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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
人形遣い編
137/184

神竜結界魔法と怒り

 女子供が地下に開いた階段を降り始めるが、おババ様は動こうとしない、すると羊耳族のご婦人が駆け寄ってきて声を掛けている


 「さぁ、おババ様も早く避難を!」

 

 「ワシはは最後に扉を内側から閉じなければならぬからな、わしゃ大丈夫だから子供を連れて早く行きなさい」


 「・・・わかりました」


 すると、乳飲み子を背負い、両手に子供を引き階段を下りていく


 そして全員が降りるとおババ様は階段を下りるでは無く、壁に素早く移動し蝋燭台を上に引き上げる・・・もちろん階段は閉じられ、見た目は床の模様のようになってしまう


 「おババ様!」


 「わしゃな,長く生きている、今は新しい命の踏み台になりたいのだよ・・・」


 すると、残っていた羊耳族の女冒険者は決意を決めたような顔をし、一番年配の人が


 「おババ様のその踏み台・・・我らも続かせて下さい」


 おババ様は頷くと


 「皆!入り口にバリケードを気づくのじゃ!少しでも時間をかせぐのだ!」


 そしてみんなで神殿にある長椅子やテーブルなどを入り口のドアに積み上げていく、もちろん私も手伝いをする

 他にも魔法使いが施錠ロックの魔法を扉にかけたり、壊されないように耐久強化タフネスを掛け、精霊術士が森の精霊に語り掛け積み上げた椅子などのバリケードに蔦を絡ませ補強を施していく


 通常の魔法が使えないので「すげぇえ」とみているとおババ様が声を掛けてくる


 「お主・・・確かミサキと言ったかの?」


 「そうですが・・・?」


 「悪いがちょっと手伝ってくれぬか?」


 うん、何もしないよりは少しでも手伝った方がいいよね


 「何すればいい?」


 「とりあえず着いてきてくれ」


 すると、おババ様はミサキを連れ御神体・・・大きな角のような物の前に連れてくる


 「これはこの神殿のご神体様・・・古代竜様の角じゃ」


 「なんでこれがご神体なの?」


 「竜種と言うのは育つのにどうしても精霊の加護がいるのじゃ・・・ただの飛竜ワイバーンは精霊の加護を貰えずにうまく育たなかった竜の事なのじゃ、逆に飛竜ワイバーンが精霊の加護を貰うと幼竜、成竜、そしてとくに長い間加護を持つと古代竜となる、そして古代竜は寿命を全うすると神竜となり天へと上る」


 「はぁ・・・」


 「まぁ、何が言いたいかと言うと精霊様の厚い加護を持ってる古代竜、そしてその象徴である角は神にも等しいという事なのじゃ」


 「で?私は何を手伝いをすればいいの?」


 「すまんすまん、年を取ると長話が止まらんのでのう、っへっへっへ、では、そこに立ってもらっていいか?」


 するとご神体の前に立つように言うので移動すると、指輪をつけ、シスターの祈りのような恰好をし


 「神様よ、我らを見守りし竜の神様よ、わが命を生贄にし、最後の魔を発動したまえ、「神竜結界魔法!竜の羽衣!」」


 すると目の前・・・いやご神体を中心に3mぐらいで透明な膜、シャボン玉の中にいるような感覚に陥る


 「いいかよく聞きなさい、これは竜の巫女だけが使える神竜魔法、成竜が使う魔法を使う魔法じゃ、本来は引退した儂には使えぬが命と引き換えに1つだけ使わしてもらった・・・この「竜の羽衣」は約6時間どんな攻撃も受け付けないし、かけた本人が許可した者しか認識ができなくなる」

 

 するとおババ様が口から血を流し、床に膝を付けてしまう


 「その代わり中から外にも攻撃など干渉が一切できなくなってしまう・・・」

 「いいかい?お主は精霊に愛された子、しかも人族じゃ、、ここで死ぬことは無い、6時間後・・・魔法が解けたらこのご神体を割り、町に出て売り路銀にしなさい・・・」

 「ごふっ・・・竜の角は凄く性能のいい魔法媒体じゃ、細かく売れば当面の・・・費用・・・にはなる、ミサキ・・・は、いい子じゃ、必ず、必ず絶対に・・・ごほっ、生き延びるのじゃ・・・」


 そこまで言うとおババ様は眠るように倒れてしまい、バリケードを築いてた冒険者たちが駆け寄ってくる


 「おババ様!」

 「おババ様!」

 「おババ様!」

 

 それは悲痛な叫びに近い物だった・・・私も駆けつけたい・・・・だけどいくら叩いてもこの膜は破れないし、こっちの声も届かないようで、なにもできなかった


 「みんなよくお聞き!そろそろ人族の奴らが攻めて来るよ!迎撃準備!悲しむのは生き残ってからにしな!」


 すると、おババ様の遺体を神殿中央に寝かせ、迎撃準備にはいる


 ・・・

 ・・

 ・


 色々割愛するけれど、敵は2時間ほど門を突破しようと頑張り、羊耳族は内側から壊されないようにと押し返す

 

 しかし最後は敵の数の方が多いせいもあり、次第に扉は砕け散り、バリケードも斧などで破壊されてしまう


 そのあとは悲惨だった、魔道具「隷属の首輪」を付けられ運がいい者はそのまま輸送用の檻付き馬車に乗せられ、ひどい者はその場で凌辱され、神殿内部は荒らされ金や銀製の金目の物はすべて奪われていった


 だけど私の周りには神竜魔法が展開されているので手が出されない処か認識さえもされない・・・


 ・・・

 ・・

 ・


 6時間後・・・おババ様の言った通りシャボン玉のような膜が消え外に出る事が出来る


 だけど、認識されなかったおかげで色々情報が聞けた、


 「この成果ならドラヨン子爵にも成功報酬もらえるな」

 「違法奴隷商店もこれでしばらくは商品に困らないな」

 「闇ギルドにも一応謝礼を渡さなければな・・・」

 「我々騎士団の訓練にもなった・・・感謝はするがこの事を外部に漏らすなよ」

 「大丈夫、その分の金も傭兵団ギルド経由でもらってる」


 闇ギルドは無罪、騎士団と傭兵団ギルドは有罪・・・問題はドラヨン子爵だ・・・何者なんだろうか?


 まぁいいや・・・とりあえずおババ様は逃げろと言われたけど私の怒りが収まらない・・・


 最後の問題はゴーレムだ・・・ゴーレムを形作るコアだ私の持ってるトレントは作れても15体・・・これじゃあ何もできない・・・どうしよう?

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