整備小隊の戦いと汚れたツナギ
改めて書きますが、この作品は空想(作者の妄想)の車両や兵器が多数出てきます
『GHQ!スローイングダガーの再発射要請!』
『了解!』
数分後ミサイルが飛来し空中で爆発するが邪神が着前で飛来したミサイルを確認し背中に展開してる黒い霧を風呂敷のように広げると爆発力ごと包み込んでしまう
どうやら、爆発の衝撃波より遅いミサイルを確認したらしかった
「くそ!、ミサイルの攻撃は無駄だ!」
『GHQ!ミサイル攻撃中止!効果は無い!』
『了解、戦闘機を援護に向かわせる』
ミサイルの速度は時速約880km、それに対して爆発の速度はTNT火薬で秒速約7000、C4で約秒速約8000もある、邪神と言え爆発が視認できなければなにもならない
流石に邪神と言えども1秒間に8kmもの衝撃波は無力化することは出来ないし、砲弾は秒速800m~1500m衝撃波ほどではないが、今までの砲弾を避けたり無力化してない事から通常弾なら当たることが分かっていた
そして援護で来た戦闘機や部隊に配備してた攻撃ヘリからの上空と戦車からの地上攻撃からの同時攻撃を加えて行くが邪神も黒い霧を伸ばし果敢に反撃する・・・が、日本軍の戦車部隊も援護や交代を繰り返したり、ヘリも攻撃範囲外から30mm機関銃で攻撃したりしている
が・・・そこで問題が起きた
邪神(象)の鼻が地面を抉り、岩石を吹き飛ばすと運悪く例の魔法無効化装置に当たり機能を停止してしまう
「整備兵!修理急げ!!」
整備兵が魔法無効化装置に取りつき、作業用ハッチを開け中の様子を見るが直ぐに
「ダメです!修理不可能!電源がぶっ壊れて冷却液のタンクが吹っ飛びました!」
「クソ!撤退!本部に代わりを空輸させろ!あと騎兵隊に「リニア」の出撃要請!」
「「「了解!」」」
射撃しつつ交代する車両部隊の一つ戦闘指揮車から各方面にオペレータが連絡をとる
「整備中の魔法無効化装置到着まで約15分!」
「リニア、騎兵師団整備中隊より発進!到着まで20分!」
「かかるな・・・邪神(象)に直接攻撃は無駄だ、足元の地面を狙って信仰を遅らせろ!魔法無効化装置は範囲に入り次第空中からでいいから起動!」
「了解」
---
本部 整備所
「2号機の整備を最優先だ!」
「3号機の部品を取っ払って2号機につけろ!」
「システムチェックを先行させろ!ハードは後でもいい!ソフトが一番時間がかかるんだからな!」
「チェック完了まで8分です!」
「ヘリの発進準備と吊り下げ作業の準備を開始!整備完了次第輸送を開始!」
整備のしやすさの為モジュール式の各パーツを組み直し、魔術処理された新しい白色の魔石を補充する
そんなこんなで魔法無効化装置の整備は進み、何とかだが予定通りに送り出すことが出来たのだ
そして整備所の片方では15式戦車より1,4倍ほどデカい戦車が最終整備の確認作業が行われていた
地球では、電力や重量の問題で不可能と言われていたが、異世界の技術である魔石からエネルギーを抽出し実現した車両がデビューを迎えていた
「魔石電力システムOKです!
「第1、第2ガスタービンエンジンばっちり!」
「リニアキャノンOKっす!」
「姿勢制御システムと重心移動システム、ハードとソフトおっけー」
「冷却システム稼働中・・・温度正常値」
彼らは軽い口調で情報を報告してくるが全員が油で汚れたツナギ、誇りまみれの顔でやり切ったとオデコに書いてあった
そして最後に車両開発最高担当の鰻中尉が
「よっしゃ!!33式戦車試作4号機出陣!」
すると、2機のガスタービンが咆哮と黒い煙をあげゆっくりと速度を上げていく
そして、本部の外に待機してた護衛の2台の15式戦車と35mm機関砲を装備した4台の16式機動戦闘車が合流し進軍を開始する
33式戦車内部では騎兵師団所属である、3人の搭乗員と1人の車長がテンションを高くしていた、無理もない彼らは構想の時点からかかわり、大きい事故や小さい成功を共にし、背中には開発班や整備小隊の喜びが乗っかっていたのだ、無理もない
そして20分後、邪神(象)と撤退戦を繰り広げてる騎兵2個大隊が見渡せる小高い丘に到着すると
「リニアシステム起動!タングステン徹甲弾装填!」
「リニアシステム起動開始!・・・正常に起動中!」
「タングステン鉄鋼弾装填完了!照準・・・完了!」
黄色魔石に処理された魔術を介し、リニアシステムに電力が供給され、自動装填装置からタングステン徹甲弾が薬室に装填される
『空中の魔法無効化装置、空中でいいから起動してくれ!』
『了解』
すると、今まで足元を狙ってた弾の内、偶然にも邪神(象)に当たった砲弾が邪神の体に傷をつける、すると騎兵大隊の隊長が気付いたのか照準を邪神(象)に切り替える
「よし!発射!!!」
ポイント評価おまちしてます