魔王様と「は?」
ゴム手袋をゴミ箱に入れ、ICレコーダーのスイッチを切り後片付けを終わらせた
ガタイがいいだけあってタフだった・・・足には無数の針と火傷、手の指のつめは全て剥がされ、掌には釘が打ち付けられている、ちなみに釘の頭には電気コードが延びていて先にはバッテリーがおいてある
ちなみに天幕の中にはreaatの連中と各自に宛がわれたメイド、サンドラ将軍とメイドのルリがいる、TALOSの面々もいたが拷問を行なってるとわかると安心したのか自分の達の天幕へ帰っていった多分スーツの整備でもするんだろう先ほど空中投下で補給した液体燃料の補充とかもあるからな
「やるなら先に行ってくださいよ」
「せっかくメイドさんとイチャイチャしたのに」
「拷問は明日の予定では?」
「これはグロイな」
「・・・うぷ」
みんなから文句言われた・・・
ちなみに最後のはウィンディだ
「すまん・・・なにかのスイッチが入ってしまって、ウィンディ・・・吐くなら外でしてくれ」
「で、赤、なにか解ったのか?」
とサンドラ将軍、やはり自国の事だろう、気になるんだなぁ
「まずコレを聞いてくれ」
とレコーダーのスイッチを入れると捕虜の言葉が出てくる、要約すると
○名前はジジジ
○今回は人族の外交官を殺して外交関係を悪くするのが目的
○雇い主は公爵ロー・グリファル
○この後の襲撃の予定は無い
「こやつが突撃のジジジか!?それよりも裏切り者がロー公爵だとは・・・」
「有名なお方なのですか?」
「・・・先代の魔王様に忠誠を誓い現魔王様の相談役だ」
「すぐさま魔王様に報告をしたほうがいいのでは?」
「・・・下手に動いたら魔王様に危害が及ぶ可能性がある、魔王様の戦闘能力は皆無だからな」
「魔王なのに!?」
「昔は強ければそれでよかったのですが数代前から統治能力が魔王様の条件になったのだ」
「そうなのですか・・・」
「はい、それよりこのジジジ元将軍なのですがどうしますか?」
「得たい情報は得たのでそちらに渡しますよ」
「では、治療も含め後は我々が引き取ります」
そう言って一礼しジジジを椅子ごと運びだしていった
あ!爆弾つきの首輪!とりはずし忘れた!
まぁいいか・・・
ーーー
次の日
荷物を片付け出発、幾つかの街を経由し王都に着く
正式名称 魔国ヴェルディル 王都ナシレ
概観は茶色レンガ造りの3階建ての建物が並ぶ整った都市だ
魔王城は小高い丘の頂上に立っておりその丘を中心に蜘蛛の巣状に大通りが整備してあり道もゴミや馬糞も殆ど落ちていなく清潔だ
聞いたらスラムの連中の雇用の一環らしくスラムの連中もちゃんとご飯を食べられ寝る所も屋根がある所で浮浪者は殆どいないらしい
まぁ殆どというだけで少なくいるらしいが
そして王都に着き、外壁の門をくぐると魔王城に続く正面通りには魔族の人が詰めかけ軍らしき人が通りに出ないように警備していたり、等間隔で並び、旗をもっていたりする
「軍団日本軍および草原の狼そしてパエリア王国の方でお間違いないですか?私今回の会談の総責任者を承っております「オーバー・リバー」と申しますどうぞよしなに」
そんな感じで挨拶され、そのままパレードを進み魔王城に到着、謁見の間に通され豪華な玉座の前で待つように言われた
我々の周りには兵士や貴族と思われる人物が並んでいる
「ライト・ライトス3世魔王様!ご入場!!」
と号令係の軍の人が叫ぶので方膝で座り、頭を下げてると
「よい、面をあげよ」
と魔王様から許可が出たので魔王様をみると
「あ、こんにちは、魔王の鈴木です」
は?