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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
人形遣い編
145/184

黒と緑

 爆発の土煙が晴れると、そこには完全に破壊とまでは行かないが背中・・人間でいうところの肩甲骨より少し上の部分にクレーターができていた


 しかし、弱点であるemethの文字は完全に破壊されており、行動を停止していた


 「さて、あっちはどうなってるかな?」


 ---


 黒と緑(Cチーム)


 「黒、一体こっちに向かってます」


 緑がM82アンチマテリアルライフルに付いてる愛用の8倍スコープからの情報を黒に伝えると黒もスポッター用の単眼鏡を覗き込む、

 

 「距離800、風速右に3m、時速約4kmでまっすぐコッチに向かってる来ている」


 緑が黒からの情報を元にスコープのツマミを操作し、スコープの中に写る十字の位置を微調整し


 「とりあえず、試しに一発」


 銃声ドスン


 放たれた50口径徹甲弾は音速以上の速度で飛翔し、ゴーレムの眉間にぶち当たった瞬間、徹甲弾は砕け散るがゴーレムには少し傷が付くだけだった


 「着弾確認、眉間に当たったぞ、効果は・・・あんまりだな」


 「うん、やっぱり50口径じゃ効果はないみたいだから、黒の対戦車ロケットが唯一の突破口ね」


 「それしかないな・・・狙う場所は首の後ろ側の文字だったな?俺はここから別行動にはいるがいいか?」


 「わかったわ、私も別行動をとって囮になる」


 「頼んだ、相棒」


 「任さされたわ、相棒」


 そして、黒は背中に4発のAT-4を背負いつつ身を屈めつつ移動を開始、緑は少し移動するが隠れていた雑木林から抜けることは無くそのまま伏撃ブローンちの状態で構える


 銃声ドスン銃声ドスン銃声ドスン銃声ドスン


 緑はたて続けに4発撃ち込む、今回は人間に限らず動物の中で一番弱点になりえる所、眼球を狙って、しかも全弾命中させたのだが、やはり狼狽うろたえるだけで動きを止めることはやはりできない


 『黒、やはり50口径じゃ少しの足止めにしかならない』


 『チッ、5分待ってくれ』


 『急いで、そんなに持つかわからないわ』


 緑はたまに移動を繰り返しながら足止めになるように50口径を叩きこんでいく


 しかしゴーレムも「これはたまらん」と思ったのか魔法を発動


 「アーススモーク」「アースマシンガン」


 周りに土煙が発生し自分の姿を隠すと先ほどと違う場所4mほど離れた場所から石の弾丸がすごい勢いで吐き出される、まぁ私も場所を移動してるので全然違う場所に着弾してる


 そして他にも中距離銃撃戦がはじまるが、やはり体が硬いのかどんどんこちらに向かってきてる


 しかし、なんで不死身なのに土煙の魔法で避けたりするんだろう?


 そこで緑は判らない問題には手を出さず現実的に足止めする事にした


 方法はまぁ簡単、ゴーレムが土煙から姿を少し現し、片足が地面に着く瞬間にその足を狙撃したのだ

 すると不意に足が膝から折れ曲がり前のめりに倒れる、そして立とうとして手を地面に付け体重を掛けた瞬間にその手を狙撃、はたから見るとゴロゴロとその場で転がってるように見える


 しかしやはり不死身のゴーレム、どんどんと接近され残り100mとなった所で緑は近接銃撃戦を覚悟し、M82のストックを縮め担ぐように構える


 「近接銃撃戦は苦手なんだけどね・・・」

 『黒?どう?』


 『準備は完了、ロケット弾は弾速が遅いからできればその場に4秒足止めできないか?』


 『無理よ、足止めするトリモチ弾は無いし・・・』


 『わかった』


 ーーー


 現在黒は見つからないように進み、ゴーレムの後方40mの所に匍匐前進で進み、畑のあぜ道を隠れ場所にAT-4を構えていた


 『・・・・トリモチ弾は無いし・・・』 


 『わかった』


 そこで黒は緑がまた転ばせることを信じ、近くにあった民家の屋根に上ることにした

 地面に置いてあったAT-4対戦車無反動砲を乱暴に引っ掴み走り出す、ゴーレムは完璧に緑に意識が向いてるので隠密行動しなくてもバレることは無いだろう


 そして民家に近づき、外に放置してあった木箱を足場に屋根に駆け上がり膝立ちで構え即座にAT-4を発射、後方に反動相殺用の水を吐き出しつつ84mmロケット弾が飛んでいく


 84mmロケット弾は戦車の複合装甲を貫通する能力があり、ゴーレムに施された鉄の装甲程度では防げるものではなく、着弾の煙が晴れれば右足の付け根に着弾したのか、右足がなくなっていた


 しかし、ゴーレムも負けじと手のひらを黒の方向に向けると「アースキャノン」と魔法を発動、4つの魔法陣が浮かぶと大きな石の塊が黒に飛んでいく


 着弾ドカーン!×4


 「あ、あぶねぇ」


 黒がいた場所の2m横に石砲弾が着弾していたのだ


 「アースキャノn銃声ドスン!」


 腕を狙撃され岩砲弾は明後日の方向へすっ飛んでいく


 『助かった』


 『お礼はいいから早くAT-4!』


 ドンバシューン


 「アースウォール!」

 

 とゴーレムの額に魔法陣が出来、土の壁が出来そうになると緑が額を狙撃、土の壁が途中で崩れる

 84mm弾は崩れた土の壁をギリギリ通過し、ゴーレムの顔に着弾、頭を吹っ飛ばす


 そこで、標準を少しずらし、発射、今度は肩甲骨の当たりに着弾し文字を削る


 

  

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