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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
人形遣い編
134/184

傭兵団と冒険者

 ーー捕縛部隊「黒の水」ーー


 その日、夜聖竜王国から国境を越え、農耕王国に入る

 

 俺たちは農耕王国で活動している傭兵団なのだが今は違法奴隷商人、まぁろくでもない連中なんだがそいつの依頼で違法奴隷を聖竜王国の違法奴隷オークションに半田帰りだったのだが

 ふと目を凝らすと草原のど真ん中でたき火をしてる馬鹿どもを発見したのだ、普通は草原のど真ん中で火は焚かない、魔獣は寄ってくるし、敵にココに居ますよと教えてるようなものだ、ちなみに「動物や魔獣は火を恐れる」と一般的に言われるが、好奇心の強い動物、特に食物連鎖の上の部分に居るやつらは寄ってきやすい

 そこで、俺らは偵察をだした、人族の冒険者や貧乏商人ならほっておくがこれが獣人や値が付きそうな奴らなら襲って売っちまえば報酬が増えるからだ


 そして、偵察から帰ってきた狩人レンジャーによると、羊耳族の冒険者7人とケガを負ってるらしき人族の女性1名らしい報告があった


 「さぁ~て、みんなお小遣い稼ぎの時間だよ~、買値の高い羊耳族がたき火をして油断してるらしいよ~、捕縛してやるよ~」


 「「「オウ!」」


 と20名の部下が配置に着く、15名は前衛、5名は弓使いや魔法職で後衛


 楽な狩りの時間だった


 ・・・

 ・・

 ・


 問題は羊耳族7名を捕縛して撤退を開始した時だった

 人族の女性・・・変態貴族に売り飛ばすためには年齢は高く、具合が悪そうで娼館に売るにも安く叩かれそうなので放っておく事にした

 どうせ、置いて置けば自然の摂理にのっとって魔獣が処理をしてくれるだろう


 そして、魔道具マジックアイテム「隷属の首輪」を付け拠点へ帰ろうとしばらく歩くと


 「頭!おかしい!」


 「どうしたの~?」


 「さっきの女が居た方向からすごい量の魔力が噴出してる!」


 「・・・総員!戦闘警戒!」


 何時ものように剣を抜き、体内の魔力を練り込みすぐさま発動できるように準備する


 「灯火ライト


 と、明かりの魔法を唱え上空に光源がり、暗闇から姿を現したのは捕まえたばかりの羊耳族の男だった・・・しかも続々と同じ格好、同じ顔の男が光源下に現れる・・・


 もう恐怖でしかないのだが・・・


 「遠距離攻撃開始!近距離戦闘員は遠距離攻撃の援護下で肉迫しろ!」


 「「「「おう!」」」


 ・・・

 ・・

 ・


 蹂躙された・・・、初めは倒せていたのだが倒す数に比べて増える数がドンドンと増えて行くに連れて手が足りなくなって一人ずつだが倒され残るのは俺を含めて4人だけなのがだ、どうやらこのゴーレムは俺たちを捕虜にするつもりらしい、

 そこで自殺用の薬を飲もうとしたが寸前の所で取り押さえられ現在猿轡をされロープで拘束され(亀甲縛り)転がされてる

 

 「オまエラは、ジョウホウをキきダスタメニ、イカス、ワガまスターノ、マエニキテモラウ」


 そう言い、服を掴み引きずっていく


 そして、横目で羊耳族を見ると隷従の首輪がナイフで切られ開放していく


 まぁ俺たちもここまでのようだし、どうでもいいか・・・



 ---


 国境付近でジャイアントリザードを狩った帰り、草原で頭から血を流してる人族の女性を見つけたのだが今回の騒動のはじまりだった

 

 彼女は意識をなくす寸前に「あのクソ野郎、絶対ぶっ殺す・・・」と言いつつ意識を失くしたのだが、とりあえず中位級回復薬ポーションを手持ち全てをぶっかける


 「リーダー!それ使ったら今回の報酬がパーだよ!」


 今回の報酬と中級回復薬ポーションの値段を考えたら報酬の方多いのだけど、宿泊費や消耗品(食料)などを考えたら赤字にはならないけど多くの報酬にはならないだろう、しかし目の前に倒れてる彼女の命よりは安いだろう


 彼女は回復薬ポーションが効いたのか静かな寝息になり傷口は塞がった


 「ったく、これだから私たちのパーティは万年貧乏んだよね・・・まぁこんなんだからリーダーを任せれるんだけどね」


 そして俺たちは日が暮れて来たので、たき火の準備をし、この場で夜を過ごすことにしたのだ


 夜中になる直前、時間にして23時ごろだろうか?


 彼女が「もんぶらん!」と何かわからない単語と共に起きる

 とりあえず彼女はナカタニミレイと名乗り、家名が先で名が後という珍しい人物だった・・・

 ただ記憶の片隅に昔異世界より召喚さえた勇者御一行が似たよう名前だったらしいが


 そして会話を進めるうちに彼女は「糞禿かみさまに会い、チキュウと言う世界の二ホンと言う国から来て黒髪黒目」という情報が本物であることを示していた


 そこで神様に会った事とニホンジンと言うことを隠すようにアドバイスし、最後に俺たちの聖地に来ないかと聞こうとした瞬間


 「おい・・・気配がする、人間ぽいのが15、金属音が微かにするから多分冒険者か奴隷商人の捕獲部隊だ」


 「くそ!戦闘用意!中谷はここでじっとしてろ!」 

 

 ・・・

 ・・

 ・

 

 捕まってしまった・・・

 

 現在、悪名高き魔道具「隷属の首輪」を付けられ連行され所だった


 異変が起こったのは俺たちが野営してた場所から噴き出た魔力の噴流


 傭兵団の連中が警戒し、しばらくすると暗闇の中からある人物・・が現れる・・・


 アイツは俺だ!


 そこには顔を洗う時に水桶の中や水浴びする時に川に写る俺だった


 そして一人、一人と同じ顔の俺が何十人と現れ傭兵団の連中を蹂躙する


 剣を受ければ岩を叩くような音がし、矢は跳ね返し、魔法を撃ち込まれてもビクともしない・・・


 そして粗方片付けると俺たちの方へ寄ってきて隷属の首輪を切ってしまう、そこで慌ててミサキの方へ駆けつけると彼女は一心不乱に地面に何やら書き込んでいるので


 「落ち着け!終わった!」


 そしてボロボロになった手に下級回復薬をかけると、安心したのか眠ってしまった


 気になったのは周りで待機してるゴーレム達と引きずられてる傭兵団3名だった・・・


 そこで、彼らの持っていた隷属の首輪をつけ交代で眠りにつく・・・

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