デビルオクトとピンチ!
「ようこそ、タキュ王国、王都冒険者ギルドへ」
頭からタンポポを生やした男性ライオネスと名乗り、赤達の冒険者カードを確認すると個室へ案内する
ちなみに赤達はランクを上げ最初中堅であるランク6だったのだが順調にランクを上げ上級者であるランク8になっていた
このランクは魔法が使えない上に魔法武器を使わない者にしては違例だった、まぁ銃をマジックアイテムと勘違いしてる奴らが大半であるが
「ギルドからreaatストラトスに指名依頼があります」
「・・・なぜ俺たちなのですか?ほかにここを拠点にしてる高ランク冒険者はいるだろう?」
タキュ王国は比較的凶暴な魔獣は存在せず、依頼も町の依頼レベルでぶっちゃけ王都ですらランク6の冒険者が最高位ランクになるらしい
ただ、今回普段そこまでランクの高くない魔獣が突然変異し凶暴化、現在軍が足止めしてるがこのままでは軍が壊滅するのも時間の問題で現在本部冒険者ギルドには応援を要請してるがギルド所属のワイバーン隊もすでに出発してるが、どうしても到着は3日後になり間に合わないそうだ
「そこで、偶々ではありますが、上級者ランクである他国所属の貴方たちにギルドから指名依頼をさせてほしいのですが・・・」
「・・・わかりました」
正直、赤は断りたかった、現在赤達の武装はバカンス中と言うのもありM1911HC予備マガジン、無線機とケプラーとチタン糸製の服、日本軍開発部が作った剣や槍だけだった
流石に高ランクの魔獣相手には豆鉄砲だ、そして不幸にも武装を空中投下しようにも帰還予定の1か月後までヘリやオスプレイを搭載した船舶は近くに来ない予定だった
しかし、ウェンディがある程度の魔法が使え、本人から「ぜひ受けましょう!」との事と銃が魔道具と思われてるのもあり受けることになった
とりあえず、赤は魔獣の情報を仕入れた所魔獣の弱点は真水であり、マキュ王国軍も真水をかけたり、水魔法で足止めしてるそうなので、取り敢えず瓶と水を購入しようとしたらライオネスさんに、「軍の者が水を大量に所持してるので必要ない」だそうで、そのま冒険者ギルドの手配した馬車に乗り出発したのだった
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場所は王都から10時間ほど移動した沿岸でそこには王国軍が展開しており水魔法を放ってるのが見える
そこで、赤達は前線へ案内される
10匹ほどタコがいた・・・
ただし、2周りほどデカく頭の部分は骨らしき装甲で守られている
「アレがデビルオクトですか?」
「はい、そうです、ただ亜種と言うか突然変異でして、物理攻撃が効かないのです」
「じゃあ、取り敢えず・・・ウェンディ頼む」
「うむ、では・・・ウォーターボム!」
ウェンディから放たれた水球はデビルオクトにぶつかると破裂し、たじろがせることに成功する
だが、居やがってる素振りを見せるものの討伐する事は出来ず根本的な解決には至らなかった
「じゃあ、次は俺たちだ」
と、アゴで合図をすると
銃声!銃声!
ガキン!ぽろん
45口径、フルメタルジャケット弾、つまりは貫通能力に特化した弾である
しかし弾は頭部分の装甲に当たれば弾かれ柔らかい足に当たれば衝撃を吸収されその場に落ちてしまう
「これもダメか・・・物理効果無効と聞いていたが・・・じゃあこれならば!ウェンディ!足止めだ!」
「アイスバインド!」
ウェンディは地面に手を乗せ魔法を発動すると下級水系拘束魔法である氷拘束が地面を走り氷がタコの足を凍らしてしまう
そしてそれと同時に赤と蒼が走り、赤は腰の高速振動式日本刀、蒼は魔改造槍を抜き刃を立てる
日本刀と槍の刃が装甲に当たると火花を立て、足に当たれば「ぶよん」と衝撃を殺され、切り裂くことも突き刺すこともできなかった
(これは・・・航空支援が必要か?)
とか考えてるとタコがブルブルと震える、そして力を入れたのか氷で地面に縫い付けられている足を膨張させ足の氷を破壊こちらに向かってくる
「て、撤退!」
周りにいた兵士が水魔法などで援護してくれるがどうやら相当お怒りのようで足を鞭のように兵士に攻撃しつつこちら地響きを立てながら突進してくる
(無理!無理!無理!こっちはウェンディ以外物理効果特化なんだぞ!)
そのウェンディもウェンディで
(無理!無理!無理!私は剣士で魔法は専門外なんだぞ!下級の魔法しか使えないのにあれ以上はマジで無理!)
そして冒頭に戻る・・・