拉致とM568
シェンロンが呼べたら蚊を全滅させてもらう
鉄山茶花中将 視点
ザットン国王から事前会談の要請を受け散歩をしながらお話をしてます
「と言うわけでパエリア王国としては取り合えず前向きに考えている」
「それはありがたい」
「まず貿易協定なのだが、前段階として香辛料、紙を輸入したい、そのうち武器や技術なども考えている」
「なるほど、香辛料、紙などは問題ありません、武器、技術については刷り合わせが必要だと思いますが、武器についてはたぶん不可能でしょう、技術に関しては応相談と言うところでしょうか?」
「まぁ、そうなるよな・・・まぁ今後会議も続けていきましょう、そして日本軍の立ち位置なのだが現在は避難民としてパエリア国での滞在を認めよう、そして今後なのだが、1つはパエリア国の一つの軍事部門として受け入れる2つ目はパエリア国公認冒険者ギルドとして活動するすること3つ目は日本軍を解散パエリア国の1国民として生活すること、だな」
「軍事部門とは?」
「ようは、ワシ直属の軍事部門として動く事だな」
「なるほど、では公認ギルドとは?」
「この世界には非公認ギルドと公認ギルドと2つあってな、公認ギルドは国に認めてもらい、国民からの依頼をこなす事と緊急時に国からの依頼を受け、戦争の1部隊として動く事、そしてギルドは年に1回税金を払う事だ、2つ目と3つ目を怠ると軍が討伐することになる」
「非公認ギルドとは?」
「基本的には居ない事になってるのだが、マフィアや何かの目的を持った集団の事だ、大商人の私兵グループや奴隷商の拉致襲撃グループ、だな」
「討伐しないのか?」
「いや、してるがいたちごっこが続いてるんだ」
「なるほど、あり得ませんが、最後の解体の場合我々の武器、装備、施設はどうなるのでしょうか?」
「この国が買い取る事になる」
「なるほど」
「そう言えば貿易の通貨はどうする?この世界と君達の世界の通貨価値は違うのでは?」
「そうですね、まぁこちらの世界で生きる事を決めてるので、こちらの適正価値でお願いしてもいいですか?」
「わかった、でもワシらが騙したらどうするのだ?」
「その時はまだ判りませんが、最悪滅ぼします」
「・・・騙さないと誓おう」
「ちなみに通貨以外でも地下採掘権とかでも大丈夫ですよ?」
「地下採掘権?」
「はい、金属や燃料の採掘です」
そんな話をしてると前方の草むらから革鎧を着た男達が70人ぐらい出てきます
「ザットン国王・・・あれは護衛ですか?」
「いや、ワシはそんな話はしてない、そしてあんな装備をした兵は居ない」
「と言うことは敵ですか?」
「あぁ・・・」
そう言うと国王は腰の剣を抜きます、あれは直剣と言われる片手剣です
じゃあ私も愛銃を抜きますか・・・
腰からM586を抜きます
「さぁ、デートを邪魔する奴には6発で6人にお仕置きをしましょう」
銃声!×6
襲撃の腹に当たると弾の当たった場所の反対側が大穴開けて吹っ飛びます
「なんだ?その武器は?」
「これは銃という武器でこちらで言う所の矢のような武器です」
「こんどそれを使わしてくれないか?」
「いいですよ?」
そして、襲撃者の足が何処からか飛んできた銃弾によって吹っ飛びます、たぶん赤井君の配置した護衛でしょうね
しかし、弾が切れたのか、数秒間が開いてしまうと、何処からか黒い霧が現れ、慌てて逃げようとしますが私達を包んでしまいます、しかも体が動かないです
そして、意識が遠のいていきます
ーーー
別のマフィアから借りてる魔術師が詠唱を唱えてます
『夜から来たれ陰よ、体を縛る蛇よ、夜の揺りかごに寄り添い眠れ、眠れる蛇』
「よし、捕縛完了だ!アジトに戻るぞ!」
そして仲間がうなずき、撤退を開始します
「ボス、負傷者はどうしますか?」
「無視しろ!捕まっても自決する訓練は受けさせている!」
「へい!」
しかし、予想外だったな、あの女、変な金属の筒を向けたと思ったら凄まじい音と光を発したと思ったら部下が倒れてく、まぁココ2週間、王が1人になるのを探ってた価値があった王に傷を負わせることなく捕縛することが出来た、これは雇い主に褒められるだろう、運がよければ依頼料も上乗せしてもらえるかもしれない、コレでギルドを再建できる!
・・・・
・・・
・・
・
言われていた街の貴族街の倉庫が密集してる場所にあるアジトに二人を連れて行くと依頼主が現れます
「兄者よ、落ちたものだな、こんなチンピラに捕まるとは・・・しかし、この女はなんだ?」
「誰がチンピラだ!コラ!!」
と部下の下っ端が吼えます
「黙ってろ!、依頼主が誰かは詮索しない、女は国王と一緒にいた、もしかしたら何かの重要人物かもしれない」
「・・・判った、ただコイツは要らなかったのだが・・・まぁいいこちらで処分しておこう」
「すまないな」
「まぁいい、これが依頼料だ」
そして依頼主が白金貨1枚をこっちに投げてくるのでそれをキャッチします
「多くないか?」
「口止め料だ」
「わかった、では我々はココでお暇させてもらう」
「ご苦労だった」
・・・
・・
・
「兄者、すまない、こうもしなければパエリア国は滅ぼされてしまうんだ、本当にすまない」
寝ている国王に謝り続ける、貧相な男がいた
ーーー
そして、本拠地のスラムにあるストリップ場に帰還します
「ボス!これで我々も再出発できますね!」
「そうだな!まぁ今日は営業を中止して宴だ!」
70名近い部下達が歓声を上げ、ストリッパーの女たちや奴隷の男や女が酒や食事を運びこんできます
「よし!みな!酒は行き届いたか?」
「は~い」×70
「ならよし!乾杯をあげる前にまずは、依頼で命を落とした家族に冥福をあげようじゃないか?我々の為に命を落とした家族にまずは踵を鳴らせ!」
ガン!ガン!ガン!
3回、ギルドのメンバーが全員床をならすと
「では!依頼の成功と!今後の隠者の本の繁栄をねg」
バン!
大きな音を立てて客用入り口のドアが開かれます
「赤の旗騎士団!ベルマーズだ!王は何処に連れてった!吐け!」
そんな言葉を発しながら入ってきます
M568
S&W社が開発したリボルバー拳銃
装弾数6発、357マグナム弾使用
M686のスチールモデルがM568、ちなみにM686はステンレス
M568は作者が好きな某あぶなっかしい刑事が使っていたので登場
次話「金属の嵐と拷問」