村、マラリアと衛生状況
ブックマークありがとうございます!!
どうも拉致られた(?)桃です
現在村の教会というか医療所になっている建物の中に居ます
中には老若男女問わず30人ぐらいの獣人たちが寝ています
とりあえずマスクと医療用手袋をしてメモとペンを手にして、一番近くに居る狸耳の男性獣人に近づき
診察を開始します
「じゃあ取合えず診察するから名前を教えて」
・・・・
・・・
・・
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「んー、やっぱりこれはマラリア熱ね」
そんな事をつぶやくと連れてきたリリーが
「なんなのそれは?」
「簡単に言うと蚊を媒介に感染するちっちゃな虫が原因な病気ね」
「虫が原因?それでキュアポイズンで直らなかったのね?」
「そうね、虫が出す毒が原因だけど基本的に虫を除去しなけれな完治しないから」
「どうすれば虫を殺せの?」
「簡単よ、この薬を3週間ほど朝と晩に飲ませれば治るわ」
「本当に!?!?」
「本当よ、大人18歳以上は1回2錠、18歳以下には1回1錠飲ませてあげて」
「あ、ありがとう・・・」
「それから飲ます時に絶対に1回沸騰させた水で飲ませて、絶対に酒と一緒に飲ましたら駄目よ」
そんな言葉共に泣き崩れる
「泣く暇があったら配りなさい、私も配るから」
「はい!」
「あと黄疸がでてたり、おしっこが出ない子が居たら教えて、それは重症だから別の治療を行うわ」
「わかりました」
そうしてリリーや診療所で働いてたシスター(?)や神父(?)さんと一緒に配る
「桃智さん」
「桃でいいわ」
「はい、先ほど言ってた黄疸の症状なんですけどこっちに1人います」
「!?すぐに行くわ」
するとそこには子供のケンタウロスが藁の上にシーツを引いただけのベットに苦しそうにして横たわっていた
そして、瞳孔を確認し、脈を確認しますが
「これはまずいわね・・・重症よ」
そういい、バックパックから注射器と薬の入った小瓶を取り出し注射器の中に薬を充填させる
「ちょこっと痛いわよ」
「・・・・・・・・・・」
スプレー式のアルコール消毒をし、ゴムベルトで腕を縛り、注射をし解きます
「正直五分五分よ、後は神のみぞ知るって所ね」
「ありがとうございます・・・」
そういいリリーさんが額に乗っている、タオルを交換してます
「ん?もしかして貴方達親子?」
「そうです、こっちは娘のルルです」
「ちょっと聞きたいんだけど、この病気はずっとなの?」
「いえ、3ヶ月前ぐらいからです」
「・・・患者は何処かに行った後、4日~7日後に熱を出さなかった?」
「その通りです、村の西にある池に魚を取りに行った後に熱を出してます」
「わかったわ、そこが原因ね」
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ちーす、置いてけぼりの黄です
今現在村の大通りらしき道の路地に居ます
ぶっちゃけ衛生状況を調べたければ裏路地に行けばわかるもんですよ
中国の裏路地とか酷かったですね
食中毒が蔓延しても裏路地の衛生を改善しないから治らないんですよ
それに汚いと犯罪も発生しやすくなりますね
という事でこの村の裏路地ですね
衛生状況は悪いです
なんというか、木箱に生ごみが入れられ放置されているし
お酒の入っていただろう木樽は中身を洗わずこれも放置されています
ただよかったのは麻薬中毒者らしき人物が見当たらない所です
そして目の横に着けられたカメラで回りを撮影しようとキョロキョロしてると
「おい!お前!ココはラッツ団の縄張りだぞ!」
「さては、乞食だな、残った残飯でもあさりにきたのか?ならしょうがないな、なぁ?」
「そうだな、わっはっはっは」
・・・どうやら犬耳のチンピラみたいですね
「俺は乞食じゃない、まぁいいちょっと聞きたいんだが、このゴミはどうやって処理してる?」
「あぁ?そりゃ土に埋めたり樽は洗って使うに決まってるんだろ?」
「そんな事も知らないって何処からきたんだ?それとも記憶喪失ってやつかい?」
なんか睨まれながら返答を貰いますが・・・あなた方は昔のヤンキー漫画のヤンキーですか?
「あぁぁ、ありがとう、じゃあな」
「おいコラ!おっさん!情報を出したんだから情報料おいてけや!」
「そうだな、おっさんの財布の中身全部でいいぞ」
日本のお金がココで使えるとは思えませんが
「アホか、ぼったくるな」
「払えないならボコボコにしてやる!」
「やっちまえ」
取合えず一人は振りかぶってきたので一本背負いで投げ飛ばすと
「兄貴!よくもやったな!」
とか三流の台詞を吐くとナイフを出してきて腰ダメに突っ込んできたので、前蹴りで昏倒させました
すると殴ってきたほうがナイフの方を担いで
「次会った時は覚えてろよ!」
と、負け犬の台詞を吐いてきますね、犬だけに
まぁ良いでしょう、さて成果もあったので桃と合流しますか
次話「村、完治と2日目」