海坊主と2000kg
着弾
まず、撃ちだされた直径460mm超硬合金製、重さ約2000kgの金属の塊が浜辺上空15mを通過、そのまま街の上空を通過、しかしマッハ7、秒速2,3kmでの早さによる衝撃は通った街の家屋や倉庫を木っ端微塵にしそのまま魔法障壁にぶち当たり、一瞬にして貫通、そのまま魔法使いが修復中の城壁にあたるがこれまた週住人の魔法使いや城壁上にいた兵士を巻き添えにしこれまた貫通、しかし魔法障壁と城壁に当たった影響で砲弾の軌道が僅かにずれ本来王城のど真ん中に当たる予定が右に反れ王城の右側に当たり大穴を開けそのまま城の後ろの山にぶち当たり止る
砲弾の通った下の街はまるでアメリカのTVで放映された竜巻の後の様で、着弾した山には十数メートルのクレータが出来ていた
『現場指揮官より戦艦富士へ、砲撃感謝する、目標の破壊は完了、追加の攻撃は不要』
「金谷少将どの?い、今のはなんなんですか・・・?」
と、作戦指揮車から出てきたゴルド将軍
「あれは戦艦富士の主砲、KANADEの砲撃ですよ我が日本軍でも最高戦力、威力はクラーケンを一発で数十匹貫通できる威力です」
「まじですが・・・」
ゴルドが眺める先には右側が1/4ほど崩れた王城が鎮座していた
眺めていると徐々にだが崩落が始まり城全体が崩れていく
「ゴルド将軍、これは我々の勝ちですかね?」
「勝ちは勝ちだが・・・こんな勝利の仕方は初めてだ・・・取り合えずパエリア正規軍を突入させ、武装解除させよう」
「日本軍も手伝いをさせてもらいます」
「よろしく頼む」
『城壁内に突入しろ!』
『了解』
無線で合図すると退避してたパエリア正規軍と日本軍のメンバーが主砲の空けた穴から突入していく
「本来王城の国旗掲揚塔に国旗を掲揚して勝利宣言をすることで終わるのですがこの様なケースは稀ですね」
「それは申し訳ない、王城を外して城壁だけを破壊すれば良かったですね」
「いやいや、そなた日本軍がいなければこれだけ早く制圧できなかった、こちらに被害がそんなに居なかったし、良い事はあっても悪い事は一切無かった、むしろ感謝せねばならぬな」
ーーー
戦艦富士
『現場指揮官より戦艦富士へ、砲撃感謝する、目標の破壊は完了、追加の攻撃は不要』
『了解』
「艦長、追加の攻撃は不要との事です」
「発射シークエンス終了、通常戦闘状態へ移行」
と、艦長
「了解、機関、出力50パーセント、」
「機関出力50パーセント」
「冷却システム通常へ」
「冷却システム通常」
ーーー
主砲 コントロール室
「野郎共!追加の攻撃は無しだ!各セクション!整備を開始しろ!」
「「「「了解」」」」
あー、やはりKANADEの砲撃音はいい・・・一瞬にして2トン近い砲弾を秒速2,3kまて加速させ射程250kmまでとばす能力
これこそTHE破壊だ
ーーー
機動魔法団 団長
なにが起きた?
あいつらが退却してこちらが追撃しようとしたら目の前が一瞬光ると気付いたら空を見上げていた
そして視界の隅っこに写る王城が崩れ、土煙に覆われる
あぁ最後に青空が見れてよかった
すると、彼は目を閉じ永遠の睡眠に入る
彼は運よく(?)死ぬ事ができたのだ、彼の下半身は何処かに吹き飛ばされ本来居た位置から数百mも吹き飛ばされていたのだ
ーーー
帰還中 オスプレイ内 reaat 赤井
「おー、流石戦艦富士の主砲、一発で王城の半分ぐらいが吹き飛んだぞ」
「ぎゃっはっはっはっは!流石金谷少将!めんどくさがり屋だからなぁw早期決着つけすぎだろ!」
と黒
「あー、王城が崩れてく・・・」
と緑
「綺麗なお城だったのに」
と負傷者を治療しながら桃
「もっと綺麗に破壊しろよ」
と蒼
「まぁ、長期戦になってまた行くのも嫌だったからよかったんじゃない?」
と黄
ちなみにオスプレイの中には狐耳の獣人たちと拘束バンドで拘束され黒い布袋を被され目隠しをされた人光教の教祖が詰め込まれてる
「あのー・・・」
と狐耳で唯一尻尾が3本ある女性が話しかけてくる
「はい?なんでしょう?」
「私達を助けてくださってありがとうございます」
「いえいえ、次いでとはいえ、流石にあのまま放置したら爆発に巻き込まれて死んでしまいますからね」
「それでも、隠れて細々と生活を送ってた私達を捕まえ人体実験や奴隷、慰み者にするつもりだった人光教から救い出してもらったあなた達には感謝をしきれません」
「そうですか・・・まぁ今からパエリア王国に行きますから、取り合えず安心してください、そしてしばらくですが我々が衣食住は保障しますので」
「何から何までありがとうございます、あ、私はジュークス村の狐族の族長のフォルクスと申します」
「私は軍団日本軍、reaat第2分隊の赤井翔太」
「あの教祖はどうするのですか?」
「今回の依頼主に受け渡します」
「なるほど・・・そういえば怪我をしてますね?」
「はい、脱出の際に少しばかり武装勢力不意打ちで少し切られました、まぁかすり傷なので消毒しとけばすぐに治りますよ」
「・・・・聖なる光よ、かの者の傷を治せ 治療」
すると地面から淡い光が伸び赤を包み込み傷が治っていく
「暖かい、これは?」
「光魔法の治療ですよ?」
と、当たり前のように言ってくるが知らないものは知らない
「我々は魔法が一切使えないんですよ」
「え?見たこともないんですか?」
「あー、少しばかりは見たことはあるんですが・・・すみません」
「いえいえ、そう言う人もいますよね」
「うぅぅ私の治療兵としてのアドバンテージが・・・・」
と桃
「「「「はっはっはっは」」」」
ーーー
ピカージョ城から南に5kmほど行った森の木こり小屋
「なぜワシがこんな目にあわなきゃならんのだ」
そこには隠し通路で脱出した王様や王妃、姫、王族とメイド達が休憩してた
「王様、あのパエリア王国のクソッタレ共のせいですわよ」
と王妃様
「そうだな、これから別の都市で馬車を手配して人光教の支部に行って神官戦士団を動かし、パエリア王国へ改めて侵攻をかける」
「じゃあそろそろ行きましょうか?」
「半日も歩けばルーカの都市に着くからな」
そしてドアを開けると、緑の斑模様の服と最低限目と口の部分を開けただけの仮面を被り変った槍を構え、こちらに向けてる奴らが5人ほど小屋を囲んでいた
するとその中で唯一仮面を被ってない人物が前に出てくるがメイド達が荷物を捨て、王様や王妃様や姫様、王族の前にでて身を盾に出来る位置に移動する
「軍団日本軍、パーティー「海坊主」所属の藤原権増と申します、申し訳ありませんが身柄を拘束させてもらいます、もし抵抗されるならここで殺害させてもらいますがどうしましょうか?」
「・・・・命は保障してもらえるのか?」
「王様!」
「父上!」
「我々が関わってる間は保障しましょう、我々の依頼は依頼主に戦争の首謀者を引渡す事です、それ以降は保障できかねません、どうしますか?」
「戦争を画策したのはワシじゃない!外務担当の情報局の者だ!私は戦争をしかけた覚えはない!」
「だが、あなたの国のトップは王様でしょう?王様は知らなくても責任は取らなければならないのでは?」
「そうだが・・・・」
「そもそもですが、貴方方の宗教と思想は我々の脅威になりかねませんので」
「・・・・」
「で、どうしましょうか?我々としてはどちらでもいいのですが?」
「そちら5人程度でどうこうなると思うな!やってしまえ!」
すると、盾になってたメイドさんが何処からか短剣やナイフを取り出し向かってくるが、刃が藤原に届く前に頭が爆発し地面に倒れてしまう
「な、なにが起こったんだ!?」
すると空間が歪み囲んでた兵士と同じ格好をした人物がメイドの遺体の隣に姿を現す
「これは敵対行動とみていいですね?」
そして指パッチンすると王様の足が吹き飛ぶ
「ぎゃーー!あ、足が!」
「おい、止血してオスプレイに詰め込め」
「了解」
すると王様の隣からも空間の歪みと共にハンドガンを構えた日本兵が2人、姿を現す
「あ、王族の方や王妃様、お姫様はどうします?」
「素直に従います」
と王妃様、そして頷く王族の方々とお姫様
「では、全員ボディーチェックの上、15歳以上の方は拘束、それ以下はそのままオスプレイにエスコートしろ」
「了解」
そして、王族の隣で空間が歪み総勢80人ほどの日本兵が姿を現し、ボディチェック後、拘束バンドで後ろ手に縛り上げると、これまた何も無い空間が歪みオスプレイが3機ほど姿を現します
「では、マルルクス基地に帰還するぞ」
オスプレイに乗り込み出発、ちなみに王様は痛みで気絶している、ただし出血は止血剤や外科的処置で止めている
海坊主
海軍暗殺部隊
日本海軍所属の暗殺チーム、海軍で唯一光学迷彩を使用するチーム、光学迷彩の他にも無音移動術や気配を消すことに精通した部隊
所属は大型攻撃潜水艦「海神」
素性は艦長と海坊主作戦司令官以外は同僚ですら知らない、部隊内でもコードネームで呼び合う、隊長の名前も受け継がれるもので本名は不明
日本陸軍最強はreaatだが日本海軍最強は海坊主と言われている
次話「王からの依頼と狐耳族」