1手目と2手目
コタツで日本の話題で盛り上がってると
じりりりん
電話がなります
「はい、ライトです・・・・はい・・・通せ」
この世界には電話なんてあるのか・・・
「あ~これ?電気の代わりに魔力を使ってるんだよ」
と付け角を被りながら説明してくれる
ほ~、要するに魔力=電力と言う事か?
コンコン
ドアがノックされてる
「入室を許可する」
すると執事さんが入ってきてライト魔王様に耳打ちする
「判った、下がってよい」
・・・
・・
・
「赤井君、王城から貴族が4名ほど逃げ出したそうだよ、しかも全員が魔族至上主義派の面々だね」
あほか・・・こんなタイミングで逃げ出したら罪を認めたようなものだ
「ライト魔王様先ほど話した通り我々の目的の一つに仇撃ちに来たのです」
「いいよ、好きにしな魔王として日本軍が魔国内での軍事行動を制限付きで認めるよ」
「制限とは?」
「なに、大した事ないよ、観戦武官を同行させるだけだよ、まぁ魔国のことは判らないだろうからガイド程度と思ってもらってかまわないよ」
まぁそりゃそうだろうな、流石に自国で好き勝手させたくはないよな
「承知しました、では早速ですが、ジジジって奴はどうなりました?」
「アイツは軍施設の拘束室に入れてたんだけど貴族の1人が連れ去ってるね、現在密偵が追跡中だね」
「では首輪はまだ付いてますか?」
「付いてると思うよ?金属製で外し方が判らないって報告が来てたからね」
「では次ぎに回りに味方はいますか?」
「いや、遠くから密偵が居るだけで敵の移動は馬車だよ?」
じゃあ周りに損害はないな
「では1手目」
と腕のウェアブルPCを操作して首輪の爆薬を起動させます、そして上空のオスプレイからの映像で爆発を確認
「コレで良し、ところで4名の貴族の情報を教えてもらえないですかね?」
「勿論いいよ~」
と言ってコタツからでて部屋の本棚と机から紙の束を持ってくると
サンドラ将軍が驚いた顔で
「魔王様!自国の地図は最重要機密ですぞ!」
「かまわないさ、多分だけどもう既にこの王都周辺の地図は完成してるはずだしね」
やべ、ばれてる、まぁ何も言わないからいいんだろうな
「それで、この4人だね」
と4枚の書類をだすと
「まぁこいつらは小物だよ、一応貴族だけど領も持たないし国の方向性を考える組織の一員だね、まぁ所詮文官貴族だよ居なくても問題ないし、そもそも今回の事件で証拠を集めて捕縛するつもりだったしね」
するとサンドラ将軍が思いだしたように
「証拠ならでました、ジジジが自白とある公爵の印付きのブレスレットをつけてました」
「本当かい?だれだい?」
「印には本と麦の刻印、グリファル公爵です」
「まじで!?重鎮のローか?」
「息子の方かはわかりませんがグリファル家が関わってるのは間違いないでしょう」
すると本棚から1枚の書類を持ってきて
「コイツがグリファル家の現当主の公爵ロー・グリファルだよ、国の中枢の中でも内務のトップだね、正直グリファル家は長く歴代魔王に就いてくれた由緒正しい家だよ、裏切るとは思えないな」
じりりりん
電話がなります
「はい、ライトです・・・はい・・・まじで?・・・わかった」
?
「今密偵から電話でジジジの乗った馬車が爆発して運んでた貴族も死亡したって」
「あ、それは我々の1手目です」
サンドラ将軍が唖然とした顔で居ます、口を閉じろよ
すると魔王様がコタツに両腕を乗せ手を組みアゴを乗せ
「さて、日本陸軍最強の部隊は2手目に何をするのかな?」