冒険者と火の番
祇園祭のチマキを買って食べようとしたら中身の無い厄除け用だった罠
護衛兵
どうやら5人組の男女がこちらに歩いてきてます
「よし、散開しろ、俺が警告を出す、二人は声を潜め援護しろ「立て!」の合図でフラッシュライトを付けて立ち上がれ」
「「了解」」
まぁあれですよ、向こうは5人ですが銃を持ってるので大丈夫でしょう、普通は援護を待つのですがコチラの兵力が少なく護衛任務なのでなるべく早めに敵勢力を無効化して置きたいのです
それに最悪我々が倒れても日本軍最強のreaatが控えてるので大丈夫でしょう
「止まれ!武器を下ろして手を頭の上に置け!」
「ん?驚かしてすまない、光が見えたので一晩火を貸してくれないか?」
どうもリーダーらしき男性が話しかけてきます」
「理由は判った!だが我々は重要人物の護衛任務中だ、貸すかどうかはリーダーに聞かなければ判らん、取り合えず腰に付けてる剣を下ろせ、話はそれからだ」
「判った!」
そう言うと5人組が剣やハンマー、斧、杖を起きます
「ボディチェックと武器を回収しろ!」
「「了解」」
すると地面に伏せていた2人の隊員が現れ、5人組のボディチェック後、武器を回収していきます
「よし、付いて来い」
ーーー
赤
「起きろ・・・侵入者ありだ・・・」
すると第2分隊の全員が目を開け、M468の動作チェックをして、外に出来てきます
「鉄中将とガルガドさまと護衛の人たちをオスプレイに避難させろ、パイロットには直ぐに飛べるようにエンジンをアイドリングさせとけ」
「「「了解」」」
「護衛兵は光源を消灯させて確認しに行った護衛兵の援護に行け!」
「了解」
すると無線が入ってきます
『進入者を確認、武器を回収したのでそちらに向かいます、侵入者の脅威は無し、敵対の意思も無し』
『了解、十分警戒せよ』
『了解』
・・・
・・
・
「なるほど、依頼で王都に手紙を届ける途中で日が暮れたから、テントを張ろうとした所、我々の光源を見つけて一晩ご一緒しようとしたわけだな」
「あぁ、こちらは貴方方と敵対するつもりはないし、火を貸してくれればありがたい、もちろん火の番も見張りも交代だがやるぞ」
「ガルガドさま、冒険者の依頼中にこうやって火を一緒にするのは普通なのですか?」
「無くは無いぞ、利害が一致すればよくある事だな、それに人数が多くなれば獣や盗賊に襲われた時に有利だしな」
「なるほど、鉄中将どうしましょう?」
「う~む、悩む所だが郷に入れば郷に従えだ、許可する」
「と言うわけで、許可が下りたので一晩ご一緒しましょう」
「それはありがとう、我々はランク8クラスパーティ草原の狼だ、俺はリクゼ、こっちからエルフのリン、獣人のエリ、人族のバルマス、ピカーダ、だ」
「俺は赤井翔太、こちらはガルガド・マクザー様、そして我々の上司の鉄山茶花中将」
「どうも、この度は一晩火を貸してもらいありがとうございます、しかもマクザー領、領主の息子様にして上級騎士ガルガド様のご一行とは知らず申し訳ございません」
「かまわないよ、今はタダのガルガドだ、貴族と言うのは貴族服の上から名乗る物だ、今は普通の服だからな」
「・・・判りました、では遠慮なく、1晩お願いします」
「じゃあ、夜は更けてきた、私は寝させてもらうよ」
「判りました、おやすみなさい」
そう言って、テントの中に入っていく
「では、警戒任務の者はそのまま任務に就け、他のものは自由にしろ」
「「「「「「了解」」」」」」
テントの中に入るとすると鉄中将が声を掛けてきます
「赤井、あいつら敵対の意思は無いと思うが最悪を警戒してくれ」
「大丈夫です、そのつもりです」
そして、女性用のテントに入ってきます
マジでめんどくせぇ、
「赤井!これは凄いな!どんな火の魔法具なんだ?」
とリクゼが話しかけてきます、どうやらオオマサガス式のコンロが珍しいらしいです
まぁこの世界にオオマサガスや天然ガスなどの概念はないですからね
「ん~魔道具じゃないですよ、その金属の筒の中に燃えるガスが入ってましてそれを少しずつ燃やしてるのですよ」
「え?魔道具じゃないの?なんだ・・・」
「ふふふ、赤井さんごめんなさいねリクゼは魔道具が大好きなんです、ほらリクゼの持ってた剣も魔道具なんですよ」
とエルフのリン
「そうなんだ、いつの間にか二つ名も魔道具使いリクゼって付いてたんだ、俺は実用的なのを使ってたら魔道具に行き着いただけなんだがな」
「ほう、魔道具とはどんなんですか?」
「魔道具を知らない?村の子供達でもしってるぞ」
「まぁちょっと色々ありまして・・・」
「まぁ過去を詮索するのは無粋だな、魔道具とはキーワードを唱えると内臓魔力か使用者の魔力を消費して特殊な効果を発揮する道具のことだ、たとえば」
すると、立ち上がり剣を構えると
「唸れ」
そう言うと剣が鞭の様に伸び、リクゼが剣を振るうと蛇のように剣が動く
「おぉぉ、これが魔道具か」
「あぁ、あるダンジョンの宝箱で見つけたんだ」
「ダンジョン?」
「あんた何も知らないのね」
と犬耳のエリ
「そう言うな、ダンジョンは生きた迷宮の事で殆どが謎に包まれてる、判ってるのは魔獣が無限に沸く、偶に宝物が設置されてる、最下層や要所に高レベルの魔獣がいるってことぐらいだな」
「まるでファンタジーだな?」
「何のことだ?」
「いや、独り言だ」
「そうなのか?」
「あぁ、そういえば依頼中とかいったな?手紙の配達は高ランクの冒険者がする依頼なのか?」
「普通の手紙ならランク2や3の冒険者の仕事かもしれないが、今回は指名依頼でとある貴族からとある王族に渡す手紙なんだ」
「なりほどね、指名依頼ならそう言うこともありえるのか」
「あぁ草原の狼もそこそこ有名なんでね、赤井達は何処に行くつもりなんだ?」
「王都だよ、ガルガド様と鉄中将を王都に連れて行くことと、護衛が任務だ」
「一緒なのか・・・道中一緒に行動しないか?」
「それは無理だ、鉄中将の許可が下りればいいが基本俺達は特殊な移動方法なんでな」
「・・・あのでっかい奴か?」
「あぁ」
「あれはどうやって動くんだ?車輪は付いてるがあの横についてる板やその先の三枚の板の意味がわからん」
「一応機密なので・・・申し訳ありません」
「そうなのか・・・残念だ」
「まぁ運がよければ明日見れるかもしれませんね」「
オオマサガス(ブラウンガス)
酸素と水素の混合ガス
家庭用コンロのガスの利用や溶断器のガスとしては実用化されてるガス
基本的に水を特殊な方法で電気分解することで生成できる、水が原料なので二酸化炭素の発生量がかなり少ない
原料が水なので枯渇し辛い
次話「城と王様 」