高度1万メートルから愛を込めて
上空1万メートル
そこには民間機に偽装した軍用航空機が一機香港国上空を飛んでいた
「外は大荒れかよ」
「下は雨よりもひどい銃弾の嵐かもしれないぞ」
「確かにな」
「あー戦争も終わったと思ったら今度はテロリストの戦争かよ」
「それもしょうがないさ」
「まぁそれもくそったれの共産主義の○○ブリのせいさ」
顔を真っ黒に染めた男4人と女性1名が談笑している
それは居酒屋で酒でも飲みながら騒いでるサラリーマンのような雰囲気である
「全員静かにせんか!降下まで残り3分!武装の最終チェック!」
と機内後方で上級曹長が叫ぶ
「「「「「イエッサー!」」」」」
ガチャガチャと
「時刻を合わせるぞ、現在2300時まで10秒前、987654321、チェック!」
5人が時計を合わせ
「無線チェック、ウェアラブルチェック」
五人が無線機のリンクを確認、腕に付けた軍用薄型PCのリンクを確認
「降下用装備確認」
五人がパラシュートのパラコードと酸素ボンベ、高度計などの装備を確認
「小火器確認」
五人がマガジンやそれぞれの個人小火器装備を確認
「問題は?」
「「「「ありません!」」」」
「根性は?」
「「「「たっぷり!」」」」
「逃げ出すやつは?」
「「「「いません!」」」」
すると後ろでウェアラブルPCを見ていた上級曹長が叫ぶ
「降下まで1分!軍曹!次は台湾のビーチで待っているぞ!」
「上級曹長どの!楽しみにしてます!」
「帰ったら台湾ガールのビキニをつまみに全員にビールをおごってやる!」
「「「「やっふー!」」」
「上級曹長どの!焼き鳥もいいですか?」
「曹長殿!自分はポン酒がいいです!高いやつで!」
「自分は女をおごってください!」
「馬鹿ばっかりね。私は秀建飯店のデザート食べ放題で!」
「いい加減にせんか!降下10秒前!ハッチを開くぞ!」
五人が酸素マスクを付け防風ゴーグルを付ける
ハッチが開き、赤色ランプが緑になるのを確認すると、曹長が手を勢いよく下ろし
「降下開始!!!」
すると五人が上空1万mの漆黒の闇の中に飛び出していく