新しい依頼と出発
一年ぶりの投稿
さて、修行も終えたしこれからどうしようか?
今は冒険者ギルドの飲食スペース、エクレアを含め第2小隊みんなで慰労会兼昼ごはん中
しかし、修行は大変った・・・
「エクレアはこれからどうする?」
「私は変わらず冒険者を続けながらあっちへブラブラ、こっちへブラブラ気の向くままに」
お前は風船か!
とりあえず話し合いの結果、修業の結果を試すことになり、何か討伐か護衛の依頼を受けることになった
そして、受付のおっさんに話をすると商業ギルドからの依頼で4っつ先の交易都市までの護衛の依頼があったのでそれを受けることになった
中身は海で採れた魚の加工品の輸送、帰りは防具や武器の輸送との事だ
現在は交易都市からの荷物を運んで今日の夜到着で人と馬を交換後、明日の朝8時の鐘で集合、護衛をしつつ積み込みして遅くとも10時には出発だそうだ
俺たちはM468や偽装用の武器などの点検をし、宿のおばちゃんにしばらく依頼で出かけることを告げ、2週間分の宿代と今まで泊まってた分のお金を精算しておく
「ん?エクレアもついてくるのか?」
「そりゃ、弟子の出来を確かめるのは師匠の務めだからね」
と言いつつ旅の支度をしている、まぁ旅の支度と言ってもほとんどは異空間に仕舞ってあるのか、帽子を被り、いくつかのアクセサリーを身につけただけなのだが
そして次の日
朝8時の鐘が鳴る15分前にギルド前に集合するがギルドの馬車が来ない
荷物運び入れ要員のムキムキマッチョのおっさんたちも何があったのかわからず、商業ギルドや鍛治ギルドなどに伝令を走らせている
すると、荷馬車がくるが様子がおかしい、商業ギルドと冒険者ギルドの人間がいるのだ
そして話し合いが始まる、要すると
本来は護衛依頼だけだったが今回交易都市からの武器防具を運んできたはずの荷馬車が届かず、商業ギルドの予備の荷馬車を出し交易をする
で、俺たちreetに護衛をしつつ居なくなった輸送隊を探して欲しいとの依頼だ
「荷馬車の御者が強奪した可能性は?」
その回答を商業ギルドの職員が答える
「限りなく低いと思う、理由としては護衛は中堅ランクの冒険者10名だ、冒険者は商業ギルドから完全に別依頼で御者や商業ギルド職員が奪ったとしても、冒険者の連中が止めるだろうし、商業ギルドの連中は戦闘力が無いに等しい、武装もあってダガーや短剣ぐらいだからな」
「じゃあ、あるとしたら冒険者が強奪した?」
今度は冒険者ギルドの職員が答える番だ
「それも低いと思う、今回の冒険者はもう少しでランクが上がる予定だ、割に合わない、可能性として高いのは良くて馬車のトラブルで立ち往生してる、最悪で最低なのは盗賊団や魔物に襲われてる、だな」
「なぜ盗賊団や魔物に襲われてるのが最悪で最低んだ?」
「中堅ランクを倒すほどの手練れ、10人の冒険者を倒すほどの数、魔物だった場合それだけの知能の高さ」
「なるほどな・・・これは由々しき事態かもな」
そして井戸端会議が終わるとreetの連中とブリーフィングを開始する
「我々は荷馬車の護衛をしつつ、輸送隊の捜索任務につく!
想定される敵は盗賊団および知能を有した魔物だ、敵は中堅ランクの冒険者を撃破できる能力を持っている可能性が高い!警戒を怠るな!」
すると気合を入れ直したのか魔法鞄から再度予備の荷物を取り出し装備の見直しをしていく
「赤軍曹!我々reet第二小隊だけでは心もとないのでは?」
そういうのは黒だ
「仮に輸送隊の痕跡が見つかったとしても護衛と追跡に班を分けるのは得策では無いと思うんですが」
「そうだな、暇そうにしてる第6小隊に声を掛けてみるか」
そういうと俺は無線機を取り出し声をかけてみる
「もちろん、報酬は出るんだろうな?」
とのことで第6小隊の参戦が決まった
ちなみに、第6小隊はエクレアの修行が始まってないのでまだただの特殊部隊レベルの身体能力だ
荷物を整え、荷馬車への積み込みを終え出発、今回の構成は輸送用の荷馬車2台と移動中の食料、水、テントなどを積んだ馬車1台の合計3台になる
移動中、街で食料や水を補給しつつ、難所である山間部、川横の道を歩いてる時だった
わずかな痕跡、数日前に通ったであろう轍を発見、自分の記憶を疑い隣にいた黄に声をかけてみる
「黄、ここ数日で雨が降ったか?」
「赤軍曹も気付きましたか?ここ最近は雨降った記憶はないですね、一応本部に検索をかけてみます」
そういうと、黄は腕につけてあるウェアラブルPCを操作し
「衛星情報でもここ2週間で雨の降った形跡はないですね」
「そうか・・・『5分後に小隊停止』」
そういうと車両を5分後に停止させ御者さんを含め会議を始める
「川辺べに入ってく馬車の轍があった、しかもここ数日雨が降ってないのにだ、ということは重量物を運搬してた可能性が高い」
第2小隊は行方意不明の荷馬車の捜索に入る、第6小隊は引き続き現状の依頼の遂行にあたってくれ」
「了解」
「赤様、少し情報が・・・」
そういうのは商業ギルドの職員でこの輸送隊を率いてるバレンさんだ
「この付近の森には数年前に首なし騎士であるデュラハンが出現し、複数の村が壊滅しました」
「デュラハンが復活してると?」
「可能性はなくはないですが、限りなく少ないでしょう、そうそう災害レベルの魔物が現れるわけではないですからな、ただアンデッドが現れる可能性があると」
「情報感謝します」