草原の狼の実力と戦闘
警戒しつつ歩いていると生臭いような死臭が漂い始め道の奥からゆっくりとゾンビと鎧を着た骸骨部隊がこっちに向かって来るのがみえますねぇ
しかしなぜか歩が遅い・・・突撃のつもりなのか?
「総員!ライン隊形!!」
と叫ぶと、機銃に着いている緑以外のreaatストラトスの面々が横1列に並び、遅れてTALOS部隊が輸送車両から5機降りてストラトスの横に並んだのを確認すると
「緑!とりあえず魔族軍の護衛兵団かもしれん、声掛けしろ!」
「了解」
『こちらパエリア王国の使節団の者です、迎えならば一度止まって下さい」
・・・こっちに向かってきますねぇどうやら敵性勢力らしいです
「現時刻を持って前方集団を敵性と認識!迎撃戦を開始する!」
「「「「「了解!」」」」」
「総員!射撃開始!」
射撃音!射撃音!射撃音!
我々の6,8mm弾やTALOS部隊の10mm機関銃の射撃音そして馬車の上に付いた12,7mm弾が凄い勢いで吐き出され敵のアンテッドに吸い込まれるたびにアンテッドが倒れていく
もちろんフルオート射撃ではなく3発ごとに一度射撃をやめる短射撃を繰り返し、効率よく敵を無効力化していく
すると奥の方から弓が飛んでくるのが見える
「緑!如何にかしろ!」
「迎撃なんて無理です!!!」
とか言いつつ横においてあったMGL140ランチャーを取り出し弓兵のいる辺りに6発打ち込むと40mm対人榴弾が爆発し弓兵を殺って行く
しかし弓は我々の頭上を越えて外交官の乗る馬車に当たるかと思ったら5人の旗手兵が旗を広げつつ振ると弓を旗で防いでしまっている
「我等は外交官と献上品を守ります!貴方方は敵を!」
「まかせとけ!」
とか一瞬で旗手兵と戦友になると
「俺らもまけてらんねぇな・・・」
「そうね・・・」
「正面は任せた!側面の森の中の敵は任しとけ!」
と「草原の狼」の面々が咆えると
リンはその場で何か詠唱を始め
リクゼとエリ、バルマスは右側の森に突撃していき数秒後メキメキと木の倒れる音や爆発音、狼らしき唸り声が聞こえてきます
そして左側からは巨大な蔓が何本も蠢くのがみえます、ゾンビや骸骨兵を巻き込みながら・・・こえぇぇぇ軽いホラーや・・・
いつからバイオ○ザードの世界に迷い込んだんだ?
ーーー
魔族至上主義 本部
「報告します!敵正面の兵は謎の冒険者グループによってほぼ壊滅!近づく事すら難しいです!」
「報告します!左側の森からの進行部隊は2人の人族、1人の獣人によって壊滅です!」
「報告します!右側の森からの進行部隊は蔓に襲われて殲滅しました!恐らく高位の精霊使いによるものです!」
「・・・どうなってるんだ?」
と今回の作戦の大将であるジジジ将軍が頭を抱える
それもそのはずである、普通アンデッドに人族や獣人が対処するには魔法使いの光属性や神官の神聖魔法、精霊使いの精霊攻撃、あとは武器に光属性の魔術をかけて貰うしかないのだ
実はエルフのリンによって同行してる日本軍の武器に光と森の精霊の加護がつけられていたのだ
しかし武器の威力が上がるわけでもなく弾の威力が強いのも事実である
「こうなったら我々が出るしかないようだな、総員突撃用意」
ーーー
赤井
「我々は今から偵察に行きます、護衛にはTALOS部隊とウィンディがつきますのでご安心を」
「うむ、よろしく頼む」
と外交官のベリガさんと話が終わると電磁明細を起動させ服の色を黒一色から迷彩色に変更、森の中に音を立てず1時間ほど進むと広大な草原が現れ200人ほど集結していた
コレは俺らだけじゃ対処不可能だな・・・
「黄、上空に待機してる対地攻撃機に連絡は取れるか?」
「隊長、ダメです現在オフラインです、もしかしたら何かしら魔族にそう言う能力者がいるのかもしれませんね」
「確かにな、戦場での通信手段を潰すのは定石だからな、よし、撤退を進言しに行くぞ」
「了解」
「黒は山道に指向性地雷をありったけ仕掛けて来い」
「了解、IEDも仕掛けますか?」
「あぁ出来るだけ足止めしたい」
「了解」
そういい黒と蒼がワイヤートラップ付きの指向性地雷や即席地雷(IED)を仕掛けに行く
ーーー
待ち合わせ場所から半日ほど行った村
「将軍!待ち合わせ場所から魔族領に1時間ほど行った所で複数の爆発音と強力な精霊魔法の反応です!」
「なに!今すぐ動くぞ!荷物はそのままでいい!グリフォン隊!急げ!!」
号令をかけて3分後約20機のグリフォンが上空に舞い上がって待ち合わせ方面へ文字道理すっ飛んでいく
「将軍、軽グリフォン隊、出撃まで3分です」
「上出来だ、ほかはどうなってる?」
「現在重装甲飛竜隊は装甲を装着中で20分後に飛行予定です」
「砲亀隊は5分後には出陣できます」
「軽装甲戦乙女隊と魔法隊は既に集結済みです、私が合流後出撃します」
「よし、重装甲飛竜隊は予備戦力とせよ、魔法隊は軽装甲戦乙女隊はタンデムで馬に乗りスグに出撃せよ!」
「「「ハッ!」」
「砲亀はこの場に残り拠点防衛および敗走兵の殲滅にあたれ!」
「ハッ」




