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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
冒険者編
54/184

とある貴族と新兵器①

パエリア王国 カスエラ地方都市カスタード内務省出張所



15時ごろカスタード市に出来たパエリア王国の内務省出張所に付くと他の地方から来た領主や代理文官がパエリア王国の内務省文官に詰め寄っていた


そして2時間ほど待たされ応接室に案内され座って待ってると20代半ばの犬耳男性が現れ座ると話し合いが始まる


「今回は税率に抗議があるということで伺っていますが」


「あぁ今回の通知の事で武装解除と税率の事だ」


「なにか問題でも?」


「あぁ、まず武装解除の事だが、わが領内では海賊の盗伐や運搬船の護衛などを海軍で行なっているそれを解除するとかなりまずい事になる、一部ならいいのだが全部は無理だ」


それは安心してください、パエリア王国の屈強な海軍が責任を持って任務を引き継ぐのでご安心を、パエリア王国には少ないですが海豚族マーマン海女族マーメイドなどが居ますし、貴方方の海軍も我々の海軍に一部ですが編入という事になりますので」


「しかしだな・・・」


「武力解除の話はおしまいです、もっとちゃんとした建前をご用意してください」


「わかった、では税金の話だ、今まで税率は2割だ、それを2倍の4割にするのは酷だ、何とか2割・・・いや3割にできんか?」


「要望書を受け取り国王に提出する事は可能ですが、正直無理だと思いますよ」


「しかしだな、領民の事を考えるとな・・・」


「うーん、我々としてもここで判断もできませんし、貴方だけ税金の縮小を認める事はできません」


「だが!今まで税率は2割だったのだぞ?倍の4割りにしたら領民が飢えてしまう」


「貴方は領民から4割から5割の税金を取ってますよね?単純6割の利益があるはずです、そして武装解除によるコストの削減があるので利益は増えるのでは?我らの王は寛大なお方ですよ?コスト削減できるなら領民の税率を下げれば良いのでは?」


「そうだが・・・・」


「そもそもですが貴方方は戦争を画策し、負けたのですよ?それで抗議するのはお門違いです、よろしければ好きなように反乱を起こされては?」


「いいのですかな?我が方にはカスエラ国内有数の海軍を持っているのですぞ?」


「かまいませんよ?でも自領に帰る前に人光教の本部や王城を見られてから帰る事をおすすめします」


「うぐ・・・」


「パルマンド子爵殿、これ以上は私の胸にとどめておく事はできません、これ以上は反逆としますよ?それに武力解除の変わりにパエリア王国軍が駐留し防衛を担い、パルマンド子爵殿には「そのまま領主を続けていい」と通知を届けているはずです、どうしますか?パエリア王国から代わりの統治者を派遣して唯の一般市民に戻るかどちらにしますか?」


「・・・用事を思い出した、今日はおいとまさせてもらう」


「後懸命な判断でよかったです、あ、そうそうお帰りの際はパエリア王国統治軍の護衛がつきますので明日の15時に内務省の出張所に顔を出してくださいね」」


「ふん」


そして部屋から出て行くと、残った担当文官がぼやく


「なんで局地戦にしたんだよ、全面戦争なら説明も簡単だったのになぁ・・・」


ーーー


数時間後


L-CACが砂浜に到着し治安維持任務を受けた112普通科師団が続々と到着するが、鎮圧任務の時と違って皆銃器は装備してるがピクニックにでも行くような表情で談笑すらしている


「そういえば、今回は治安維持なんだろ?そんなに治安維持は難しいのかね?」


「いや、人族は数は多いがパエリア王国は獣人族が大半をしめてるからな、身体能力は獣人族の方が上だ、問題ないだろうな」


「じゃあなぜ俺達が?」


「まぁたぶんだけど「高度な政治的判断」とかじゃないか?あと在るとしたら数の問題とかじゃないか?」


「まぁそうだろうなぁ、まぁ俺らからしたらライフルがある限り大丈夫だろう」


「そうだな、今まで出会った奴らは6,8mm弾で十分対処できたし、ここの(ピカージョ)の魔法結界も大掛かりだから個人装備では防げないだろうしな」


「そうそう、まぁ気楽にやってこうぜ」


「そういえば最初の任務はなんだっけ?」


「ブリーフィングを聞いてなかったのか?」


「かったるくて寝てたわ」


「おまえなぁ、取り合えず駐屯地の設営だ、王城跡の瓦礫を撤去してそこに駐屯基地を設営だ」


「マジか!重労働じゃねぇか」


「まぁ後で重機が到着するから楽になるだろ」


「そりゃそうだが・・・まぁ戦場よりましか・・・」


「そう言うこった」


ーーー


5日後 マルルクス基地 第1会議室 山本大将


「金谷少将カスエラ地方の統治はどうだ?」


「はい、現在多少の小競り合いは在るようですが概ね順調に統治が進んでますし、山田中佐が頑張ってるので」


「援軍とは大丈夫なのか?」


「必要ないですね、負傷者も5名程度でいずれも軽傷、死者もでてません」


「わかった、マルルクス基地の建築状況は?」


「基地の防壁、迎撃システムは完全に起動してます、今ならドラゴンが来ても問題ありません」


「よし、補給物資は?」


「現在、食料、水の自給率は320%輸出も問題ありません、ただ軍事物資は現在ユニットを基地内に運びいれていまして稼動は2週間後の予定です」


「うむ・・・在庫状況は?」


「個人装備用の在庫が40%、船舶用の修理用の在庫が60%、爆薬、ミサイル等は70%ですね、まぁ2週間後に補給が開始されるのであれば問題はありません、ただ・・・」


「なにか問題でも?」


「金属類の補給ですがこれはいくつか調査の結果採掘可能な場所が発見されてますが、ゴムの樹が発見されていなく、車両や航空機、精密機器の作成にいくつか支障をきたす可能性があります」


「それは忌忌しき事態だな」


ゴムは精密機械に必要なシリコン、絶縁体などの精製に必要だし、車両のや艦載機のタイヤに必要である


「そこで提案なんですが、この世界に詳しい冒険者ギルドに依頼をだしてみてはどうでしょうか?」


「なるほどな、よし!許可する、依頼料は冒険者ギルドと相談して決めてくれ」


「わかりました」


「他に案件はあるか?」


すると1人が手を上げる


「はい、112普通科師団の山田です、現場から不満が上がってまして・・・」


「何か問題でもあったのか?」


「実は食料は現地のパエリア国軍からの支給なのですが、まずいと・・・」


「「「「またか・・・・」」」」


そうなのである、一応現地からパエリア国軍がカスタードの市場から買ってるのだが何せ硬い黒パンに塩や干し肉、スープやステーキなどは有っても塩や香辛料は現地では高級品やはり地球に慣れ親しんだ物には不安が上がるのはあたりまえであった


「食料の補給や現地での日本軍料理人はどうなってる?」


「一応戦地なので規約上戦闘員以外の人員は連れてってません、補給に関してはパエリア国から「食料の心配はするな」と話が来てますので準備はしてません、今から軍用簡易食料レーションの配備には4日ほどかかります」


「なるべく急がせろ、それと輸出用の香辛料の4分の1をカスタードに回せ」


「了解しました」


「他にはあるか?ないなら終わりにするぞ」


・・・

・・

「内容なので今日の会議は終わりにする、何か有ればすぐに電話を」


「「「「了解」」」」


すると全員がふにゃっと歪み消えてしまい、山本大将も書類をまとめ退席していく

ーーー


reaatオフィス


「という事でreaatの第1分隊と第2分隊、普通科師団から2個小隊王都ムルルリムドの出張所に出向してもらう」


「マジですか?」


「真剣とかいてマジだ、あと向こうでは現地人に紛れ冒険者として過ごしてもらい、各地の報告書を上げてもらうからな」


「判りました」


「それに伴い、もし現地人の人員の補充を認めるからそのつもりで」


「了解です」


「あと基地に出来てる冒険者ギルドにロンルーリ市に預けてある奴隷が来てるから引き取るように」


「は?」


「あとは技術開発班にも顔を出して追加の武器を受け取るように」


・・・

・・



「おう!赤殿!元気でしたか?」


「元気ですよ!マックさん」


看板には、マルクスス基地村冒険者ギルドと書かれている


「「「「ご主人様、おはようございます」」」」


と、ロンルーリ市の冒険者ギルドの酒場に預けてある奴隷達が挨拶してくる


「おはよう」


「赤殿、王都に移動すると聞いたんだが本当か?」


「はい、王様からの要請で出張所を作ることになりまして」


「そうか・・・寂しくなるな・・・」


「そう言ってくれると嬉しいですよ」


「本当だぞ、それでな預かってた奴隷なんだが王都に行くとなると必要だと思ってロンルーリから連れてきたぞ


「うーん、預かってもらっててもいいんだがな」


「まぁ君達は異世界人なんだろ?奴隷にこの世界の事を聞いたり身の回りの事を聞いてもいいんじゃないか?」


「なるほど、では返してもらいましょう」


「あと、これを」


そう言うと羊皮紙を出してくる


「これは?」


「王都冒険者ギルドへの紹介状だ、これで多少の融通は聞いてくれる筈だ」


「ありがとうございます」


・・・

・・


技術開発部


「お、来たな」


「「「「「お久しぶりです、西野さん」」」」」」


そこには青色のツナギを着たボディービルダーの様なオッサンが居り、そこらかしこに何に使うか判らない工具や見た事のない銃がそこ等かしこに置いてあった


「話は聞いてるよ、冒険者らしい武器が必要なんだって?」


「はい、王都に行く事になりまして」


「うんうん、という事でまずはこれだ」


そう言うと、武器ケースに付いてる暗証キーを押すとガチャンと音を立てて鍵が外れ、西野が武器ケースを開けるとトリガー付きの6本の刀が入ってた


「これは刀?」


「そうそう、やっぱり日本人だと刀のほうがいいかな?って思ってね、でも唯の刀じゃないよ?」


「タネがあると?」


「うん、見た目は唯の刀、タネを明かせば高振動装置が入っていてね、早い話チェーンソーみたいなものだよ、動力は水素イオン電池でね、持つ所に液体水素のタンクが入ってるからね、満タンに液体水素を入れて連続使用で18時間起動するから、あと液体水素じゃなくてもメタンハイドレートでもいいからね」


「どうやって使うんですか?」


「トリガーを引けばいいよ、補充は持つ所のお尻を右に90度回せばキャップごと取れるから」


「判りました」


「じゃあ次だね」

と隣の部屋に案内すると、3台の馬車が泊まってた


「これは機能的には一緒のものだけど、馬でも引けるし、自走機能も付いてるよ、エンジンはタイヤ自体に組み込んであるからパッと見わからによ、そして馬車のフレームはチタン製、幌はケプラーとチタン繊維、本来木製の部分はチタン合金とドラゴンセラミック、カーボンのサンドイッチ構造、ただカラーリングは木製風にしてるからね」


「防弾車両なみですね」


「それ以上といって欲しかったね、50口径までなら保障するよ、それと床板を剥がすと隠し収納ラックがあるから、銃火器を隠すといいね」


実際に剥がしてみると6人の普段の装備を収納しても余裕のあるスペースが現れる


「すごいっすね・・・」


「あと、これ新素材の高性能太陽光発電素材が付いてるから1日外に出して充電すれば3日は自走できるし、馬を使ってもアシスト機能で馬に楽させてあげれるからね」


「ちなみに、値段は?」


「うーん、一概に言えないけど、まぁ日本円で20億ぐらいかな?」




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