金属の嵐と拷問
虐殺・・・まぁ軍隊ですから
馬車内
「今から行く所は隠者の本の本拠地です」
とベルマーズ
「あぁ」
と、返事をしながらナイフを抜き、銃の先に装着します
ストリップ場に乗り込むと言うことで白兵戦が予想されるからです
黄と蒼も装着します、黒はM268分支援機銃、機関銃には銃剣をつける機能は付いてないのでつけません
「ちなみに相手はこそ泥、気配を消したり、隠れたりするのが得意なので用心してください」
「ほう、それは見ものだな」
「そして、今回君達は私の部下と言うことになる、手出しは無用」
「はぁ?そんな話は聞いてないぞ」
「だが、今回君達はこの王都や文化には不慣れだろう?ココは慣れてる私に任せてくれ」
部下三人の顔を見ると三人ともうなずきます
「判った、だが失敗したら私の指示に従ってもらおう」
「了解した、まぁ取り越し苦労だろうがな」
「・・・」
どうするつもりだろうか?正直、隠者の本がやったのだが襲撃者が単独で動いたと言われたら何も出来ないのだが
ちなみに私はさっさとボスを取り押さえて拷問して証言を取るつもりなのだが
そして、馬車を降りスラム街を走ります
スラムには昼間から飲んだっくれてるオッサン、あきらかにヤバイお薬をしてそうな浮浪者、安い香水をつけたような娼婦がウヨウヨいますが、我々を見ると足早に逃げていきます
「なぜ逃げてくのだ?」
「たぶん私だろうな、赤の旗騎士団は主にスラム街の治安維持や警邏が任務だからな、そして私はスラム街出身、スラムの住人からしたら裏切り者、関わりたくないのさ」
「なるほど、なんで裏切ったのだ?」
「・・・まぁ色々あるのさ」
ベルマーズさんが少し悲しそうな顔をしながら、はぐらかします、まぁ女性に秘密はつき物です
そんな事をしてると目的の建物につきます
建物はスラムにしては珍しい2階建ての建物で、「メデューサの尻尾」と書いてあります
「では、準備はいいか?手出しは無用だからな」
「判ってる」
「では行くぞ」
そして、彼女は入り口の扉を勢い良く開け放ち
「赤の旗騎士団!ベルマーズだ!王は何処に連れてった!吐け!」
ま、まじか・・・馬鹿じゃないのか?
すると口ひげをつけた30代の男性が出てきて
「ほう、乞食のベルマーズじゃないか?出世したもんだな、隊長様とはな」
とニヤニヤしてます
「過去の事だ、今は騎士団のベルマーズだ、それより王は何処に監禁した!?」
「王?なんの事だ?我々は何も知らないぞ」
「襲撃者の犯人の背中に「隠者の本」のタトゥーがあった!ボスの貴様がしらないはずは無い!」
「いやいや、我々はしらないぞ、その襲撃者が独断で動いたんだろ?まぁ王が拉致されたのは大変だ、私に出来る事なら全面的に協力しよう、それとも何か?証拠も無いのに拘束するのか?」
「うぅ・・・」
これはベルマーズさんの負けですねぇ
「おい、やさしい説得の時間はこれで終わるが大丈夫なのか?」
すると周りのチンピラが怒声を上げてきます
「おいコラ!何が優しい説得の時間だ?ケ○から手を突っ込んで舌を掴んでやろうか?コラ!」
「なめてっと生きたままオークの餌にしてまうぞ!コラ!」
脅し文句は世界共通に近いんですね・・・
「吐いた唾は戻せないからな・・・ベルマーズさんいったん外にでましょう」
「わかりました」
・・・
・・
・
「やはりこうなりましたね」
「判っていたのか?」
「はい。だって今のは問題があって計算式が無いのに答えを導き出してしまうようなものです」
「?」
「要するに、証拠が無いって事です」
「なるほど、確かに」
「では、約束通り次は我々です、ちなみに先ほどの集団の中にボスはいましたか?」
「あぁ最初に相手をした口ひげの奴だ」
「判りました・・・黒、先陣を切れ、」
「了解、捕虜は?」
「ボス以外は要らない」
「はいよ」
とコッキングボルトを後ろに引きガチャンと音を立てて初弾を薬室に送りだします
「黄は黒とコンビを、蒼は俺と一緒に」
「「了解」」
「私はどうすれば?」
とベルマーズさん
「では、黄と一緒に居てください、絶対に黄から離れないでくださいね」
「判った」
「では、黒」
・・・
・・
・
黒がドアを蹴破り中に入ると、なんの躊躇も無く分支援機銃をぶっぱなします
銃声!×200
車のドアを簡単に撃つ抜ける威力の6,8mm弾の嵐が吹き荒れます、しかしボックスマガジンに入った200発は30秒ほどで弾切れを起こしてしまいます、すると
「リロード!」
と、黒が叫ぶと
隣でM1911HCを撃っていた黄がM468を構え撃ちます
そして、粗方片付けると
「黒と黄は1階の制圧、俺と蒼は2階の捜索に向かう、ベルマーズさんは私についてきてください」
「了解」
そして2階の捜索を開始します
しかし二階の各部屋は空っぽでした
「拍子抜けですね」
「そうだな、だが気は抜くな」
「了解」
『1階の様子はどうだ?』
『こちら黄、ターゲットは発見されず』
『了解、そのまま探索を続行』
ーーー
3階ボス部屋
な、なんなんだ?あいつらは・・・
隠者の本の生き残り、ただ生き残ったのは騎士団から逃げ延びた精鋭だぞ?、戦闘に特化してないとは言え、そこら辺の兵隊にも引を取らないんだが
こうなったら、俺だけでも逃げてやる!
そう思い、金庫の中身を急いでカバンにつめてると
爆発!と床が爆発します
そして、床からベルマーズと先ほどベルマーズの後ろに居た斑模様の男性が4人入り込んできます
「お前が隠者の本のボスだな?身柄を拘束させてもらう」
俺の人生もここまでか・・・
ーーー
「赤殿、今気付いたのですが昔はこの建物、3階だてだったはずなのですが、先ほど外から見た時2階建てに見えたのです、もしかしたら・・・・」
「隠し扉や隠し通路があると?」
「はい、その可能性はあるかと・・・」
「なるほど」
少し考え、ヘルメットに付けてある片目の多目的ゴーグルを下ろしウェアブルPCを操作し熱感知カメラを選択すると2階の天井裏に1人要る事がわかります
「確かに天井裏に1人いますね」
「どうやって判ったか知らないが早速隠し階段を探そう」
「いえ、もっと手っ取り早く入ります」
「?」
『二階に集合』
『了解』
・・
・
「天井裏に1人隠れてる、黄、グネレードで天井を爆破、黒が踏み台になって天井裏に侵入、最後は黒を引き上げろ」
「「「了解」」」
そして黄がライフルに取り付けられたグネレードを発射し爆発が起きると天井に人1人が入れる穴があいてます
すると黒が穴の下に移動し、踏み台になり順次黒を踏みつけ天井裏に突入していきます、ベルマーズさんも身体能力は良いのか、楽々と付いてきます
するとソコには、先ほどの口ひげの男がいて、金庫の中身をカバンに移し変えてる最中でした
「お前が隠者の本のボスだな?身柄を拘束させてもらう」
倫理についての指摘は受け付けません
作者も考えましたが、小説の中だけなので書くことにしました
次話「ブラッドバスと解決」