決闘と居酒屋
「お前がリーダーか、山脈の黒狐のガファだ」
と人族の人が名乗りを上げます、しかしこの人腕についてる筋肉が付き過ぎもせず少なくも無く、よっぽど実践で剣を振るってるようで確実に強いですね
「始めに言っておきますが、喧嘩を売ってきたのはあなた達のほうですが?」
「あぁ、だがな、やられて「はいそうですか、ごめんなさい」と引き下がったら舐められたままだと明日から指名依頼がこなくなってしまうんだ、悪いがこの決闘は強制だ」
と、昏倒させられた仲間を見ながら剣の柄に左手を乗せてます
「・・・・・判りました、ではその決闘受けましょう、なにか賭けますか?」
「そこの倒れてる奴の治療費と女二人でどうだ?なに変な事はさせないさ、一晩飲みに付き合わせるだけだ」
「では、こちらは今日の飲み代として、そこの二人の治療費と同額×1,5倍でどうでしょう?」
「問題ない」
「おー!決闘だ!」
「今日の稼ぎ全部かけるぞ!」
「ガファの勝ちだ賭けにならねぇよ」
「私は赤井に10万賭けるわ、親は誰よ!?」
「メリーが賭けるなら俺が親になる!他にあの男に賭ける奴はいねぇか?」
「では私が賭けよう、50万だ、オッズはどれくらいだ?」
「げ!ギルマス!今の所大体50倍ぐらいですかね?」
そんなやり取りが外野から聞こえてきます、というかギルマスまで賭けてくるとは・・・・アイツ俺らの実力を信じてなくて試験(依頼)を吹っかけたんじゃないのか?
そして、ギルド職員に連れられギルド施設裏にある訓練場と言う名の決闘場に場所を移動しました
観客席には賭けた冒険者や、黒や緑たち、野次をとばす観客などが40人ほど詰めてます
ガファは両手剣を構えてますが年季の入った剣ですが手入れはしっかりしており、つけてる武具も最小限ですが動きを妨害しない程度の革鎧ですね、ですが体の急所などは金属で保護してあり歴戦と感じさせる感じです
そしてこちらは見た目は布鎧、厚手のフェルト生地の見た目ですが、チタン製金属繊維とケプラー防弾繊維の複合素材で7,62mmNATO弾まで耐えれる性能です、武器は一応スタングローブ(電源OFF)と高振動ブレード(刀風)の装備です
「おい、そのレイピアは抜かなくていいのか?」
「大丈夫ですよ、問題ありません」
この世界には抜刀術とかないんですかね?しかしこの刀を見てもレイピアとは・・・
そしてお互い準備が出来たタイミングを見計らって審判のギルド職員が
「では、ルールです、武器OK、魔法OK、決着は生死問わず、負けを宣言するか、審判(私)が「辞め」を宣言するまでです、いいですか?」
「いいぞ」
「OK」
お互いが了承した事を確認すると
「では、「始め!」
合図と同時にガファが右下から左上に両手剣を振り上げてくるので、スウェーバックで避けると
「逃げるな!」
とか言いながら左から右、上段から振り下ろし、突きをしてからそのまま首を狙ってきたりするので、そのたびにスウェーバックで取り合えず避けまくります、ちなみに刀の柄に手を当ててますが、抜いては居ません
「クソ!」
なにか思いついたのか、両手剣を片手で扱い初めてきます、たぶんリーチが短いと思ったのか両手で扱い、急に片手で扱ったりとフェイントを入れてきて避けづらくなってます、そろそろ決着をつけようかな?、正直体力切れを狙ってたのですが・・・
そんな事を思いながらスウェーバックしてると、何か投げつけられます、が、ボディーアーマーに当たり地面に落ちます、刃渡り8cmほどのナイフでした
「なに!?」
当たった衝撃の感覚だと普通の布鎧や木鎧だったら貫通してたでしょうね
「残念だったな、俺の鎧は特別製なんだよ!」
「クソッタレ!!!」
そう言いながら右上段に構え振り下ろしてくるので、高振動装置のスイッチであるトリガーを引きながら、抜刀します、両手剣の下から1/3の部分を狙って
切り裂き音!
すると、剣が刀によって切られ、ガファに動揺による一瞬の隙が出来たので、刀を持ったまま目を軽く殴り目を潰し、そのまま水月にドロップキックを食らわします
蹴り!
すると1mほど吹き飛び、息が出来ないのが蹲まったままです、そこで審判をみると何も反応しないで反応を見ているだけなので、近づき刀を突き付け
「負けを宣言しませんか?」
と笑顔で促します
「お、俺の負けだ・・・」
「「「「「わぁーーー!」」」」
ちなみに大半は天を仰ぎ、ギルマスとメリーはガッツポーズをしていた
そして、治療費×1,5倍と言う事で60万ほどになった
・・・
・・
・
ギルドから10分ほどの食事所 「夕暮の黒パン亭」
「貴方強かったのね?ガファは1階で飲める最高ランク6の冒険者よ?」
とメリーさん
モシャモシャ
「え?1階はランク6までなんですか?」
モシャモシャ
「ランク6以上は2階で食事や依頼が受けれるんですよ」
ゴキュゴキュ
「へー、なんで?」
モシャゴキュ
「ランクの低い冒険者の依頼を高ランクの冒険者が取ったら低ランク冒険者が育たないし、個人依頼も多いからね、個人依頼は機密内容あるから、分けてるのよ」
ゴキュゴキュ ゴックン
「なるほどね、俺らは?」
エール4ツオカワリー!
「たぶんランク6だから酒場は2階でもいいと思うけど、実績が無いから依頼はダメだと思うよ、次の護衛依頼を受けてギルマスの承認さえ取れれば2階で依頼も受けれるよ」
エールデスオマタセシャーシター
アザース
「なるほどねー、ちなみに護衛依頼で気を付ける事ってあります?」
カラアゲとステーキツイカデ
ヨロコンデー!
「配置によるかな?4つのパーティを雇うのだがら前方、後方、右辺、左辺を1パーティづつ配置だと思うから前方なら前方を見てればいいのよ」
ゴキュゴキュ ゴホゴホ
「じゃあ今までの護衛とそんなに違いはないんだな」
オマタシャーシター、カラアゲとステーキデース
アザス
「今までは知らないけど何か有れば大きな声で報告すればいいわよ」
モシャモシャ
コショウガホシイナ
「敵は盗賊と下級モンスターでいいのか?」
コショウナンテ、コウキュウヒンナイヨ
「悪まで予測よ、どんなイレギュラーがあるか判らないから冒険者の護衛が付く訳だしね」
モシャゴキュゴキュ
「確かにな、ちなみに依頼主のアイヌス商店ってのはどんな商品を扱ってるんだ?」
カラアゲにレモンカケテイイ?
「基本的には日用品から奴隷までなんでもござれね、依頼書には馬車3台ってあったから多分奴隷か魔法薬やその原料ね、中身の詮索はNGだから多分後者ね」
ダメ、ワタシスッパイノダメダカラ
「魔法薬?回復薬とか?」
ミドリはアマトウダカラナ
「そうね、回復薬や精力剤や避妊薬ですね、まぁ魔草を使うのを魔法薬といいますが・・・赤井さんはそんな事も知らないんですか?」
モモ!カッテニマヨネーズカケナイデ!
「あー、仲間なので言っておきますね、ただし秘密なのですが我々はココの世界の住人じゃないんですよ」
マヨはジャスティス
「・・・もしかしてやっぱり異世界人?」
ジャスティスジャナクテ、スタイルテキニはアクマよ
「知ってるのですか?」
「だって私の種族を保護してるのは黒目黒髪のランク12の異世界人だもの」