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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
邪神編
159/184

進行と撤退


 指令室用の天幕に入るとオペレーターの女性が数人仕事をしており、画面には無人偵察機からの映像が映っていて、森林地帯と中央に水堀に囲まれた神殿を含めた遺跡らしきものが写っていた


 「あ、狗飼大佐、おはようございます」


 「おはよう、指令書は来てるかい?」


 「あ、これです、サインをお願いします」


 と、日本軍の紋章入りの書類とUSBメモリーを渡されるので、受け取りサインをし、士官に支給されてるハッキング対策されてるノートPCのUSBに差し込むと地図ファイルや作戦概要などが書き込まれてた

 ちなみに紋章付きの書類は命令書でザックバランに言えば「この作戦に任命するから戦ってこい」と書かれてるだけなので後で確認すればいいだろう


 内容的には俺たち114普通科師団は4つの道の封鎖任務で楽と言えば楽な任務だった

 師団を連隊規模に分け、4つの道を封鎖すればいいんだからな、しかも今回はすべての物資、人物、車両を通さなければいい

 今まででよくあるのは検問で「特定の組織の車両や人物、武器を通すな」で、これが案外大変な作業だった


 ・・・

 ・・

 ・


 「ここから先は通行禁止で~す、戻ってくださ~い、戻らないと三食昼寝付きで軟禁ですよ~」


 敵本殿に通じてる4つの街道はすべて物理的に15式戦車で封鎖の上最低でも1個連隊が滞在し厳重な検問をしていた

 だが商魂たくましい商人や信者は、強行突破する強者もいたが、予想通り蜂の巣にされたうえ15式戦車の主砲で木っ端微塵にされた


 もちろん、しょっぱなからではなく女性隊員がやさしく声かけをしている


 そして道の先、本殿と信者が暮らす街(違法)では爆発音や隕石など地獄絵図が見えていた


 「あの前線には参加したくないですね」


 「同感・・・・」


 ---


 本殿・街


 そこは邪神教の信者が住む町で苦行と称する洗脳で勧誘した信者が70%残りは信者相手に商売する商人がすんでいた

 そして現在報告にあった緑と黒の斑模様の集団と空飛ぶ鉄の箱、馬の付いてない鋼鉄の馬車がこの町を攻撃していた


 補給物資は途絶え、武器もボロボロ、何とか神聖魔法で戦線を維持している状況だ


 逆に日本軍もジリ貧になりかけていた

 と、言うのも町の外壁には堅牢な魔法壁が張られていて貫通するには対戦車貫通弾しかなく障壁を貫通しても外壁の表面にダメージを与えるだけで貫通したり外壁に致命的なダメージを与えることは出来ずナカナカ攻めあぐね、向こう側からは魔法攻撃(正確には神聖魔法)が飛んできて死者は少数ながらけが人が発生していたのだ


 「なかなか決定打は与えられないな・・・開発班のおもちゃはまだ届かないのか?」


 「地崎少将、現在運搬中とのことですが・・・」


 と、腕に付けられたウェアブルPCを確認する秘書子さん


 「一応チヌーク2機で空中輸送中との事で数時間のうちには到着できるかと・・・」


 「しょうがない・・・到着しだい技術班に整備、準備出来たら突入部隊に合わせて起動、突入班には今のうちに休憩と整備をさせておけ」


 「了解です」


 ・・・

 ・・

 ・

 2時間後


 「地崎少将、例の新装備が到着しました」


 そこには牽引用トラックに乗せられたコンテナが鎮座していた


 「これが魔術、魔術、神聖魔法専門のジャミング装置か?」


 「はい、仕様書によれば装置から半径1kmの範囲の魔法的要素を一時的に停止させるとの事です、この場所からだと500mぐらい敵の防御範囲とかぶってますね」


 「ふむ・・・侵入、脱出は1か所だけか・・・、よし!現在町に攻撃してる部隊を前進、障壁の隙間を死守、突入部隊は本殿まで全速力で突入、速攻作戦で敵の幹部を捕縛、そして全速力で脱出させろ」


 「了解です」


 そして作戦が始まる


 ジャミング装置が起動し障壁が一部解除されると砲弾が次々と外壁に突き刺さり、対戦車貫通弾から着発弾に切り替わり、着弾と同時に爆発、効率よく敵兵(神官)を殺し外壁の一部を崩れさせ突入口を作る

 そして、戦車部隊の半分と突入班の歩兵戦車とTALOSの部隊が前進、外壁付近に戦車部隊が陣取り脱出口を確保、歩兵戦車とTALOSはそのまま敵の攻撃を受けるも当たる前に全速力で走り抜け本殿に到達、扉は閉ざされて居たが25mm徹甲弾と100mm砲弾で破壊、約150名の日本軍兵士が突入、中では動くものには銃弾を浴びせ上層階に居た見るからに幹部と思われる人物を拘束、そのまま歩兵戦車に放り込み撤退を開始し突入から1時間で脱出を完了させた


 ・・・だが、今回捕縛の為神殿で神官を殺したため、邪神復活に必要な生贄の数、しかも邪神教的に徳を積んだ神官だったこともあり、強化されてる事をまだ誰もしらないでいた


 ちなみに日本軍はと言うと町の外、約8km離れたところに拠点を設置、しばらく滞在したあとこの国の兵士と邪神教の壊滅の引継ぎをしリ―デレ公国に帰国の予定であった


 ・・・

 ・・

 ・


 その日の深夜


 ずごごごごごご


 初めに気が付いたのは未だに戦闘が行われてる上部外壁と戦車部隊の連中だった 


 「じ、地震か?」


 地響きが鳴り響き、突入の為に開けられた穴から徐々に外壁が崩れていく

 そして本殿も崩れていくが、上から下ではなく下から何か爆破されたように破壊される


 「お、おい、何が起きてんだ?」


 「わかりませんが、町の信者どものも逃げ回ってる事から予測不能の事が起きてるらしいです」


 そして、本殿が崩れ、土煙から現れたのは黒いモヤを身に纏った象であった


 そいつは、一歩一歩家屋を踏みつぶし、モヤを触手のように伸ばし人を掴むとそのまま体の中に取り込んでいる


 「砲撃を加えつつ撤退!本部に連絡!援護を頼め!」


 一斉に戦車がエンジンを全開にし塹壕から出て、主砲やM2重機関銃を撃ちつつ撤退を開始する

 障壁は本殿が壊れた影響か解除されていた・・・

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