エクレアの過去2と仮称天使
リハビリを兼ねて
一週間ほど赤ちゃんとして生活して、両親の話に聞き耳を立ててると不穏な話をしてるのが聞こえる
「最近、村の中で原因不明な病気が流行ってるみたい」
「あぁ隣のマックスさんもかかってる見たいで今日の畑の手入れに来なかったんだべ」
「こんなこと初めてだわ」
「俺たちも気を付けるべさ」
「隣村は結構死人が出てて村を焼くかどうか村会議が行われるみたいよ?」
「クワバラクワバラ、でも村を捨てるのも視野に入れるべきかの?」
「村を出てもどうするの?あてはあるの?」
「最悪は王都か市のスラムに行くべ」
「そんなところに行ってもおまんま食べれないよ」
と、母親のおんぶ紐に固定さてつつ不穏な会話を聞きつつ思考を回転させる
(症状を聞く限り感染症か伝染病っぽいけど私の記憶の中に該当する病気は無いわね)
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そして1か月もすると父親の首元に青色の斑点が出来始め
熱ではなく、体温が下がり、布団から出れなくなってしまっている
母は部屋で火を焚き、家にある服や布をかき集め体温を維持させようと頑張っている
だが進行は進み斑点の範囲も日に日に大きくなっている
ちなみに隣村では進行が進み、患者のいる家は家族ともども丸ごと焼かれてている
症状の無い村人も村を捨て何処かのスラムに移動したらしい
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一週間後
父親は全身が青くなり死んだ
母は私を胸におんぶ紐で縛り、背負えるだけの荷物を持ってスラムではなく山の中腹にある木こり小屋に避難したらしい
どうやら、スラムで女ひとり、赤子ひとりでは危険すぎると判断したらしい
そして変化あったのは五日後
村の天空魔力が集まり巨大な魔方陣が現れ超巨大な金髪黒肌ぼんきゅぼんで白銀の鎧をつけた女性が現れたのだ
「我は創造神様の使いである、この地域の生物は創造神様の決定により消滅させる」
そういうと手に持っていたメイスを持ち上げると何かに気づいたのかこっちを見ると
「そなたは創造神様に落とされた者だな?」
「だ~(そうだけど?)」
「・・・そなたは私の判断で生かすことにしよう」
すると聞き取れない声で
神魔法 aihfaifhas
すると母がビクンと跳ね上がりつま先立ちになるとサラサラと崩れて行く
「だ~(なになに?)」
「これで我の役目は終わった」
そういうとまた上空に魔力が集まり始め魔方陣が描き出されると彼女が消えていく
(え?)
そう私は一人で森の中に放り出されてしまったのだ
(ちょっとまって私まだ歩けないどころかしゃべれもしないのだけど!?)
ここで幸運だったのは先ほどの仮称天使によって危険な動物どころかすべての動物が死滅させられ食われる危険性が無くなったのだ
ただ、不幸は動けないということはご飯というか母乳は無いし、おそらく数日、下手をしたら1日で餓死してしまう
(どうしよう・・・どうしようもないわね・・・)
・・・
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エクレアは生き残っていた
なぜかはわからないが体の中にある栄養、脂肪がもってくれたのか、別の中にかが作用したのかはわからないが2日はもっていたのだ
だが、さすがに限界で
(やだ!やだ!生きたい!何か生き残る方法は!!!生き残って殲滅指示を出した糞野郎をぶっ殺してやる!!!!!!)
頭の中で強く願う、強く思う
(とりあえず動かなきゃ!)
必死で腕を動かそうとする!
すると体の中、腕の中でなにか水分や筋肉、血とは違う何かが巡ってるのに気づく・・・ここでエクレアは気づいた
(あぁこれが魔力ってやつか・・・でもコレだけじゃだめ、動かせるほどのエネルギーは無い・・・そういえば、あの仮称天使は空中に魔力を集めてた・・・どこから?自然の中にも魔力はある?)
死にかけの研ぎ澄まされた神経をさらに研ぎ澄ますと、空中や、周りの木や雑草に魔力があるのが感じる
(だったらこの魔力を集めて体の中に・・・)
鳩尾よりも下・・・日本で東洋医学の母の書斎で読んだ気を練る場所で魔力を体の中の魔力と外から取り込んだ魔力を練ると
(あぁこれが魔力・・・これを体に巡らせれば)
細い手が地面を突き、ニンジンほどの足は地面をつかみ
ヨチヨチとだが歩き、
(おなか減った・・・)
目線は朽ちた木に生えた食えるかどうかもわからないキノコに釘付けだった
約一年ぶりぐらいの投稿
待ってないと思うけどお待たせしました
コロナの所為で暇になって再投稿、よかったのか悪かったのか・・・