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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
邪神編
152/184

再び踊る酔っ払い亭と熊の置物


 ヤマト公都 中央城 国王執務室


 爆発どーん


 「どうして国境を封鎖して外壁門で検問を実施してるのに・・・」


 国境警備を実施してから数は減ったものの完全になくなる事はなく数日に一回はテロが起き、少しずつだが確実に死者、重軽症者が増えていってた


 「考えられるのは、転移(テレ―ポート)の魔法で侵入してくるか、抜け道があるかですね」


 「そうね・・・この公都には結界処理がまだされてませんから・・・魔術師ギルドには?」


 「依頼は出してるんですが・・・どうも高ランクの結界魔術師がいないそうで・・・」


 現在ヤマト公都は外壁に兵士を常駐させ、他にも冒険者ギルドや魔術師ギルド、盗賊ギルドにも依頼をだし警備を行っていた

 そして結界魔法があれば都市外から魔法的な方法での侵入が不可能になりテロも激減すると思えた・・・が、どうにも間に合いそうにない


 「地道に拠点を潰すしかないのですね・・・」


 今日もどこかで爆発が起こるのであった、それが敵なのか日本軍なのかはわからない


 ーーー


 「ッチ、ここも外れか」


 普通科連隊の連中は騎士団や公国軍と合同で邪神教の拠点を潰していた・・・が、正直トカゲのしっぽ切り、襲撃犯以外、簡単な生活用品があるだけで大元の拠点の手掛かりになるようなものは発見できなかった


 「ん?・・・みんな黙れ!」


 ・・・・


 しく・・・しく・・・しく


 「子供の泣き声だ・・」


 場所を確認すると入り口と思わしき食器棚に駆け寄りトラップの有無を確認、そして引っぺがすと隠し倉庫の中に12歳ぐらいの子供が魚を噛んでる木製のリバーベアを持ち泣いていた

 そして普通科連隊の女性隊員が手を差し伸べ

 

 「大丈夫?だれも貴方を傷つけないからこっちにいらっしゃい」


 「・・・ほんと?」


 すると、おもちゃの熊の目が光る


 「!?トラップだ!離れろ!」


 爆発どーん! 


 日本軍基地 病院


 「はい、熊の目が光ったと思ったら爆発です」


 結果一番近くにに居た女性隊員と子供は死亡、ただ爆発物である熊の置物が狭い場所にあったため爆風が風洞効果で流れたため他の隊員や騎士団、公国軍兵士は重軽症の差はあるものの命に別状はなかった


 「熊ねぇ・・・これ?」


 と1枚の写真を見せる、まぁ日本軍兵士に付けられている証拠保全用のアイカメラから切り取った写真だ


 「それです」


 そこには北海道のベアー牧場で売ってそうな鮭をえた熊が居た(目は光っているが)


 「わかった、お前らはケガを癒せ」


 「彼女と子供は?」


 「・・・慰霊碑の下だ」


 「・・・・」


 ーーー


 踊る酔っ払い亭


 そうここは赤が中谷の居場所を探すために乗り込んだ「アノ」飲み屋だ

 そして今は、赤ではなく114普通科師団の憲兵が襲撃を掛けていた、・・・まぁただ単純に「脅す」という外交の為だけなので誰もケガすらしてないのだが


 「で?この玩具に心当たりはないか?」


 普通師団の大佐・・・この襲撃を仕掛けた責任者は凄い顔で赤が尋問した情報屋を睨みつつ写真を見せる

 ちなみに彼、通称穴熊の兎、本名ビルマンは現在大佐の足の下に居る


 ビルマンはもうこの商売、チンピラ相手の情報屋を辞めようと決意する


 「そ、それなら諸国連盟の一つハルゲル小国の民芸品だ・・・目は光らないが・・・」


 「そうか・・・、おい!コイツを営倉に入れとけ!!」


 「ふ、ふざけんな!!正直に喋っただろうが!!!」


 「この言葉が本当かわかるまで身柄は預かる、安心しとけ3食昼寝付きだぞ」


 そして、後ろ手にバンドで拘束され両脇を抱えられつつ連行されてく運の悪い男が居た


 「主人迷惑をかけた」


 そう言いつつ金の入った子袋を投げ渡し、店を後にする


 

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