武器交換とゴーレム将軍
夜明け前、中谷美咲の屋敷では中谷が座禅を組みつつ目を閉じ、偵察型ゴーレムからの情報を脳内に直接映像として受け取っていた
「防衛線が破られつつあるなぁ、敵は約100名か・・・誰かいないか!?」
すると、和風の屋敷にはに使わない羊耳族のメイドが現れ
「この村は戦場になる可能性がでてきたわ、皆には悪いけどすぐに神殿に避難を族長には後で説明すると伝えといて」
「すでに避難は始まっております、深夜から始まった連続する爆発音に不安で自主的に集まっております、なのでこの村だけなら30分で完了します」
「早い事はいい事ね」
そして、またしても庭に出ると、人族の奴隷に指示をだして納屋にしまってある、銅と鉄のインゴットを持ってこさせる
ちなみに奴隷は国の許可ををらった奴隷商から買った重犯罪奴隷の男どもでもうちょっとで死刑になる直前のを買ったので使いつぶしても問題はない、そして羊耳族の聖地にしては珍しい人族であった
運ばれて山積みになったインゴットの上に拳大の竜の角の破片と「emeth」と書いた紙をのせる
「コギト・エルゴ・スム」
魔力を込めつつ呪文を唱えるとインゴットは飴細工のようにねじ曲がり3体の身長2mほどのごっつい侍姿の男になっていく
ちなみに中身は石になっていて金属の節約をしている、そして関節部分は柔らかい銅でその他は鉄で出来ている、これは私が長年研究した結果、動く部分には、なるべく柔らかい素材を使うことで機動力を損なうことなく体を動かすことができた
そして命令をだす
「聖地に侵入した者を排除しなさい」
「主かしこまりました」
するとドッスンドッスン音を立て村の方へ走っていく、それはまるで重戦車のようだった
ーーー
村から50mほど離れた雑木林の中
「どうだ?」
「村の中に人影は見えません」
バレットM82アンチマテリアルライフルのスコープを覗いている緑からの報告を受ける
どうやら、遠くで爆発音やら銃声が聞こえるので他のreaatのメンバーはまだこちらに着くのに時間はかかりそうだ
「よし、事前のブリーフィングで説明を受けた通り、取り敢えず神殿横の墓地に行くぞ」
すると、反対方向、中谷美咲の屋敷と思われる方面からドッスンドッスンと3体のゴーレム、しかも金属製が現れる、
「・・・いいか?よく聞け、まだ他の班は到着しない、1対ずつ確実に仕留めるぞ、黒と緑はここから狙撃、砲撃援護、他は2人一組で援護しつつかき回せ」
全員が頷くのを確認すると
「黒が持ってる爆薬の量は?」
「C4の500gのステックが6本、約3kgです」
「それは黄とウェンディに起爆装置と一緒に渡して置け、トリモチ弾とAT-4は?」
黒は魔法鞄や胸ポケットから爆薬(C4)を取り出しつつ
「トリモチ弾は残り5発、ATー4は10発ですね」
「じゃあトリモチ弾は桃と青に、AT-4は黒が使って援護しろ、俺たちとゴーレムの距離に注意しろよ」
「了解」
1分ほどで装備を交換すると
「作戦開始!」
まず俺(赤)と桃、ウェンディ(Aチーム)が右へ、蒼と黄(Bチーム)が左へ、緑と黒(Cチーム)は移動を意識しつつ狙撃、砲撃態勢に移る
そして距離50mに近づくと緑が発砲したのか銃声が聞こえ、3体のうち1体の頭がのけ反る・・・が、スグに体勢を立て直し
「「「アースキャノン」」」
体内に埋め込まれた竜の角から魔力が抽出され、空中に1体につき5つ、合計15の魔法陣が現れ、直径1mほどのどんぐり型の岩が発射される
岩は、凄まじい速度で進み、緑と黒がいた雑木林に着弾し土煙が巻き起こる・・・
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