ブリーフィング
「ハッチを閉じろ!!!!」
そう叫ぶと、曹長の後ろのハッチが閉じていく
そして、壁に掛けられている受話器をとり
「バルハラ、こちらラウル1、バードマンを投下以降は無線支援に移行する」
『こちらバルハラ、確認した、定時連絡を40分ごとにしろ』
「ラウル1了解」
24時間前
大型原子力強襲揚陸艦「六所」
8番ブリーフィングルーム
ワイワイガヤガヤ
今現在、雑談中の総勢20名の兵士がいる
集まっているのは第2偵察強襲中隊第2分隊と航空機運用連隊第3分隊の面々
ここで簡単に説明するが
偵察強襲部隊(reaat)とは、敵地および作戦該当地区において隠密偵察および必要とされた場合
強襲をかけ制圧および人質救出などを行う特殊部隊である
この部隊が編成された裏側には初め偵察だけの任務だった偵察分隊が偵察を終え本部に連絡し強襲チームを送り出す頃にはすでに敵側が動いて手遅れになってしまっていたり、
見方側の作戦立案が立つ頃には手遅れになる事が多発し偵察→現場での作戦立案→作戦決行をスムーズに行う事を目的に創立された特殊部隊である
似たような部隊で言うと現在のアメリカ軍フォースリーコン(武装偵察部隊)である
そして航空機運用部隊であるが之は戦闘があまり予測されない後方部隊で航空機を運用する部隊になり
主に航空機での物資、兵士の輸送や早期警戒管制機の運用、整備などを主に任務とした部隊である
ブリーフィングルームに、ファイルを持ったバーコードハゲの男が入ってくると
談笑していた男の一人が
「注目!起立!」
と叫び、談笑していた男女が黙り、いっせいに直立不動で立つ
「みんな楽に座ってくれ」
そして全員が座るのを確認すると
「六所地上作戦司令官紡義大佐だ!では、皆、問題が起きた今から4時間前中国香港国の統治監督官イギリス人のジョン・ベック氏が誘拐された」
そういいつつモニターのスイッチを入れ中国の地図とジョン氏のパーソナルデーターを表示する
「現地警察および駐屯イギリス軍によると香港国、ベトナムとの国境近くの海賊の拠点に囚われてるとの情報があった
イギリス軍とはベトナムと仲が悪く国境付近での戦闘は国際問題になるとの判断でベトナムと友好国である日本軍に話が回ってきた」
モニター画面が香港国とベトナム国境付近にクローズアップし本拠地の赤外線映像に切り替わる
どうも人が動いてるらしいので偵察衛星か無人偵察機によるリアルタイム映像のようだ
「そこで今回の任務だ、 HALO降下による潜入後海賊拠点を偵察後強襲、ジョン氏の救出、脱出だ
脱出は2つ、プランAポイントキロ21に移動オスプレイによる回収、プランB徒歩でベトナムに移動そのあとベトナムのセーフティーハウスに移動し次の支持をて」
とキロ21の位置とベトナムの地図がモニターに表示されセーフティハウスの場所が赤い点で表示される、
「ここまでで質問は?」
すると金髪ポニーテールの男が手を上げる
「交戦規定と予測される兵力と武装は?」
「交戦規定は専攻攻撃を許可する、予測される兵力は歩兵のみで100人程度
武装はAKとRPG(対戦車ロッケット)他にはテクニカルと大口径の機関銃が予測される」
「航空機運用連隊は回収用オスプレイの上空待機と偽装民間機輸送機でreaatの輸送と現地での航空指揮を」
航空連隊
「ハイ」
「では、コードを通達するまず今作戦の指揮青葉上級曹長!ラウル1、」
「イエッサー!」
「現地潜入reaat!バードマン!」
「ウィーっす」
「大型原子力強襲揚陸艦「六所」!バルハラ!」
「ジョン氏!王冠」
「イエッサー!」
「では、20時間後出発、装備を整え食料は4日分持て、解散!」