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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
邪神編
168/184

赤の過去3と3つの勢力

 軍運営の高等部に進んだ俺は軍の士官候補生コースに入り中等部よりも進んだ軍事訓練を受けつつ日々平和な生活をしていた

 (寮の管理のおばさんは怖かったが)

 具体的に言うと、基本的な体力づくりが通常のランニングから障害物走になったり、サバイバル訓練が先輩と言う名の鬼から見つからないようにする、かくれんぼ方式になったりだ、ちなみに座学では戦略を学んだりもした

 

 そして俺の運命を決めたのが高校三年生の時だ


 その日は士官候補生として最終試験で秋田はブナの原生林が生い茂る森の中でサバイバル鬼ごっこが行われた


 任務としては夜中寮で寝ているときに教官に拉致られ、体を拘束され頭には布袋がかぶされ情報がない状態で何処かの森で解放、横を見ると同じ部屋の仲間がいた(俺を含め6人)

 教官にナイフ、地図、最低限のサバイバルキット、一台の無線機を渡され


 「今から現地訓練最終を始める!内容は簡単!まずは地図を見ろ!」

 と、言われ地図を広げると地図上に一か所だけ赤のマジックで点が付けられていた


 「いいか!お前らの任務は今から十日以内にその地点に集合することだ!質問は!」


 すると班の一番のおちょこちょいの奴が


 「はい!現在地点はどこですか!?」


 「知らん!」


 ですよねー


 「では、敵性勢力はいますか!」


 「現時点では不明だ!」


 ・・・・


 「ご飯は!」


 「森の中で食べ放題だ!」


 要するに・・・すべてが不明な上に、食料も現地調達ってことだな


 「これ以上質問は無いようだな・・・では、始め!」


 と言うと、教官はさっさと車に乗り込み道(?)を下って行ってしまった


 「さてどうする?」

 「とりあえず現在位置の確認だな・・・幸い太陽が出てるから高い所に上って地図と地形を照らし合わせるのがいいな」

 「進む道中、食べれるものも探さないとな」

 「基本行動は決まったな、じゃあ一列縦隊で進むぞ、敵がいると仮定してなるべく痕跡を残すなよ」

 「「「「「おう」」」」」


 すると全員がその場で足に落ちてた大きめの葉っぱを足の裏に巻き付ける

 これは足跡で移動の痕跡を残さないようにする、他にもサバイバルキットの中に入ってる虫よけ材やフェイスペイントだ、これを使うと水で濡れた時、油分が解け出し目立つ痕跡になってしまうから使わない


 ---


 その頃その1特殊部隊レンジャー訓練生


 「任務はゲリラ役の高校生集団を全員捕縛する事だ、なにか質問はあるか?」

 

 「学生君の装備は判りますか?」


 「不明だ、ただ現時点で最低限のサバイバル訓練とサバイバルキットの所持は確認できている、武装は不明だ」


 「最終目的地は?」


 「これも不明だ」


 「交戦規定は?」


 「ある程度の交戦は可だ、ただし高校生の卒業試験だからな、重症、死傷は避けろ」


 「期限は?」


 「向こうさんは例年道理だが十日の期限だからこちらも十日とする、他に質問は?」


 「「「「・・・・」」」」


 全員が木炭で顔を黒くし、腰に捕縛用のロープや拘束用バンド、ナイフやサバイバルキットを装備しギラついた目で教官を注視すると


 「では、特殊部隊レンジャー最終試験開始!!」


 そう、彼らは通常の陸軍の任務を最低でも2年従事し、所属してる部隊の上司から推薦を貰って初めて特殊部隊レンジャーの選抜試験に挑んでいるのだ、つまりは陸軍の中でも現場で優秀な人間であり、その中でも合格率5%ほどの訓練に3か月耐え抜き、最終試験に挑む強者つわものなのだ


 そして彼らはゆっくりであるが確実に素早く赤達を追跡し始めたのだ


 ---


 その頃その2


 赤が出発地点から十数キロ、到着予定の2キロ離れた海岸線に1隻の漁船が浜に到着していた

 中にはモンゴリアン系の顔立ちの男が10人ほどおり、他にもAKを中心とした特殊部隊系装備や都市部に潜入するための装備が詰まったバックパックが置いてあった


 「よし、今から予定通りに森林部に潜入、その後、日本東北司令部のある街に潜入するぞ(朝鮮語)」


 「了解(朝鮮語)」


 彼らは中国人民解放軍の訓練を受けた韓国系ゲリラで第1の任務に東北司令部をスパイする事とし、ほかにも公共施設(特にレーダー施設やインフラ)の爆破任務を受けている

 ちなみに顔はご丁寧にも日本人系に整形をし、日本語も完璧に習得している


 そして、幸か不幸か軍事訓練を受けた2小隊が展開してる森に潜入を開始したのだった


 ---


 赤の視点


 俺たちは取り敢えず高所に移動し、現在の場所と方角の確認がうまくいってた

 まぁ、GPSみたいに数センチの誤差とまでは行かないが、地図の正しい方角と大体の現在地は確認できた

 そして、一番の収穫は蛇を捕まえた事によって、水筒と動物性たんぱく質が確保できたことだ

 (水筒は蛇の皮を剥いだので皮をそのまま水入れにしている)


 「とりあえず日没まで時間が殆どないここで一晩明かすとして火はどうする?」


 「そうだな、敵が居ると仮定しても初日で追いつけるとは思わないからな、今日は火を焚こう正し最低限だけどな」


 全員がそれに頷くと、大きな木の根元、葉が生い茂ってる木の根元に移動し、サバイバルキットの中から炭布とファイヤースターター(マグネシウムを用いた火打石みたいなもの)で火を付けると取った蛇に木の棒をぶっさし火で炙り食す

 ちなみに、煙は上空の木の葉っぱが散らしてくれるし、火の明かりも火自体が弱火の上に木の根元なので地表に出た根が明かりを漏れないようにしてくれる


 

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