突撃と撤退できない理由
撤退しベリガさん達と合流し報告をする
「・・・と言う状況で魔族が集結、撤退を進言します」
すると考え始めますが、正直撤退しか選択肢はないんだが・・・
「赤井殿よ・・・なんとか前進することは不可能か?」
「・・・我々だけだと不可能です、圧倒的に火力が足りない、先ほどのアンデッドは動きが単純で鈍間、そして我々の武器の残弾も残り少ない次ぎに補充できるのは4時間後の定期空中投下を待たなければなりません、なぜその様に前進にこだわるのですか?」
「実はなカスタード地方を治める大貴族の方から内密に依頼を受けているのだ、そして私の家族が人質にされているのだ・・・申し訳ないのだが押してでも魔族領に行からなければならない」
「任務の内容は?」
「それは言えない、コレを見てくれ」
と胸元を開けると、タスキ掛けに鎖で縛られ、ミゾオチ付近には紫の魔石が輝いていた
「これは制約の魔道具、契約違反をすると鎖が絞まり死ぬ、制約は「依頼内容を他人に話す」、「2ヶ月以内に依頼を果たす」この二つだ、そして娘と家内にも同じものが付いていてワシが死ぬと家内も娘も死ぬのだ」
「ふむ・・・」
「だめなのか?」
うわぁメッチャ悲惨な顔してるわ・・・
「少々お待ちください、私1人では決めかねません、5分でいいです」
「あぁすまんな」
・・・
・・
・
「全員集合!」
するとTALOS部隊やreaat班、草原の狼達が集まり会議が始まる
「ベリガ外交官は撤退は出来ないそうだ、だが前進は死ぬだけだ、どうする?」
すると草原の狼の意見としては
「依頼主の言葉は絶対、そもそも依頼が王族からの依頼だから放棄したら最悪死罪が適用されるから死ぬなら生き残る前進したい」
TALOS部隊の面々は「撤退Fuck you!」とか息巻いてるし
ちなみに我々reaatは撤退したいんだが・・・・死にたく無いし・・・
「解った!前進しよう、全員弾薬を節約しつつ少しずつ前進するぞ、TALOSは道の真ん中でライン体系で前進、我々は左右の森に入って道を挟撃しつつ森の中の敵を攻撃する、草原の狼は森の中をお願いできるか?」
するとリーダーのリクゼが代表して
「あぁいいぜ!むしろそっちの方がいいだろうな」
と快諾してくれる
「我々TALOS部隊も大丈夫だ」
「よし!では各自装備を整えておけ、地雷の爆発音がしたら戦闘が近いぞ」
「「「おう!」」」
そして「草原の狼」たちは武器や防具のチェックや指輪やネックレスを付けているがなぜ今貴金属なんだろうか?もしかして魔道具とか言うやつなのか?
TALOS部隊は輸送車両に積んであるパワードスーツの燃料を交換したり武器を取り出している、どうやら10mm機関銃から15mm機関銃に変更してるみたいだと思ったらバキン!と車両のドアを引っぺがして盾にしている、確かに輸送車両の防弾装甲は7,62mmライフル弾を防げる能力があるから十分対処できるであろう
我々は弾薬や装備品の補充をし顔にペイントを施す、すると遠くで10回ほど爆発音が聞こえる
「おい!敵がトラップにかかったぞ!全員戦闘配置!」
すると外交官の乗る馬車の周りを騎士団が囲み、我々は打つあわせ通りに配置に付き前進を始める
ゆっくり進む事10分ほど・・・・
でましたよ、獣人とは違う背中からコウモリの羽を生やした男性や蛇の下半身の男性がこっちに向かってきます、明らかに友好的な使者には見えないですよねぇ
「戦闘開始!!!!」
銃声!銃声!
TALOSからは10mm機関銃よりかは発射速度は落ちたとはいえ15mmの超強力な銃弾が吐き出され敵に吸い込まれていくが魔族の手前でガラスが砕けるエフェクトが発生し塞がれてしまう
しかもお返しとばかりに、火の玉や水の槍が飛んでくるがこちらもTALOSの持つ盾がちゃんと防いでくれている
「よし・・・正面の敵に気を取られてるな・・・」
そしてハンドシグナルで攻撃開始を伝えると左右2班に別れて射撃を開始する
もちろんだがお互い射線に被らないように斜め45度ぐらいから撃っている
しかし・・・
これじゃあジリ貧だなぁ、まぁ森の中に展開してる草原の狼は暴れまわってるッぽいが俺達には弾薬っていう制限があるからなぁ・・・
ーーーー
くそ!なんなんだあいつら進撃を開始したら地面は爆発するし、交戦したら遠くから凄い音と光を放つと何かを放ってるのだろうか常時展開してる防御魔法を貫通してくる
しかもだ、こっちが火炎弾や水槍を強化してはなってもあの全身鎧の奴らの持つ盾に阻まれて全く効果がない、こんな奴ら始めて相手をするぞ
「クソ!森だ!前衛はそのまま攻撃を続けて全身鎧の奴らを足止めしろ!!中堅の奴隷兵は森の中に入って横から奇襲をしかけろ!!!」
「了解!」
と伝令が走ると程なくして奴隷兵が森の中に入るが、森の中から大精霊の気配がすると同時に森がざわつき悲鳴の後に物音がしなくなる
道を挟んで森の中に入った部隊も爆発音や狼の鳴き声の後悲鳴と助けを呼ぶ声の後全く声が聞こえなくなる
「このままじゃジリ貧でまけるな・・・」
すると後方から20機ほどの飛行物体がこちらに向かってくるのがわかる・・・グリファル公爵様のよこした増援か?
「皆の者!増援だ!勝てるぞ!」
「「「「ワーー!!」」」」
一気に士気があがるが頭上を通り過ぎ前線に向かったグリフォンの鞍には魔族軍の紋章が付いている、これはもしかしてヤバイパターンかも知れんな・・・
とか思ってると前方で火の手が上がる
「総員に通達!突撃せよ!」
突撃のジジジと言う二つになった本領を発揮するため猪頭の彼は巨体に似合わない速度で戦友たちと突撃を開始したのだった