不動産とテンプレ(2回目)
冒険者ギルドを出て紹介された不動産屋に向かい、家の絵の描かれた看板を掲げた商店に入ると中に狐耳族らしいオッサンがカウンター越しに座っていて
「いらっしゃい、今日は賃貸かね?」
「いや、賃貸じゃなく購入で」
「じゃあ、条件をおしえてくれるかい?」
「あぁ、1軒はスラム街でなるべく目立たない所がいい、2件目は下級民街で普通の家か部屋、3件目はこれも下級民街で2件目と離れた所、4件目は中級民街で余り大きく無くて目立たない所で頼む」
「4件も買うのかい?」
と驚いた顔をしている、そりゃそうだ、普通購入するのは一生涯で2、3回買えばいいほうだ、基本は冒険者は宿暮らしや軍団が拠点にしてる1軒屋に泊まっている、もし金が無くなったら野宿か何処かの宿屋の馬小屋や納屋を低価格で借りるのが普通だ
「あぁ貴族からの依頼でね」
ちなみに嘘である
「まぁ貴族の道楽かねぇ」
「依頼内容は言えない契約なんだ、出来ないのか?」
「金さえ払ってくれれば問題ないよ、ちょっとまってろ」
そう言って、本棚を捌くリ始める
「条件に合うのはこれだな」
そう言って4枚の羊皮紙をだしてくる
「・・・・一度見せてもらえるか?」
「かまわんが今すぐ行くか?」
「あぁ早いほうがいい」
そう言うと店に鍵を掛け歩き始める、最初の場所はスラムのようだ
場所はスラム街の入り口から徒歩で5分ぐらいの所にある2階建てのアパートだった
「ここの1階の奥だ、6畳ほどでトイレ風呂無し、土間にコンロはあるから魔石は自分で調達してくれ、魔石が無かったら外の共同の火口で焚き火でもしてくれ・・・まぁスラムでも比較的治安のよく綺麗な所だな」
「この部屋はいくらだ?」
「そうだな、400万でどうだ?」
「高くないか?」
と言いながら道路で寝ている浮浪者、麻薬でもやってるのか、ふらふらしながら歩く女性を見る
「あれくらいここでは普通だぞ、中枢部分はスラムの顔役が顔を広げてるから治安はいいが厄介な事に巻き込まれるしな、ここは顔役も目が届かない代わりに自由だ、まぁ騎士団も警備してるがな、380」
「350・・・騎士団が毎日このオンボロを警備するわけじゃないだろ?」
「そうですが・・・360」
「まぁそんなものか・・・それでいいだろう」
「ありがとうございます」
そんな感じで全部で4件の契約を纏めていく、ちなみに4件でまとめて1億3000万になり支払いは冒険者カードでピロリン♪とした
(コンビニか!)
そして夕方になったので冒険者ギルドの酒場に向かうとメリーはまだ仕事中らしく酒場内を駆け回ってた
「しょうがない、席に座って待つか・・・」
そういって、全員が席に座って待ってると三人組が声を掛けてくる
「ん?見ない顔だな、この冒険者ギルドの酒場の顔役に挨拶無しとはいい度胸じゃないか」
「お、2人も女を連れてやがる、こんな優男なんかとつるむの辞めて俺らと飲もうじゃないか?」
「・・・・」
最後の1人は腕を組んだまま喋ろうとしないが、この三人の中で1番強そうだ・・・なんというか三人に比べて隙がないと言うか筋肉が有るのだが、無駄な筋肉が一切ない
「赤井軍曹・・・・ブチのめしてもいいですか?」
と緑と桃
「殺すなよ、そうだな・・・新武器のスタングローブを試してみろ」
「「了解」」
と緑と桃が立ち上がり喧嘩を売ってきた二人に詰め寄ると
「おー、以外におっぱいでかいなー、揉ましてくれよー一杯おごるからよー」
「そうそう、酒場でも高い酒飲ましてやるからよ~」
「・・・」
「私と1晩過ごしたかったら城でも用意しなさい」
とか言うと緑と桃が喋ってくる二人の懐に入り水月あたりを殴ると
電撃! ぎゃぁ!×2
と言いながら二人が崩れて行く
すると腕を組んでた最後の1人が
「一応下種だが俺の仲間に何をするんだ?」
「喧嘩を売ったのは貴方達よ」
「そうね、普通あんなナンパの仕方は失礼よ」
そしてボクサースタイルから攻撃を開始しようとすると
「辞めんか!!」
と受付カウンターの中から野太い声が聞こえて来る
「やるなら闘技場をかしてやるから代表者同士で決闘にしろ!」
「ッチ、部長の指示ならしょうがないな、そちらのリーダーを出せ」
まためんどくさい事に巻き込まれた・・・
「私がストラトスのリーダー、赤井です、」