真理と死
銃声!銃声!
銃声が鳴り響くたびにゴーレムが一体一体と倒れていく、見た感じ当たり所によるのか1発か2発で倒れてく
「前進!」
ゴーレムを倒しつつ羊耳族の集落に進むと、予備戦力・・・つまり援軍が姿を見せる・・・しかしこいつらは先ほどの侍型ゴーレムと違い連携を取ってくる
例えば逃げたと思って追いかければ待ち伏せされ矢や魔法で攻撃され、スモークを焚きつつ慌てて撤退、こちらも待ち伏せ迎撃態勢を整えるが、深追いをしてこず失敗
なのでまた横一列を維持しつつ前進を開始する、まぁこっちは魔法や矢に気を付けて前進すれば問題ない
「弓兵と魔法兵を優先して倒せ」
そう指示を出すと魔法兵やゴーレムを倒していく、もちろん横に回られたりしないように左右も警戒しつつだ
そして順調に進むと一回りデカく鎧も派手なゴーレムが出てくる
「どうやら大将が出てきたみたいだぞ」
「ワタシはナカタニサマに作られた銃声!・・・オイ!口上をサエギルな!」
んなことは関係ない、ここは戦場だ、隙があれば攻撃をするし、むしろそこに付け入るもんだ
銃声!銃声!
12,7mm弾は着弾するが侍ゴーレムと違い防御力が高いのか表面を削るだけに留まってしまう
「アァァ!モウイイ!聖域をケガスモノよシね!」
と叫ぶと手のひらをこちらへ向け
「飛礫ヨ」
すると、どんぐり型の石の塊が手のひらに発生した魔法陣から飛翔し蒼が隠れてた木に着弾し幹をえぐってしまう
直径3mぐらいの木の幹を1/4ぐらいのほどえぐるとかどんだけ威力が強いんだ!?あんなんに当たったら一発で上半身と下半身がバイバイしちまうぞ
「黒!ウェンディ!」
「あいよ!」「はい!」
まずウェンディが侍型ゴーレムに向けて撃ちまくってたAA12を指揮ゴーレムに向けて撃つ、もちろんウィンディと黒以外のメンバーが援護を交代し周りにいる侍型ゴーレムに12,7mm弾を叩きこむ
そしてウィンディは魔法攻撃する為に手を伸ばせば手にAA12に装填されているFRAG-12弾を叩きつけると弾頭は小爆破を起こし魔法を撃たせないようにし、遠距離が無理だと思ったのか剣を抜き接近戦に持ち込もうとすれば抜こうとした剣の柄を吹っ飛ばす
黒もM72使い捨てロケットランチャーの安全装置と兼用の後部を引き出し方に担ぐと前部についている押し込み式のトリガーを押し込み発射、後部から反動を殺すための水を吐き出しつつ66mmの特殊弾頭を発射
弾頭は6枚の安定翼を展開しつつ、ゴーレムに命中、弾は爆発はするが通常のHEAT弾とは違い液体をまき散らす
この弾は何かを破壊するのを目的としておらず、中の二つの液体が混ざると二酸化炭素と反応し1000倍に膨張しつつ硬化する、ちなみに硬度は鋼鉄の3倍ほどあるが、塩水(海水程度の濃度)をかけると簡単に溶けてしまう効果がある
そして一発が爆発し液体をまき散らすと膨張しゴーレムぶっかかり、即座に硬化し動きを止める
ゴーレムは力を入れ抜け出そうとしているのか「メシメシメシ」と硬化剤が異音をたてている
「ウ、ウゴケン・・・」
良かった・・・これでダメだったらトリモチ弾をありったけ打ち込むかC4かAT-4で爆破するぐらいしか手が無かったぞ、とりあえず情報分析チームに報告を入れておこう
そして侍ゴーレムを粗方片付け、いまだ動けない指揮ゴーレムに皆で周囲を警戒しつつ近づき
「急所を探せ」
そう指示を出すと魔法鞄からバールや破壊斧などを取り出し硬化剤の付いてない背中部分の鎧を引っぺがしていく
「鎧と体の構成物質は花崗岩のようですね」
「侍型ゴーレムとの違いは鎧の厚さと体の大きさ、あと大きな違いは首筋に入れ墨らしきものがあるぐらいですね」
「入れ墨?魔法陣か?」
「言え、地球の言葉・・・英語でemethと」
「地球の言葉でemethか・・・」
『情報分析チーム、すぐにemethとゴーレムで検索をかけてくれ』
・・・
・・
・
『「emeth」は真理と言う意味でゴーレムに「emeth」と入れると疑似自我をもつらしい、そして頭文字のeを削ると「meth」つまりは「死」となってゴーレムの少ない弱点の一つになるらしい・・・てか、それ位戦略ネットワークで自分で調べろ』
『すまん、助かる』
そこで、頭文字のeを超振動機能付きのナイフで×と削るとゴーレムが「ガクン」と力が抜けるのが解る・・・どうやら機能を停止したらしい
『情報分析チーム、弱点はゴーレムのどこかにある「emeth」と言う文字の頭文字のeだ、それと超振動ナイフでゴーレムに傷が付けれる』
『分析チーム了解、あと2時間で夜明けだ、急げ』
夜が明ければ暗闇に紛れることができなくなり、元々土地勘が少なくただでさえ不利なのに余計に不利になってしまう
ブックマーク、評価お待ちしております、