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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
冒険者編
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情報と情報

そして12日間の基本軍事訓練を終えムルルリムドの日本軍領事館に到着し鉄中将とミーティングをする



「・・・まぁ基本的にはそんな訓練内容でウィンディの戦闘能力は新人兵と同等ですね」


「よく10日間で新人兵まで訓練したな」


「元々軍人ですからね、体力や体術は備わっていたので、基本的な銃の知識を教えるだけで澄みました、むしろ体術や剣術だけなら新人兵じゃ太刀打ちできませんね」


「そんなにか・・・」


「まぁ調子付かせるのもアレなので本人には伝えてませんが・・・」


「まぁそれが普通だろう」


「あと、メールを読んでると思いますが、日本軍の直営のレストランとヤマト村の村民が将来的にパテェスリーをオープンする事が決定しました」


「あぁ、山本大将のメールで命令書と概要は確認済みでカズラ文官殿の許可も取っている、むしろ「早く日本軍の飯を食べさせろ」と言う王様をなだめる方が苦労したぐらいだ」


「心中察します(苦笑)」


「孤児院の方はなにか聞いてるか?」


「噂程度には・・・どうやら色々運営面で難題が多いようですね」


「あぁ運営する要員は軍についてきてる非戦闘要員が当たるがやはり一番は運営費用だな」


「そうですね、元々ある孤児院は教会が運営してるが寄付と王国や領主からの寄付や予算を組んでもらって運営費にまわしてますが我々が寄付を募るわけにはいけませんし、国に予算を組んでもらうと国側の介入を受けるので自前で予算を用意するしかないですね」


「と、なると冒険者としての報酬を当てるか、貿易の利益を当てる、後はレストランの利益だな」


「そうですね、貿易の利益は現在基地の非戦闘員の生活費に当ててるので冒険者としての報酬かレストランの利益が運営費用になるかと」


「そうだなぁ、孤児院の子供を働かせるのは忍びないしな」


「ですね・・・」


「まぁその話はココで討論しても仕方が無い、他にあるか?」


「次の護衛任務の人員はどうなってるんですか?」


「実はな冒険者グループのうち決まってるはお前達ストラトスのチームと普通科師団の中から1チーム、あとはランク8の外部冒険者チームに決まったのだけどな・・・」


「問題でも?」


「騎士団でもめてるらしいんだ」


「どういうことですか?」


「簡単に言うとパエリア王国も1枚岩じゃなく、貴族の思惑が色々渦巻いてるって感じなんだ」


「”会議は踊る”ですか・・・」


「あぁでも明日には出発だからな、騎士団10名ソレの荷物持ち兼従者が10名って事は決定しているがな」


「大使の任命は?」


「ソレは終わってる、外務局第4席で国王の従兄弟でベリガというハーフドワーフの男だ」


「大丈夫なんですか?」


「私もそう思ったのだがな、話した感じ「狸」ってイメージだったな」


「ちなみにベリガって奴は魔族排除的な感じですか?」


「良く言えば中立的な位置合いだな、本人は向こうの意思を聞いてから決めると言っているが悪く言えば優柔不断だな、王からは歩み寄り同盟と国交の正常化を承ってるらしいがな」


「なるほど、ちなみにベリルの交渉が上手くいかなかった場合我々の行動は?」


すると鉄中将が”にやり”と笑い


「その場合依頼の”至上主義派を排除”をこなしつつ日本軍独自に魔王と交渉、協定を結ぶ」


「わかりました、協定の内容は?」


「パエリア王国と一緒だ、安全保障協定と通商協定だ」


「なるほど・・・ちなみに通商協定で此方は何を売り込むんですか?」


「ソレを話に行くんだ、向こうの情報が少ないからな、マイヌス商店のマイヌスさんの話だと文化レベルはパエリア王国と変わりなく、言葉も通じるらしいし、木組みの家は少なく長方形で茶色い石造りの家が殆どらしい」


「レンガですか?」


「詳しくは解らないがな」


「わかりました、では私は冒険者ギルドに行って情報でも漁って来ますね」


「マスターによろしく」


そして冒険者ギルドに移動し資料を漁ったり情報を購入しようとしたが大した情報は無かったが同行する冒険者チームが始めて王都に来る時に夜営中にであった「草原の狼」というのが言うのが解ったぐらいだった


そんな事をしてるとギルド職員のグリスさんが

「魔族のことが知りたいんですか?」


「あぁ次の依頼で魔族領にいくからなるべく情報が欲しくてね」


「それなら商業ギルドにでも行ってみたらどうですか?表向きは国交はありませんが、暗黙の了解で魔属領製の薬草を使った回復薬ポーションが出回ってますからね」


「なるほど、じゃあ今度行ってみますね」


「はい、あと宜しかったら今度ランチかディナーでも一緒にどうですか?」


逆ナンか?


「いいですね、依頼が終わってからになりますが美味しいレストランを紹介してくださいね」


・・・

・・


商業ギルドで細い体に猿の尻尾つけた男性職員と相対してた


「・・・と言う訳で魔族領の情報が欲しいのですが」


「?魔族領とは国交はありませんよ」


「魔族製の薬草が出回ってますよね?」


「いえ、商業ギルドは魔族領と取引してません、まぁアレですよ、冒険者や商人の方が持ち込む薬草に魔族領製の物が紛れ込んでても見分けは付きませんけどね」


「なるほど・・・」


「コレは個人的な独り言ですが・・・国が国交を結んでない国の商品や物を持ち込むと法律違反になります、コレは資金が流出防止や此方の情報漏洩防止のためです、しかし軍に卸してる武器、防具、回復薬、特に回復薬には出所不明の薬草が使われ回復薬ポーションの上位薬である中位回復薬スーパーポーションとして卸してるので軍や騎士団では黙認されてます」


「・・・」


「何が言いたいかと言うと個人の商人さんや冒険者、教会の司祭などに聞いてみたらどうですか?」


「教会の司祭がなにか関係あるのか?」


「薬草の購入先は教会が大手ですからね、多分冒険者もギルドを通さずに持ち込んでるので知ってると思いますよ、通して欲しいのですけどね(苦笑)」


「通さないとどうなるのですか?」


「問題は無いですよ、冒険者は商業ギルドに登録してる訳ではないので(笑)ただ商業ギルドの評価が付かないので買い手は偽者をつかませられる可能性はありますね、その代わり中間マージ・・・評価料が付かない分安くなりますが」


「評価が付くのか?」


「はい、それと同時に評価が間違っていた場合商業ギルドが100%の金額で保障します、ちなみに日本軍産の香辛料も評価してますよ」


「それは恐縮です」


「いえいえ、ギルドとしてもだいぶ設けさせてもらってますから」


「では、私は知り合いの商人に話を聞いてみますね」


「はい、それが宜しいかと」


テーブルに情報領として5万ほど置きギルドをでてそのままマイヌス商店に向かう


・・・

・・


「魔族領の情報ですか・・・」


なにやら難しい顔をしてますが


「よし!決めた!王都の恩人、何より私の財産を守ってくれた恩人だ!私の知る限りの情報を渡しましょう!」


「本当ですか!それはありがとうございます」


「まず魔族領の通貨ですがこの国の通貨と一緒で大丈夫です、どうやら過去に別の国と国交があったらしく独自の通貨もありますが大丈夫です」


「何処

の国かわかるか?」


「それは解りません、私は魔族の商人と取引してるだけなので」


「それはそうですね」


「そして取引内容ですがこちら側は主に薬草を買い、向こうには魔獣の毛皮や羊毛や防寒着を売りますね」


「防寒着?向こうは寒いんですか?」


「ちらっと聞いた話だとこの国に近い所は大丈夫だそうですが最北部はだいぶ寒いらしいので防寒着を売るらしいです、あとは此方の金属や魔石を売りますね」


「ほー、結構国土が広いんですねぇ」


「広いですよ、しかも北部は山岳地帯になってたり、噂では植物が生えない不毛の土地や燃える岩が噴出したりする土地もあるらしいですね」


「なるほど・・・」


「なので羊毛や毛皮が売れるんですよ」


「ちなみに魔族と亜人の違いってどんなのがあるのですか?」


「そうですね、大きな違いは肌の色と角ですね、肌が水色のうえに角があれば魔族と言われます、ただコレも聞いた話ですが魔王様は人族の肌に角が3本付いてるらしいので、肌は関係ないかもしれませんね、あと魔族は総じて魔法に秀でてますね」


「ほー、魔法が得意なんですか!」


「はい、特に闇魔法と火魔法が得意と聞いてます、まぁコレも魔族の中でも家系や生まれた環境によって適正が決まるらしいですよ?それに亜人は生まれで決まるらしいです」


「人族や獣人は違うのですか?」


「我々人族は魔法を使うのにまずは体内に魔力があるかどうかを調べますが魔人や亜人は必ず魔力を持ってます。それと人族や獣人は訓練によって魔法を使えるようになります、まぁコレも得手不得手はありますがね」


「え?自分も訓練で魔法が使えるんですか?」


「魔力が有ればですが・・・・」


「どこで解るんですか?」


魔法使い協会マジックギルドですよ、お金さえ払えば誰でも測ってもらえますよ」


「今日は色々教えてもらいありがとうございました」


「イエイエ、いつでも尋ねてくださいね」


そして店をでると

(よし!もしかしたら俺でも魔法が使えるようになるかもしれないな)

と思いながら冷静を保ちつつ内心ワクワクしながら領事館に帰る

(しかし今は時間が無いな、残念だが魔法は任務が終わってからだな)


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