異世界の村
豚顔の動物通称「オーク」からの戦闘から30分ほど車を走らせるとそこは森の入り口になっていた
「蒼、LAVをしげみに止めてココから徒歩で目的の村の近くに行くぞ」
「了解」
そして蒼が近くのしげみにLAVを停め、後部ハッチを開くと黄、緑、桃が迷彩色の布を取り出し車両に被せて行く
「よし、黒と蒼は車両で待機、何かあったら駆けつけろ、俺と黄、緑、桃は村の近くまで徒歩で接近、監視だ」
「「「「「了解」」」」」
「黒と蒼は警戒を密にしておけ、発砲は個人の判断に任せるがなるべく控えろ」
「了解」
「黄はここら辺に通信ハブを設置しとけ」
「了解」
「緑と桃はLAV内の装備を点検しとけ、30分後に出発する」
「「了解」」
現在LAVの中には3週間分の食料と大量の弾薬、薬品がつまれている
一応任務は一週間で一度浜辺に戻り、報告書を上に上げる手筈になっているが、何が起きるかわからないのでLAVには予定以上の弾薬、薬品、水が積まれている
そして蒼は車の点検、黒は25mm機関砲の掃除、黄は近くの木に登り通信ハブを取り付け、桃と緑はLAVの兵員搭乗部分に積まれてる弾薬をいじくっている
30分後
「よし行くぞ」
そして道を外れ森の中に入っていく
ベトナム戦争時代米軍がこんなスローガンを立てている
「生き残りたければ道を歩くな、森を歩け」
これは舗装されてたり、獣道にはよくトラップが仕掛けられていることがあり
ベトナム戦争時代に多くの米軍が殺された事により、米軍の教育センターで新兵にたたき込まれた言葉である
そして、赤井たちも非正規部隊との戦いから車両で通過する時以外は基本的に道以外を通るようになっている
ちなみに車両を運用する時も前方に偵察をだし、限りなく警戒して進むことにいているのだ
「隊長、この森はだいぶ濃い森ですね」
と桃がいってますね
「そうだな、この森はあんまり手入れが入ってないから大型の動物はいなさそうだ、小型の動物や爬虫類に注意しろ」
「隊長、それはフラグですよ」
と黄ですね、注意しただけなのに・・・
そうして20分後でました
蜂です
ただしデカイです
人間の子供ぐらいある蜂が40匹ぐらいがこれまた大きな木の実に群がっています
「隊長、どうしましょうか?」
「そうだな、身を低くして少し様子を見よう」
10分後、偶々通りがかった2本の角の生えた猪に一斉に襲い掛かって針でさし何処かに連れ去って行ってしまいました
「・・・・専制攻撃を加える、散開後一斉攻撃を与える、散開しろ」
「「「了解」」」
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『緑です、位置に付きました』
『黄も同じく』
『桃も大丈夫です』
『では、射撃開始』
4箇所からのサプレッサーごしの制圧射撃が始まり、あっという間に倒してしまう
「しかしこの森の生物は大きいんだな」
「そうですね、生態系とかの調査が必要ですね」
そういいつつ桃がナイフを使い、サンプル採取を行っていく
「?隊長この蜂のに正体不明の器官があるんですが何でしょうか?」
そういわれ、医療用ゴム手袋をつけ、それを受け取ると
綺麗に磨かれた石だった
「これはどこら辺にあったんだ?」
「日本の蜂で言う心臓、針の根元近くですね」
「この石に血管とか臓器は付いてたか?」
「いいえ、何かの膜に包まれてるだけでした」
「・・・・取り合えず、サンプルとして密閉容器に入れて研究所に送っておけ」
「了解」
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2時間後
現在目的の村から300mほど離れ場所
「緑は木に登って監視、俺と桃はもう少し近づく、黄は緑の援護」
「「「了解」」」
そして、村から100mほど離れた茂みに身を隠すと、双眼鏡を取り出し観察を始める
村は丸太を組んだ城壁で囲まれており、門には部分鎧と直剣と槍を装備した門番らしき人物が6人立って通行する住民らしき人を観察している」
ただグローバルホークからの写真であったように、2人は下半身が馬で残り4人は尻尾と頭の上に動物の耳が生えている
そして城壁の周りには畑が出来ていて、数々の野菜らしき物が出来いて、畑で農作業や鶏に似た動物の世話をしているようだ
「桃、写真を撮って艦隊ネットワークに上げておけ」
「了解」
そして桃が写真を撮り始め日が暮れていく
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緑視点
観察をはじめ20分ほどが立ちました
村はどうやら人口1500人ほどの村で農耕が主な産業らしいですね
そして農業をする村人と、剣や槍、鎧を装備してる村人たぶん自警団的な役割りになっているみたいですね
しかし気になる事が2つあります、
1つは人間が居ないという事と、村の一画に穴が掘られ底に骨、人骨に近いものが入れられて埋められて居るのです
しかも、病人らしい人が村で一番大きな建物に運ばれて行くのが見られます
明日隊長に相談したほうが良さそうですね
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夜中(赤視点)
「よし、村人は村の中に帰ったな、今から植物のサンプル採取を開始するぞ、桃はココから俺の援護を頼む」
「了解」
そして暗視装置をヘルメットに取り付け、顔を隠す覆面を鼻上まで引き上げ、音も無く進むと昼間、村人が世話をしてた野菜を4種類ほど引き抜き、密封容器に入れ桃の居る位置へ戻る
「隊長どうでした?」
「問題ない、野菜は日本と酷似しているな、芋らしきものと麦らしきもの、後はレタス、土から生えてたキノコの採取を完了したから緑たちと合流するぞ」
「了解です」
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夜中(緑視点)
村の中心部で大きな火が上がってる
どうやら薪を燃やしてるみたいですね
しかし火をつける方法が気がかりです
原住民は火打ち式や火種じゃなく、手から火を出し薪に着火してました・・・
どうも我々とが知らない技術、いわゆる魔法的な方法が発達してるみたいです
そして、もう一つ焚き火の中に遺体を入れてました
三体も・・・・
これは気になりますね
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そして緑達と合流します
「こちらからの報告は以上ですね、一応監視カメラはセットしてます」
と緑からの報告を聞いた桃が
「話を聞く限り何かの感染症かウイルス感染の可能性が考えられるわね」
感染症ですか・・・怖い
そう言うと桃が自分の腕に注射器を刺し、血を採取、それに何かの液体に入れると液体が透明になります
「一応我々と言うか私に感染は無いので空気感染はなさそうですね」
よ、よかった!
「で、こっちは現地の野菜をを採取と向こうの武装の確認を完了した、向こうは鎧、直剣や槍などだな」
「それに関していいですか?向こうは、いわゆる魔法を使えるようですね、確認できたのは火と水を手から出すのを確認しました」
と緑が補足してくる
「よし、とりあえず一週間ほど監視をして浜に戻るぞ」
「「「了解」」」
「桃と黄は一度LAVに戻って採取したサンプルを届けてきてくれ、黒たちには一度サンプルを六所に届けるように言ってくれ、で出来れば夜中のうちに浜から村への道の安全を確認してほしい」」
「「了解」」
そして黄は遠距離通信機を赤に渡し桃と一緒にLAVへと向かう
暗視装置
ヘルメットにつけるタイプの暗視装置
方式は光増幅式で単眼タイプ
星の光一個で600倍の光に増倍できる