邪神VS日本軍と魔法無効化装置
銃声!銃声!!発射!砲撃音!
左右から後方からありとあらゆる弾丸、榴弾、対戦車戦車砲など雨のように降り注ぐがある弾丸は霧状の部分に当たり何事もなかったように通り過ぎ、像の実体化している部分に当たる弾丸は魔法障壁らしきものにはじかれてしまう
「120mm対戦車砲もはじかれてます!」
「クソ!GHQ(総本部)に通信つなげ!ミサイル援護を要請!」
『GHQ!ミサイル攻撃を要請!』
『GHQ了解、レーザーで目標を指定しろ』
『了解』
・・・数分後・・・
5発の多目的巡航ミサイル「スローイングダガー」が直撃し凄まじい爆発が起きるが期待とは裏腹に無傷であった
「あれでもダメなのか・・・?、おい!捕らえた邪神教の教祖を今すぐ引っ張ってこい!」
数人の部下が捕虜収容用のコンテナに飛び込み、豪華な神官服を着た男を後ろ手に手錠を掛けた状態で火木津って来る
そして、教祖の胸元を掴み
「おい!あいつは何なんだ!?」
「ふはっはっはっは!アレはな私ら邪神教が崇拝する邪神様だ!」
「どうすれば倒せる!?」
彼はニヤリと笑い
「倒す?バカなことを言ったらいかん、あれは「神」だ、十何年もかけて数万人もの人間、獣人、亜人の生贄を捧げ、魔力を吸わせ復活させた「神」だ、この世の混沌と混乱の始まりだ!」
「神だと?あれはただのバケモノだ・・・」
あの邪神(像)は現在町の中を地響を立てながら闊歩しつつ黒い霧を触手のように幾つも伸ばしつつ人を食い続けている
「少将!随伴魔法使いのエルガー少尉殿から進言です!」
「今はどんな可能性でも欲しい、連れて来い」
報告があったのは、部隊に随伴していたリ―デレ公国軍の魔法使いで魔法に関係する相談役であった
彼女は公国軍、支給品の尖がり帽子を恥ずかしそうに目深か被り治すと
「探知魔法を使ったのですが、あれは魔力で構成されてるみたいなのですが・・・・もしかしたらアレを使えば無力化・・・具象化できるのではないでしょうか?あ、いえ、多分です・・・すみません」
「アレとは?」
「日本軍が開発した・・・えーと、まじっくきゃ・・・なんとかです・・・・すみません」
「魔法無効化装置の事か?」
「あ、それです・・・すみません」
「怒ってるわけじゃないから誤らないでいいぞ・・・ふむ、使ってみる価値は有りそうだな・・・どうだ?」
「すみません」
どうやら「すみません」は彼女の口癖のようだ・・・これでも公国軍の遊撃混成部隊の隊長の実力をもってるのだからよく解らん
「現在3機中2機が整備中です、1機は町の包囲してる部隊にに配備中です」
「ならすぐに起動、同時に攻撃を仕掛けろ、それと整備を切り上げ直ぐにでも使えるように整備班に通達」
「了解」
すると拘束されて床に転がされてる神官が
「そんな物で神が無効化されるわけないだろう」
銃声!
床に頭に詰まってる物をぶちまける
「ひぃっ!」
「少将!」
「かまわん、欲しい情報は既に手に入れてる」
実際、尋問の際にものの10分で情報を吐き、その上チョットした拷問でも情報を吐かなかったので、日本軍本部に連行した後、パエリア王国を中心とした他民族連合の裁判の後、死刑が決まっていた(・・・・・・・・)
ーーー
『了解』
本部から届いた作戦を聞いた現地最高司令官の地崎少将はすぐさま指示を出す
「魔法無効化装置を再始動!急げ!出力最大!!」
「了解!」
そして出力最大で魔法無効化装置を起動すると、中に詰まってる白色の魔石に刻まれた魔力を吸収する魔法陣が淡い光を発し周辺の魔力を吸収し始める
実は魔王国で公爵軍とたたかった際に魔王の直近であるサンドラ将軍が使った魔法無効装置の技術を応用した物で起動は電気式にされていた
連続砲撃音!
戦車や自走砲から発射された砲弾は着弾すると邪神から血の代わりに黒い霧が噴き出る・・・どうやら効いてるようだ
しかしどうも巨体な分まだまだ致命傷までは行かないようだった
しかも、どうやら我々(日本軍)を敵と見なしたようで顔をこちらに向け、身体に纏った黒い霧を捕食するのを辞めさせて、攻撃態勢に移行させてるのが見える
「やばいかもな・・・」