処罰と各部門トップ会議
評価ポイント増えてて嬉しい!
「今回の事件に巻き込んでしまって申し訳なかった」
「イエイエ、大丈夫ですよ、お互い怪我が無くて良かったです」
「そう言って貰えると助かる、そこでお詫びとしてだが、税率を少しばかしだが引き下げる事をしようと思う」
「本当ですか?」
「あぁ、この国では税率は純利益の2割となっているが、日本軍の税率は1割と言うことでどういだ?」
「本当にそれだけでいいのですか?」
「あぁ私の命を救ってくれた上に、私の身内が引き起こした事件に巻き込んでしまったお詫びだ、普通は金品で支払うのだが日本軍の場合貿易協定を結ぶ際にそちらの方が喜ぶだろうと思ってな」
「では、お言葉に甘えます」
「あと安全保障に関してだが、君らの力はこの事件で見させてもらった結果。是非とも安全保障条約を結びたいと思うんだが一つだけ条件がある」
「条件?」
・・・・
・・・
・・
・
「カズラ!ベルマーズ!空を飛んでるぞ!」
「これは・・・凄いですね・・・」
とカズラ筆頭文官
「・・・・」
緊張でカチンコチンになってるベルマーズさん
「ワシらが頑張って作り上げた王都が空から見るとこうなってるのだな・・・」
何か感慨深くなってる王様がそこには居ました
・・・
・・
・
王城に戻り執務室でメイドにお茶を入れてもらい一人考え事をしてると
「王様、リリム様が全て吐きました」
「・・・なんと?」
「カスエラ聖王国と接触があり、「宣戦布告して欲しくなければ王様を差し出せ」との密談があったとの事です」
「そうか・・・カスエラ聖王国との戦力差は?」
「兵力だけなら1,3対1で勝っておりますが、あの国は宗教国家、聖戦と位置づけられたカスエラ国民全てを敵にまわす事になります、そうなれば・・・」
「ふむ・・・」
「そう言う理由ならリリム様の行動も納得は出来ます、手段はどうかと思いますが」
「あぁワシも弟の立場なら同じ行動をしたかもしれんな」
「・・・リリム様の処罰はどうしましょうか?」
「そうだな・・・」
「幸い今回は王族に死人は出ておらず、死者もスラムの住民、しかも元々騎士団が殲滅した非合法ギルド、そしてリリム様の元スラムの住民を鍛えたチンピラ私兵のみ、王族の資格を剥奪、一般市民に落とした上で強制系労働4年でどうでしょうか?」
「だめだ、これは身内だからと言え、王の誘拐、国家反逆罪の罪、王城武器密輸罪だ、当然死刑だ」
「しかし・・・」
「身内だからと言って甘くしたら国民に示しが付かない」
「・・・判りました」
ーーー
「鉄中将殿、今回の黒幕、リリムの裏がわかりました」
「どんな裏ですか?」
「今回隣国のカスエラ聖王国が関わっており、宣戦布告をして欲しく無ければ王様、ワシを差し出せと迫ったようだ」
「宣戦布告をされて勝てないのですか?」
「単純な戦争なら勝てるかどうかは判らんが、負けはせぬだろう、兵力差は殆ど無いゆえ」
「ではなぜリリム様は誘拐と言う暴挙に?」
「あそこは、人光教と言う宗教国家で人族至上主義でな、亜人は滅ぼせと言うのだ、そしてそれを聖戦を位置づけた場合、カスエラの全国民を敵にまわす事になる、もしそうなったら・・・」
「なるほど・・・」
「そこで、安全保障条約と貿易協定の事なのだが、日本軍に軍を出せとは言わない、だが食料を支援してくれるとありがたい」
「私の権限でそこまで判断が正直できない、一度基地に戻りトップと協議の上返事をさせて欲しい、たぶん食料だけならある程度支援は出来ると思う」
「それはありがたい、ちなみに返事はどれくらいで出来る?」
「長くて1週間、短ければ4日ぐらいですかね?」
「判った、なるべく早く頼む、パエリア王国は今日の夕刻にでも、非常時警報を出し臨戦態勢に入る」
「かしこまりました、ちなみに支援を要請と言う話の場合、買取は出来ない感じですか?」
「そうだな、この国の非常事態警報が発令された場合、食料は基本的に最小限を残し戦線に送ることになる、その法によればそなた達の食べる分を除き食料を徴収と言うことになる、買取は出来ない」
「わかりました、その旨我々の上層部に報告させてもらいます」
ーーー
「では、今回の会合有意義でした」
「あぁそちらのトップによろしく言っておいてくれ」
「はい、ではお互い良き事がありますように」
「あぁ、道中気をつけてな」
そして、オスプレイはマルルクス村へ帰路をとる
ーーー
次の日
「と言うのが今回の会合内容で、現在パエリア王国は戦争体制に移行、そして今後戦争になった場合、我々は餓死することにはなりませんが、生活に多大な影響が及ぶことになりかねません」
と鉄中将
「なるほど・・・他に意見は?」
と山本大将
「補給部門の近藤亮です、現在の弾薬などの在庫数は80%、しばらくは戦えますが、レアメタルやレアアース、金属の補給が無い限り断続的な戦闘は不可能になります」
「工兵部門の町田綾香です、マルルクス基地の完成度は40%、戦争になり兵が攻めてきた場合、防ぎきれるか怪しい所です」
「作戦司令部の金谷仁です、この国をでて、船で生活するのが現在一番最善と思われます」
「生活維持部の丸川良治です、今の在庫食料で生活は3ヶ月は可能ですが、マルルクス基地に建設予定の食料製造プラントが稼動および食糧の輸入がない限り、限られた種類の食料で生活することになり、栄養不足や栄養の偏りによる病気、精神面の影響が懸念されます」
「ふ~む、困ったな・・・、正直私はこの国の国民性を凄く良いと思っておる・・・そして、各部門のトップの話を聞いた結果マルルクス基地の重要性もわかり、現在の建設状況も把握しておる、それを踏まえカスエラ王国が聖戦を宣言した瞬間に詰みかねないと」
「なぜ詰むと?」
と作戦司令部トップの金谷が判りきった顔で聞いてくる
「我々の地球にも宗教戦争はあっただろ?宗教戦争の厄介な所は神が相手だと勝利条件が無い所だからだ、逆に国対国なら軍を殲滅、国を制圧、トップを殺害など色々ある、そこでだ我々はこの戦争に参加、早々にカスエラ聖王国、首都を叩き国王と宗教のトップを拘束、殺害のがベストだと思う」
「理由はわかりました、しかし拘束殺害した後のカスエラ聖王国はどうするので?」
「それは原住民に任せればいい、我々が一番と考えるのは日本軍が一番だ、パエリア王国はあくまでパートナーこの世界の事はこの世界の住民に任せればいい」
「了解」
「そして我々の立ち位置だが、一つパエリア国の国王の1部隊として活動、2つ国公認冒険者ギルドとして活動、3つ解体だが、私は4つ目の提案をしたい」
「4つ目?」
「あぁこの国の冒険者にはパーティの他に10人以上の人数が集まった場合、軍団と言うのが在るらしい、そこで全員が冒険者に登録、軍団として活動しようと思うのだ」
「なるほど、そうすれば国からの束縛はなくなると言う事ですね」
「あぁ」
反対するものは居なかった
ーーー
次の日、ムルル城に行ったメンバーが再びムルル城に来ていた
国王執務室
「おう!鉄中将!また来てくれたか!早かったな!」
「はい、三日ぶりですね、今回はこちらの意向を伝えにきました」
「聞こうか?」
「一つ、我々日本軍は1つの冒険者、軍団として活動して行こうと思います」
「!?」
「2つ、今回の戦争なのですが、我が日本軍はカスエラ聖王国を敵と認識、カスエラ聖王国の国王、人光教のトップを指名手配とし、拘束、殺害を最優先任務とします」
「!?」
「それに伴い、戦争の終結条件を教えてください」
「・・・そうだな、聖戦の宣言をする前に人光教のトップを拘束か殺害、そして首都を占領、ピカージョ城を陥落、国王を殺害と言う所かの?」
「判りましたがお願いがあります」
「なんだね?」
「首都を陥落させる事は可能ですが、占領となると我々には出来ないので占領はパエリア王国にお願いしたいのです」
「わかった、陥落出来次第、パエリア国正規軍が占領しようじゃないか」
「よろしくお願いします」
次話「基地と来訪」