でっかいイカ
海面下600m
大型攻撃型潜水艦「海竜」
どうもはじめまして艦長の堂本真一です
先ほどの艦長会議で警戒度5の指示があり、水中から策敵を行っています
するとソナー要員から報告がありました
「コンソナー!水中内に機影あり!方位245!距離1800!深度100!数130!」
130!?大艦隊じゃないですか自分ら第四艦隊ですら60隻ほどで世界でも有数の大艦隊なのですが
「潜水艦の種類は特定できるか?」
「長さ230mの艦は今まで見たことありません!」
230!?ロシアの超大型潜水艦でも175mです、ありえない
「しかも軌道が潜水艦では不可能です、どっちかって言うとイカとか軟体動物に近いです!」
「すぐに艦隊ネットワークに上げて総司令に指示を仰げ!全魚雷発射管にADCAP魚雷を装填!」
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「鞍馬」
「潜水艦海竜から入電!正体不明の潜水艦が接近!方位245!距離1800!深度100!数130!」
次から次にと問題が起きますねぇ
「種類の特定は?」
「不明です、むしろ潜水艦かどうかすらわからないです」
「??どういうことだ?」
「海竜からの報告だと、潜水艦だと不可能な軌道を取ってるそうです」
「・・・・ここは異世界だ何が起きても不思議ではない」
「艦隊に通達!雷撃戦闘準備!敵は水中にいる正体不明の大型のなにか!」
びー!びー!びー!
艦隊が忙しく動き始めます
そして・・・・
「戦闘開始!」
その言葉と同時に
艦隊の一番外側の駆逐艦や水中の潜水艦がADCAP魚雷を発射し指揮艦の戦略情報担当がカウントしてます
「着弾まで5、4,3、2、1.」
そして、700m先で無数の水柱が立って水面に押し上げられた10本足の化け物が悲鳴を上げながら海面でのた打ち回ってます
「イカだな・・・」
「イカですね」
そんな事とを呟いてると
イカが海面から顔をだして此方にすごいスピードで向かってきます
それと同時にイカの正面に赤紫の円形の幾何学模様が浮かび上がり水が飛び出してくる
「なに!?何も無い所から水が出て此方に向かってくるぞ!」
しかし此方が指揮する前に駆逐艦から砲撃が行われ水玉に着弾、爆発して海に崩れ落ちて行きます
「ハープンミサイルは使えるか?」
「だめです!衛星リンクが使えないので撃ててもロケット弾と一緒です!」
「では、砲撃用意!準備出来次第各個撃て!」
そして戦艦富士と剣が副砲である300mm2連装砲や駆逐艦の120mm単装砲が火を噴き次々イカを木っ端微塵にして行きます
今日の晩御飯はイカ素麺だな
「総司令!富士と剣から入電!主砲のレールガン発射許可の申請が来てます」
「許可する!イカ焼きにしてやれ!」
そして15mほどの主砲から460mmタングステン鋼製の砲弾秒速8kmで閃光と共に飛び出し
イカを10匹以上巻き込みながら貫通、はるか後方で水しぶきを上げ着水する
3時間後
「海竜より入電、敵脅威の排除を確認、安全です」
「戦闘終了、戦闘配備解除、警戒態勢に移行」
そして、第四艦隊の初戦闘が終了した
その日の食事はイカてんこ盛りだったとか・・・
ADCAP魚雷
Mk48ADCAP魚雷
対水上艦艇・対潜水艦兼用の魚雷
誘導方式はソナーか有線誘導
レールガン(架空兵器)
速度秒速3kmで1,5トン近いタングステン鋼を撃ちだす事が出来る
射程400km、発射速度1分間に5発
ミサイルの迎撃技術が発達されてるため、熱追尾を回避するため砲撃戦が発達した
ミサイル迎撃技術の発展の為にミサイル自体のステルス技術や砲撃戦の技術が発展し460mmレールガンや戦艦が建造された背景がある設定