのにどれくらいかかる?」


「そうですね、ダムの耐久力もありますが持って三日って処ですかね?」


「作戦は三日後早朝にする、近衛の連中に早馬をだせ」



ブックマーク、感想、誤字脱字まってます!

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