魔獣との戦闘兆候
新しいこと始めるって大変ですよね~
3日目
昨日と同じ女将さんに起こされ1階の食事場所で朝ごはんを食べてると
リカルドたちが現れる
「女将さん俺たちにも朝ごはんをたのむよ」
「はいよー」
「そうそう、赤、今日の夕方に騎士のマクザー様に謁見できるそうだ」
謁見ってそんなにお偉い人なのか?
「そういえばその騎士様は貴族なのか?」
「いや、この地域の統治監督官って役に付いてるが領主様じゃない、領主様はこの村から1ヶ月ほど馬車で行ったところに有る、マクザー領ロンルーリ市にいる、そうだな・・・・村長の補佐的なものか?」
マクザー領?
「もしかして騎士様は領主様の親族なのか?」
「あぁ息子、三男だ、悪い奴では無いし、仕事もするんだが、なんと言うか覇気が無いというか、良く言えばマイペース、悪く言えばマニュアル人間なんだ、だから親父さん・・・領主様に「ココを統治して勉強して来い」といわれてるんだ
「統治の状況はどうなんだ?」
「問題は起きてないぞ、ただトラブルが起きると臨機応変な対応が出来ないぐらいだな、まぁそこは村長や警備隊の隊長がフォローして何とかなってる状態だ」
「ほう・・・・」
「あぁそうだ、ナイフを返しておく」
「良いのか?」
「初日と二日目を見ていて脅威はないと判断した、それにマラリアだったか?村の者を治してもらったからな、まぁ悪さはしないでくれ」
「しないよ」
「しないな」
「めんどい」
「正当防衛ぐらいだ」
とサンドイッチを食べている面々から言葉があがる
「じゃあ信頼の証に1つ正直に言わないといけないことがある」
「なんだ?はじめ俺らは別の大陸から来た軍人だといったな」
「ああ」
「実はな軍人なのは会ってるんだが別の大陸だって事は嘘なんだ、実は別の世界からきたんだよ」
「別の世界?」
「あぁ地球という異世界から爆発に巻き込まれて気付いたらこの世界に着いててな」
・・・・
リカルドは頭を抱え
他の警備隊の面々は口を開け驚いている
「正直に言おう、我々では判断がつかん、村長とマクザー様に言ってくれ」
「わかった、だがなぜ船旅で遭難したとにしたんだ?」
「まぁ村が敵対するかわからないから、この世界の住人だと思わせたほうがいいからな、でも船で遭難したと言うのは本当だぞ、2,3ヶ月ほど船でさまよったからな」
「始めは疑ったから間違いではないな」
そんな雑談してると緑が
「そういえば昨日モンスターを倒したんですが、これも買取できますか?」
と、オークから採取した魔石よりも小さく色も違う魔石を机に置くと
リカルドさんがそれをまじまじ見ると顔を青くしていきます
「リリー、この魔石って・・・」
「自分もパックンだと思います」
「だよな・・・緑さんと言ったか?この魔石が取れた魔獣なんだが、もしかして赤と白の水玉模様の植物じゃなかったか?」
パックン?どんな魔獣なんだ?
「えぇ確かに赤と白の水玉で地面からはえてましたね」
「リリ!急いでマクザー様と村長に連絡を!ケインはすぐに警備隊詰め所に行って報告して隊長にすぐにマクザー様の屋敷にすぐ来るように言え!あと防御を固めろ!」
な、なにが起きた?
そんな事を思ってるとリリとケインが慌てて駆け出して行きます、宿の扉を壊しながら
すると厨房の置くからガタガタと音がして女将さんやスタッフが宿から飛び出していきます
「リカルドさん、何が起きたんですか?」
「先ほど言ったパックンって言う魔獣なんだがコイツ自体は弱いFランクの魔獣なんだがコイツが生えるときは習性として他の魔獣の大発生があるんだ」
「ほう、何回もあるのか?」
「いや、前回は20年ぐらい前にあったんだ、その時はマクザー領の軍や王都軍や冒険者ギルドに緊急依頼を頼んで対処した、それでも近隣の村が17個壊滅して市も1つ半壊したのち廃棄された」
「ちなみにその時はどれくらいの魔獣が発生したんだ?」
「パックンが20匹ほど確認されて40万ほどの魔獣がでたぞ、ちなみにその時はこちらの見方100万で迎え撃ったがな」
まずいよなぁ
「ちなみに何だがその戦力を集めるのにどれくらいかかる?」
「前回は近くで演習があってすぐ召集できたが、今回は2ヶ月はかかると思う」
「現在この村に戦力は?」
「警備隊員と村のチンピラ、若い奴をがんばっても200人ぐらいだな・・・」
「敵の想定数は?」
「パックンが群生せずに一匹だけだったからたぶんゴブリンやコボルトが1万~2万だと思う」
そう言うと、机に頭をぶつけ
「だ、だめだ、この村は廃棄して直ぐにでもロンルーリ市に避難するしかない」
「そうなのか?よかったら手を貸そうか?こちらの仲間だけだったら30分以内に100人、本部と相談して許可が下りればもっと援軍がだせるぞ?」
「まじか!?」
「あぁそれに村民の避難も俺たちが乗ってきた船に乗せてやることが出来るぞ、もちろん許可が取れたらだけどな
「判った!今すぐにマクザー様の屋敷に来てくれ」
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そこには25歳くらいのやせた青年と初老で頭に兎さ耳が付いた男性と犬耳に頬に傷の有る男性が椅子に座っていた
「兎さ耳の男なんていらねぇなぁ」
と黄
何を言ってるんだコイツは、気持ちはわかるが
ゴン!
「部下が失礼をいたしました、すみません」
「いやいや、大丈夫だよ」
と兎さ耳
「ゴホン!まずは自己紹介からだなガルガド・マクザーだ一応上級騎士を承ってる」
と、学校でモヤシとあだ名が付けられそうな青年が挨拶をしてくる
「わしが村長のクリス・ガガーランドじゃ」
と、兎さ耳
「俺が警備隊隊長のビック・シープ」
と犬耳
「日本陸軍偵察強襲中隊所属、赤井翔太一等軍曹です」
「ココからは騎士である私が主に話をして行こうと思うがいいか?」
「「はい」」
「ではパックンを見たのは本当か?」
「部下の緑川が発見しました、証拠の魔石もリカルドさんに確認してもらっております」
「判った、村人を避難できるのも本当か?」
「許可が下り次第避難開始が可能であります」
「援軍が派兵できるのも可能と聞いてるが?」
「自分の権限で派兵できるのは100人ほどですがこちらも許可が下り次第増援が可能であります」
「異世界人というのは?」
「・・・・本当です、ココとは違う惑星の地球という世界からきました」
「これが最後の質問だ、見返りは何を求める」
「・・・・正直に申しましょう、我々は安住の地を求めております、欲を言えば土地を貸してもらい底に新国家として独立したいと思います、出来なければこの国家、マクザー領の一部を貸してもらい国の一つの町として居住区を建設したいと思っております」
「ちょっと三人と相談したいので15分ほど休憩にしてもいいですか?」
「かまいませんよ」
そういい、会議室をでて別の応接室に移動します
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「どう思う?私は頼らずにロンルーリに避難する事を考えている」
だって普通そうでしょ?戦争は怖いし
「ワシは日本軍とかに頼りたいと思うのじゃ、この村はみんなで作った村だから破棄はしたくない、それに作物ももう少しで収穫できるからの」
「俺も頼ろうと思う、賭けだがもしも魔物が討伐できたら大儲けだし、非難もしてくれるらしいから安全だしな」
「のう、マクザー様今回は日本軍に頼ってみたらどうじゃろ?」
「そうだな、「村の一部として土地を貸す」という条件なら少なくとも村長がトップになって手綱を握ればいい、土地も浜辺の一部しかも危険な魔の森の近くなら使ってないからいいんじゃないか?」
「・・・・・・わかった、そうしよう、彼らを呼んでくれ」
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「今回の件、日本軍に頼ることにしよう、土地も貸してやる」
「本当ですか!?」
「あぁただし条件がある、村の一部になると言う事だ、日本軍は基本的には村の一部、ようは村長の下に付くということだ」
「判りました、ただ自分では決定権は無いので今後本隊から上層部の人間が交渉に来ますがよろしいですか?」
「かまわない」
「では、直ぐに本隊と援軍の交渉をすることにしましょう」
次話「村、避難と防御ライン建築」