新兵器②と王女様
「あ、そうそう刀なんだけど他の隊も使うから持っていくのは1本だけにしておいてね」
「え?それじゃあ後は現地調達ですか?」
「そんな事ないよ、ちゃんと幾つか用意してるよ。たださっき完成した武器を見せたくてねwわかるだろ?」
「わかりますけどね・・・」
「ごめんごめんwちゃんと見せるから、まずはこれだ」
そう言うとロッカーの電子キーを解除して片方に赤、もう片方に青のカラーリングをした一本の棒を見せます
「これは?」
「これは電磁ロッド、機能は三つ、まずはスタンガンなんだけどアンペアを上げてあるから一度当てて流すと3時間は動けなくなるよ、これは犯罪者で実験済み、2つ目これもスタンガンなんだけどボルトが上げてあるから1発でゾウぐらいなら即死だね、3つ目このアタッチメントをつけて殴ると中に仕掛けてある爆薬が作動して爆発するから、威力は50tトラックのエンジンジェットメタル効果で使用不可能にできるからね」
「スイッチは?」
「あるよ、青の方を押す事でアンペア、赤の方で致死性の電流のオンオフが出来るから、あ、安全装置の意味も含めて硬くしてあるから地面に叩きつけてね」
「で、次はこれね」
そう言うと弓と矢を取り出します
「弓と矢だな」
「うん、弓のほうは高反発素材で出来ててね、それを人口筋肉を使ってしならせて、矢を打ち出しますね、あと矢のほうにある程度の自動補正機能があるから弓に付いたポインターを目標にあわせて置いてね」
「おぉぉ」
「で矢は自動補正機能だけだけど、鏃に幾つか機能をつけといてね」
と5種類の色の付いた鏃を出してきます
「まずは赤色、これはスタンだね、アンペアを上げてる奴、これは棒と一緒だから、黒は炸裂の鏃で刺さると範囲15mに破片を撒き散らすからね、紫は貫通、刺さると爆発してジェットメタルを噴出すよ、RPG弾と一緒だね、黄色は発信機だよ、範囲4kmまで追跡できるから、緑は何も無いただの鏃だからね」
「すげぇな」
「で、次にこれね」
長さ1m70cmほどの槍を見せてきます
「これは槍の穂の部分は高振動ブレードになってて・・・まぁさっき見せた刀と一緒だね、違うのはリーチぐらいかな?あ、あと穂の部分が回転してドリルみたいになるからね」
「なんでドリル?」
「ドリルは男のロマンだから!」
「「「「・・・・」」」」
「ごほん!それは置いといて、次ぎにこれね、」
とナイフとグローブを出してきます
「ナイフは飛び出し式で持つ所からナイフのブレードだけ飛び出すよ、射程は15mバネ式だから充填の必要は無いからね、グローブはスタングローブになってるから、プロテクター部分で殴れば大男でも一発でKOだからねー、手の平の部分は防刃、絶縁性だよ」
「で次は警棒だね、まぁこれは変哲の無い警棒だけど、耐久性能を物凄くあげてあるからね、戦車が踏んでも変形しないから」
と三段式の警棒をだしてきます
「じゃあ最後に、これを」
とA4サイズの盾を出してきます
「これは強化アクリル製と強化プラスチック製の盾だね、まぁアクリルとプラスチックとは言え7,62mmNATO弾なら十分に防げるからね表面は硬化セラミックだから耐火性能付きだよ、つける時は左の腕につけてもいいし普通に持っても大丈夫だけら適材適所でつかっていいからね」
「おぉぉ」
と各々好きな武器を持っていく、
赤 高振動ブレード製刀
黒 スタンロッド
黄 高振動ブレード製槍
青 警棒とスタンロッド
緑 高反発製弓と矢
桃 警棒と高振動ブレード製槍
全員共通の装備は盾とナイフとスタングローブである
「西野さん!あざーす!」
「いいよいいよ、調子が悪かったらすぐにこのガレージにきてね!」
「はーい」
ーーー
次の日
オスプレイ発着場
「という事で出発するぞ」
と鉄中将
オスプレイ9機には例の馬車とハンヴィー、各個人装備、長距離通信装置、拠点防衛用の武器、食料、カスタード攻略戦の報酬の一部の資金、などなどが搭載済みである
ちなみに出張所はムルル側が用意してくれにる手筈になっている、他にも馬や警備の要員、しばらくの食料の提供、なども用意されているが、食料の提供はあっても料理人の提供はなかったので基地運営要員から2人ほど料理人が同行する事になっている、他にもメイド、使用人として副支部長マックに預けてあった奴隷達も王都に同行だ、
奴隷達は正直、入らないし機密漏えいの危険性もあったので「奴隷解放しようか?」と聞いたところ「こんなに美味しいご飯が食べれて、無下に扱われないご主人様にどうしても付いて行きたい、奴隷のままでいい」との事で「日本軍の事、我々の事に関して他言無用」と命令しておいた、これでしゃべろうとすると始めはチョーカーが締まり苦しくなり、最後はチョーカーが締まりクビチョンパになってしまうらしい
人員
鉄中将
reaat 第1分隊6名 第2分隊6名
114普通科師団 第1小隊12名 第2小隊12名
維持要員 コック2名
奴隷(使用人) 8名
計 47名
ただ俺らreaatは冒険者として活動するので基本的には居ない事になるが拠点として使用する事になる、
そして王都ムルルリムドへオスプレイが轟音をたてて向かう
ーーー
その頃王都ムルルリムドから東へ4日ほど言った所
そこには王城の謁見の間にかけられたザットン国王を示す家紋と同じ家紋を示した旗をはためかせる馬車が進んでいた
「姫様、これも王様からの命令も終わりですね」
「そうね、これでラングストーン地方の盗賊団も壊滅できたし税務調査完璧に出来たし、これで父上も認めてくれるだろうな」
「そうですね、姫様は昔から騎士団に憧れてましたからね」
「うむ、民の為になるには王城の上からではなく民と近い騎士団の方が都合が良いだろうからな」
「流石姫様、民の事を一番に考えていますね!」
「うむ、帰ったら早速父上に報告をして、騎士団の訓練に参加するぞ!」
「怪我だけはしないでくださいね」
「心配性だな騎士団に怪我は付き物だよ」
「そういえばカスタードを王様の指示で陥落させたみたいですね」
「あぁ我が居たらもっと早く陥落できていたのにな」
「そういえば噂なんですが、今回正規軍の中に斑模様の兵士がいたらしいですよ、しかも軍と名乗ってるのに登録は冒険者のようで変った形の槍を持って音と光をだして攻撃するらしいです」
「ほう、薄汚い冒険者風情が正規軍と一緒にカスタードを陥落させたと?」
「はい、しかも馬の要らない馬車に、遠浅の砂浜でも進み帆のいらない船を使用してたともっぱらの噂ですよ」
「うぅむ・・・これは父上に聞かねばなるまいな」
「そうですね、冒険者ギルドの方もその方々については国からの要請で詳しい情報が機密扱いになってるらしいですよ」
「本当か?王都副ギルドマスターで、王城専属のギルド職員、通信の水晶を預かってるお前すらわからないとなると何か裏がありそうだな」
「・・・一応私はギルド所属なので返事を控えさせてもらいますね」
「まぁお前の事は信用しているさ」
「私もですわ、第1皇女、ウィンディ王女様」