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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
市~王都偏
48/184

潜入と捕虜

基地ブリーフィングルーム


「まずはこの地図を見て欲しい」

と紡儀大佐が後ろの壁を見ると


後ろの壁のスクリーンに敵首都カスタードの地図が映し出される


「これが敵の首都だ」


敵首都は3方を山に囲まれ山の山頂を繋ぐラインには城壁が連なってる、その様子は中国の万里の長城みたいだった

そして最後の1方は海岸、浜辺になっており上陸用船舶は接岸可能なようだ


「作戦内容はまず普通科師団が敵の2箇所の街道と都市の門を封鎖、それを陽動として敵海岸より秘密裏にreaatが潜入、冒険者として身を隠し夜中のうちに敵の宗教施設4箇所を強襲、司祭および教祖を拘束、殺害後に施設を爆破、その後、LーCACエルキャックで普通科師団を上陸、そして街道、都市の門を封鎖してしてる部隊を侵攻させ3箇所より同時に都市を制圧、安全を確保の後、パエリア王国正規軍を海岸、門より突入させ治安維持に当たらせる、ココまで出質問は?」


「ハイ!、なぜLーCACなのですか?上陸船舶の方が多く物資を運搬できるのでは?」


「それは海岸が遠浅の海岸になっており、船舶だと座礁してしまうからだ」


「他には?」

「なぜ正規軍が治安維持に?我々でも出来るのでは?」


「我々は基本的に人数が足りなく、植民地や領地が欲しいわけではない、長期のことを考えるとパエリア国に統治してもらったほうがいいのだ」


「わかりました」


「その後reaatは一部を残し、拘束した教祖や司祭を近いほうの門から脱出させオスプレイに乗せマルルクス基地まで帰還、残ったreaat部隊は高台に移動、都市の監視任務、ヘリボーンの誘導任務に当たってくれ」


「「「「了解」」」」


「では、基地出発は明後日15時、明日には基地に正規軍が到着し揚陸船に搭乗する、reaatも同時に揚陸船、六所に搭乗しろ」


「「「「了解」」」」


ーーー


次の日


「パエリア王国西方方面軍正規兵6000!ここに到着しました!」

とお揃いの部分鎧と直剣と菱形の盾を装備した兵が整列してます、その中でもマントを着けた偉そうなオッサンが代表して宣言します


「今回は合同作戦よろしくお願いします、私は今作戦の総指揮官を任されてる金谷仁カネタニヒトシ少将です」


「こちらこそ、シッテ辺境伯配下のゴルドと申します、今回の占領部隊の指揮を任されました、私も浜辺からの上陸の現地指揮をとらせてもらいます」


「作戦は伝わっていますか?」


「大丈夫です」


「では、浜辺からの上陸部隊はあそこに居る船に搭乗してください」

と、L-CACを指差す


ーーー


次の日、2300にさんまるまる時 


全身真っ黒の装備を付け、潜水用のボンベ等を背負っている

ちなみに街道、都市の門の封鎖部隊はすでにオスプレイを使い、昼間のうちに展開済みである

そして、首都カスタード防衛隊との戦闘が起き、敵防衛隊の方に大分痛手を与えてる様子である、こちら側は軽傷者が少数でてるだけでそんなに痛手は負わされてないらしい


「全員装備は確認したな?」

と紡儀大佐


「「「「はい!」」」」


「これは、我々日本軍が平和に暮らすための第一歩の戦争である」


「「「「イエッサー!」」」」


「敵の犠牲者には申し訳ないが全力で叩くぞ!」


「「「「イエッサー!」」」」


「では、問題は?」


「「「「ありません!」」」」


「根性は?」


「「「「たっぷり!」」」」


「逃げ出すやつは?」


「「「「いません!」」」」


「よし!全員班ごとにゴムボートに搭乗!」


そして、ゴムボートに乗り込み後部ハッチから続々と発進していく


・・・

・・


そして、海岸より1km


全面型マスクを被り海にダイブしていく


1時間後浜辺に着き、浜辺の隅で素早くダイブ用装備を外し隠すと下から一般的な冒険者が着てる布鎧が現れる他にも膝や肘には基本装備のプロテクター、ちなみに近代装備の衛星通信装置やウェアブルPCは服の下やバックパック(現地風)の中に隠してある


ちなみに、唯の布鎧では無い、防弾ケプラー繊維とチタン製金属糸を使った布鎧である、理論上5,56mmNATO弾なら防げる性能だ、ただし今回衝撃パットは付けてないので衝撃は体に抜けてしまう

武器は銃剣付きのいつも通りのライフルである、副支部長のマックに聞いた所変わった槍で通せるそうだ


「よし、街の冒険者を装い取り合えず襲撃場所に行くぞ」


「「「「了解」」」」


他のreaatの部隊も着替え、装備を隠し強襲場所に出発している、ちなみに教会や司祭の家の他に軍事施設の偵察や爆薬の設置、緊急時のセーフティゾーンの確保など任務は色々だ


我々は敵の教会本部の制圧任務で第1分隊と第3分隊と合同で制圧予定だ


・・・

・・


そこには、6階立てで豪華な教会が鎮座していた


「は~、これは豪勢な建物ですね」

と、蒼


「たぶん、お布施とか入ってだいぶ懐に入れてそうですね」

と黄


「何処に爆薬仕掛けようか・・・」

と爆薬担当の黒


「黒、木っ端微塵と言っても周りに余り被害をだしちゃだめよ」

と緑


「いっそ占領するんだから派手にやったら?」

と桃


「気付かれるまでは静かに行くぞ、見つかったら派手に行け、第1分隊は1階2階3階の探索、第3分隊は4階5階6階の探索、第2分隊は地下の捜索だ」


「「「「了解」」」」


正面扉を静かに開けるとそこは礼拝施設らしく左右に長椅子が並び正面には説法を行なう為の豪華な金の机が置かれており、奥には純金や銀や宝石をちりばめた神様(?)らしい像が置かれていた、


「では、作戦どうりに」


そう言うと全員17人が頷き、階段に向かっていく


・・・

・・


階段を降りるとそこには各部屋が並んでおり資料や書物が並んでいる部屋が沢山あった


部屋を確認しながら進むと、誰かの執務室らしいのがあり、資金収納報告書とあったので確保し、


「取り合えずこの部屋の書類をかったっぱしから持ち帰れ!」


「了解!しかしどれを持ち帰ればいいんですか?」


「知らん!目に付くもの全てだ!」


そして地下2階にたどり付くと檻がならんでおり、中には狐の耳をつけた男性や女性、子供が入っていた


「ひでぇな、こりゃ」


その一画に鎖付きの木製ベットがあり、良く見るとベットや床に黒い染みが幾つもあり、壁には拷問道具と見られる道具が幾つも掛けられている


そんな事をしてると


「そこにいるのは誰だ!」


振り返ると、紺の法衣を着た人物が槍を構えている


「ここは冒険者風情が入り込んでは駄目な区画だぞ!大人しくしろ!」


銃声カシュ!×2


消音機サプレッサー付きの銃(M1911)で撃つと


「気付かれたかな?」


「まぁ大きな声で叫ばれたしな」


すると、全員がライフルのコッキングボルトを交代させ薬室チャンバーに弾を送りこむ

そして奥の方から何人もの足音が聞こえて来る


「蒼と緑は檻の鍵を壊して捕らわれてる人を解放しろ、他のメンバーは蒼と緑を援護」


「了解」


・・・・

・・・

・・

『こちら第2分隊、捜索は完了、地下で捕虜を確保、これより爆薬(C4)を設置後に脱出』


『こちら第1分隊、了解、爆薬(C4)を設置後脱出する』


『第3分隊、了解、こちらも教祖を確保、司祭を殺害、脱出する』


『本部には第2分隊が連絡する』


『『了解』』


そして正面から脱出すると遠くで3回ほど爆発音がし、火の手が上がる


すると北と南で断続的な戦闘音がし始め攻撃ヘリが都市の上を飛んでいき数分後、爆発音も聞こえて来る


「近いのは南門だな、いくぞ!」


そして、捕虜や拘束した教祖を連れて走り出す

L-CAC(エルキャック

エア・クッション型揚陸艇

いわゆるホバークラフト型の揚陸艇

最大積載量70t


兵員だけなら最大240人積載可能

車両はハンヴィーなら6台

ストライカーや歩兵輸送車両なら2台

90式戦車、なら1台収容可能


次話「将軍と中佐」

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