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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
冒険者編
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魔王様の幼少期その1

今回は魔王様の10歳の時のお話し

自分が元地球人と気づいたのは10歳の時だった


気づいた時には祖父が魔王様をしていた「名門ライトス家」の長男になっていた


記憶をたどると、あの時真っ白い世界に居て目の前にリストラ寸前風のM字禿のおっさんがいて


「僕は神様だよ、君は死んだんだ、そこである異世界に行ってもらいたいんだけど転移と転生どっちがいい?」だそうだ、どちらにしても基本的には言葉適正化は与えてくれて他にも規格外チート能力も与えてくれるらしい


「ちなみに死因はなんですか?」


「交通事故だよ、異世界に行ってほしくて死んでもらったよ」


今この禿ハゲなんて言った?異世界に行ってほしいだけで殺した?まだ俺はこの秋葉原でやりたいことがあったんだ


せっかく戦争が落ち着いて安心してオタク人生を謳歌しようとしてた矢先なのに・・・インターネットはしたいし、まだあのフィギアは買ってないし、あの薄くて高い本も買ってない、行きつけのメイド喫茶も妹カフェを行ってない



なんてことをしてくれたんだ!!!!!!



「そう言われても僕は神様だからね、「生かすも殺すも神様次第」だよ」


まさか心が読めるか?


「神様だからね、当たり前だよ、でもハゲはないんじゃない?」


「じゃあ先に進むぞ、要求は2つ、1つ目はチートだけど異世界で地球でのインターネットを見れるようにして欲しい」


「え?そんなんでいいの?全魔法属性とか、剣豪とか、鑑定とかじゃなくていいの?」


「いらない、ペンは剣よりも強しってね」


「まぁいいけど、こちらからの書き込みはできないけどいい?2つ目は?」


「いいよ、2つ目は10歳まで今の記憶を封印して欲しい」


「可能だけどなんで?」


「小さい時にしゃべったり、知識をひけらかしたら変に思われるだろうからね」


「まぁいいけど、それだけかい?」


「あぁ」


・・・・

・・・

・・


僕らしい選択だ


取り敢えず状況確認だな、と思いつつ心の中で「インターネット」と唱えると目の前に半透明のウィンドウが現れネットにつながった


よっしゃ!と思いつつ1日をネットサーフィンをして過ごすのだった


そして次の日メイドさんが


「ライト様、ビッド様がお呼びになっております、執務室までおいでください」


ちなみにビッドと言うのは父上のことで魔王にはならなかったのだが辺境爵らしい、しかしなんだろうか?


そう思いつつ執務室のドアを叩き「ライトです、入ってもよろしいですか?」


「入れ」


と許可があったので入ると


執務室の机前に、母上、執事長、ライトス領辺境軍の司令官たちが集まっていた


「そろったな、今から重要な話をするから全員心して聞くように」


すると全員がすごくまじめな顔で聞きいる


「隣のベリッハ領が謀反を起こそうと懇意にしてる複数の商人から聞いたんだ、そしてベリッハ領に流れる武器や魔道士の流入を考えると謀反は本当に起きると思う、そこでだライトス家は祖父に魔王を持つことで謀反が起きた場合攻め入られる可能性が高い、ライトが生まれたため人質に恰好の標的だからだ」


「・・・・」


「そこでだ、今から辺境軍は準戦闘待機を取るいいな?」


すると軍の連中がキリッと敬礼をしつつ


「ハッ」


「よし、次に工兵隊から50名と執事近衛から30名を選出してライトと私の妻であるルーサスの護衛に付け、そしてルーサスとライトは明後日の夜にこの館を脱出、セリー川の上流へ向かい隠れ住め」


「父上!なぜですか!?自分も戦います!」


すると父上は初めて見るような怖い顔で


「戦場をなめるなよ、お前が居ても足手まといにしからなん、むしろ見つからない処で隠れていた方が助かるわ!!」


あの優しかった父上は何処に行ってしまったんだろうか・・・角がなかった僕に付け角を付けてくれて「これはルーサスと私の前以外で絶対に取っちゃダメだ、取っていいのは裏切られてもいいと思った人物の前だけだ」と優しくも厳しくも諭してくれた父上は見る影もなかった


そしてその会議は続いたのだが僕は何もできず、なにも言えず気づいたら私室で荷物を片付けていた・・・


2日後夜


馬車に乗り込み前後を挟むように工兵隊、執事近衛、僕、執事近衛、工兵隊と隊列を組んでいる


他にもメイドさんなども数人だが付いてきている


そして遠ざかりながら防衛のために小高い山に建てられた領主館を見つつ馬車に揺られてると母上が


「ライト・・・父上はあなたの命が大切だから避難させようとしているのですよ、それに内乱が収まればまた父上に会えます、今は我慢です」


「・・・はい」


そして馬車でゆっくりと進むこと丸1日と半日


執事長が


「ではここを避難場所として簡単な村にしましょう」


と言うと工兵が動き出しいくつもの家を建ててゆきます


その他に土魔法が使える兵が地面を盛り上げ簡単な外壁を作ったりしている


ちなみにその場所は山の中ほどにあり、北には岸壁西には崖があり底には川が流れており水には困らなさそうだった、東は森で危険な魔獣は出ないものの相当深い森で迷ったら出ることは出来ないそうだ


そして非難を開始して3週間後早馬が届き手紙にベリッハ領が蜂起、ライトス領に侵攻今の処は持ちこたえているが今後どうなるかわからない状況だそうだ


その夜質素な家で藁のベットに入ると何か優しい父上の為に何かできる事はないかと考える


何か俺にできることはないか?


何ができる?10歳の僕だ戦うことは出来ない、魔法は?まだ魔法の基礎を学び始めた処だ、戦争じゃなんの役にもならないだろう


ではなにが?


・・・・インターネット


それは僕の唯一の武装


俺はあの糞禿かみさまの前でいったよな「ペンは剣よりも強し」とだったらあの時の口からでた言葉を実現させてやる


そこで色々いじった結果すごいことが分かった、まずマップ機能だがこれは日本の地図ではなく現地自分が見た部分を網羅していた、しかも等高線や3D、果てはどうやったのか航空写真などもあった


そして大手映像配信サイトをみてると戦国時代に町を堰(堤防的な物)を作りそこに水を引き込み水攻めにする映画だった


・・・慌てて地図の等高線や川の位置関係を確認すると


イケるかもしれない・・・しかしこれは川に堤防を作る必要があるし、時間が足りるか?足りないならすぐに行動するしかない


ベットを飛び出し集会所になってる建物に飛び込むと工兵隊の隊長と執事長、母上が机に集まり今後の話をしていた


勢いよく扉を開けたせいで皆びっくりしていたが無視して話しかける



「皆、話がある!」



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