ここは異世界?
「ん・・・・ぁ?」
えーと、自分は山本辰則・・・大将・・・・
日本軍第四アフリカ艦隊総司令官、年は52、
ここは第四艦隊旗艦鞍馬、大丈夫、記憶障害は無い・・・・
確かインド洋を航海中、パキスタンから核攻撃を受けて艦隊上空で爆発・・・したんだよな?
と言うことはここは地獄か?
いや、艦橋から見えるのは黒い海に輝く星、うん、普通の夜の海上だ
他の隊員は?
そう思い周りを見ると
艦橋クルーが気絶して倒れてる
「おい!大丈夫か?」
大丈夫、息も脈もある、ただ気絶してるだけだ、艦隊の他の艦も見える、外から見ただけだがダメージはなさそうだ
「あれ?艦長?ここは天国ですか?」
「だと良かったんだがな、取り合えず全員を起こせ」
そう言うと艦橋のクルーを起こして行き全員が起きた所で
「艦内の非常アラームを鳴らせ」
びゅーいー、びゅーいー
艦内のアラームがなり取り合えず指示をだします
「ダメージコントロール!」
そう言うと、要所のクルーたちが報告をだしてきます
「兵器システムグリーン!」
「各装甲板グリーン!」
「核融合炉グリーン!」
「衛星リンクシステム反応無し」
「艦隊ネットワークグリーン!」
「イージスシステムグリーン!」
「蒸気タービングリーン!」
「メリー(AI)システムグリーン!」
どうやら航海には問題ないようですね
そして他の艦からも同じような報告が上がっています
現在共通なのは衛星とのリンクシステムが確立できない事ですね
すると
「艦長!外見てください!」
と、女性のクルーが叫んでます
なんでしょう?
そこには
「なっ!」
月が二つあったのだ
「全艦長に通達!すぐに仮想会議室に集合!」
そしてネットワーク接続室に入りヘッドマウントディスプレイを取り付けると
そこには会議室の仮想ルームが見え、順次、艦長たちがログインしてきます
「よし全員集まったな、まず各艦の被害状況を報告してくれ」
特に大きな被害はないそうです、衛星にリンク出来ないだけで
「では、本題に移ろう、もうすでに外を見た奴もいると思う、月が2個ある!これは地球上ではありえない!」
「あー、よろしいですか?」
と、原子力空母栄の艦長が発言をしてきます
「なんだ?」
「AIに星を使って現在位置の割り出しを行わせたのですが、該当地域は一切無かったそうです、なので
月が二つ、星の観測の際の該当地域の不明、日本本部との連絡不能、衛星とのリンク不可、この状況からして
ここは、別の世界になると思われます」
ふむ、
「よし!今現在をもって現在地は地球外の世界、又は惑星と判断する!
空母はすぐに偵察機を使って周辺海域の偵察、陸地の捜索
警戒度は5!準戦闘警戒を取れ!」
「イエッサ!」