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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
人形遣い編
133/184

獣人捕縛部隊と人形遣い


 私は夢を見ていた・・・

 子供の頃、両親に買ってもらった人形でおままごとをして遊んで居たことを・・・ただ正面に座ってる幼馴染の顔は忘れてしまって、なぜかあの忌まわしい禿野郎かみさまの顔になっていた

 そして、中学の頃に発症した忌まわしき思春期特有の精神的病気の事だ、女友達と悪魔召喚の儀式をしてみたり、夜中の公園の砂場でゴーレム法を試してみて警察に職質され親に怒られたことだ、ちなみに警官の顔は禿野郎かみさまだったが


 「・・・モンブラン!・・・ここは?」


 周りは真っ暗だが、たき火の横に寝かされているらしく周辺は明るいとまでは言わないが、たき火の周りにいるの顔を確認するぐらいは出来ていた

 すると年齢的に18歳ぐらいの男性が声を掛けてくる


 「やぁ、「もんぶらん」が何かは判らないが、気が付いたかい?」


 「えぇ、ありがとう・・・ここはどこ?」

 

 動こうとするが病み上がりなのか体が思うように動いてくれない・・・


 「まだ本調子じゃないから動かない方がいい、ここは農耕王国と竜聖王国の国境地帯だよ、僕らは農耕王国から竜聖王国へ向かう途中で君が頭から血を流して倒れてるのを見つけたんだ」

 「どうしてこんな所で倒れてたの?」

 「僕らが回復薬ポーションを持ってなかったら手遅れでしんでたよ?」

 「名前は?」

 「結構いい身なりだけど何処かの貴族様?」


 仲間がずいずいと質問攻めにしてくる・・・


 「ちょっと待って!まずはポーションをありがとう・・・、私は中谷美咲なかたにみさき、貴族ではないわ、一応平民よ」

 

 彼らは7人組で共通してるのはウェーブのかかった綺麗な髪に巻き角を付けてるってことぐらいだ、年齢も性別も装備もバラバラだ 

 

 「俺たちも自己紹介がまだだったな、チーム「スリーピングドッグ」のリーダーでヘルビーだ、見ての通り羊耳族だ」

 

 そして他のメンバーも自己紹介してくれるが全員が羊耳族と名乗り、気さくでいい人だった、ある意味コント集団な感じだったが・・・それよりも聞きなれない単語が出てきたわね・・・


 「羊耳族?」


 「「「「????」」」」


 すると何か気付いたリーダーのヘルビーが


 「もしかしてだが・・・中谷はチキュウと言う所の二ホンと言う国の出身じゃないのか?」


 「知ってるの?」


 「・・・・その情報は隠した方がいいぞ」


 「なんで?」


 「20年ほど前にある組織が4人ほど異世界人を召喚したんだが・・・実は3年ほど前に全員死亡してるんだ」


 え?糞禿かみさまの言葉が本当なら死なないように規格外能力チートを貰ってるはずなんだけど?


 「死亡する6年前に敵対してた組織に捕まって魔法とスキルの研究の為に人体実験され死んだんだ・・・ちなみに中谷さんがニホンジンって情報は誰かにしゃべったのか?」


 人体実験って・・・怖!


 「いいえ、ヘルビーさんに発見される直前まで糞禿かみさまとしゃべっていて送られてきたので・・・」


 「「「「「神様にあったの!?」」」」」

 「・・・・その情報も隠した方がいいな・・・ニホンジンで神様に会ったと判れば宗教の連中が聖女に祭り上げられた上に異教徒に命を狙われるぞ」


 「まじですか・・・」


 すると・・


 「おい・・・気配がする、人間ぽいのが15、金属音が微かにするから多分冒険者か奴隷商人の捕獲部隊だ」


 「くそ!戦闘用意!中谷はここでじっとしてろ!」 


 すると暗闇から剣や槍、杖を構えた人間が現れ、肩に身の丈ほどの棒を持ちうすら笑いを浮かべながら


 「抵抗しないなら暴力は振るわないぜ~どうする~?」


 「違法奴隷になったて最終的にはムゴイ死に方をするだけだ!いくぞ!」

 「「「「おう!」」」」

 「へっへっへ、非力な羊耳族が人族の戦闘職に勝てるわけないだろ?」

 

 ヘルビーが人族の男に切りかかるが男は棒を一閃させると剣を受け止めそのまま反対側で下から打ち込んだりするのだがヘルビーも負けじと剣を上へ下へと走らせ時には体を捻らせ避ける

 そして他のメンバーも魔法を放ったり身の丈ほどの盾を構えて魔法使いの壁になっていたり、槍で攻撃を仕掛け数人相手を手玉に取っているのだが

 

 「きりがないね~・・・」


 するとリーダーがバックステップで距離をとり、手を上げると


 「うぐ!」


 みんなの足から矢が生えていた・・・


 そして、動けなくなったスリーピングドッグの面々に首輪を付けるとこっちに近づいて来て


 「ん?人族がいるのか・・・娼館に売るには不健康だし、変態貴族に売るにも年を取りすぎてるな・・・コイツは捨てておくぞ」

 「憲兵に駆けこまれないっすかね?」

 「安心しとけ、今晩中に魔獣に食われてしまうさ」

 「流石ボス!」


 と、言うと男たちヘルビーを連れ暗闇に消えようとする


 「ま、まって!その人たちは私の命の恩人なの!放して!」


 捕獲部隊の人が立ち止まり、こっちを向いてニヤニヤしてくる、そしてリーダーらしき人物が薄ら笑いをうかべながらこっちに来ると無造作に足を蹴り上げ


 「グフ!ゲホッ!ゲホッ!」


 「力ないのに人に命令しちゃだめよ~、いい子は大人しくそこで魔獣に食べられなよ~ばいばい~」


 くそ!くそ!くそ!命を助けてくれたのに!私は無力なのか!

 

 【規格外能力チートのインストールが完了しました】


 な?なに?なに?禿野郎かみさまの声?


 【アップデートしますか?】


 なんでもいいから早く!


 ぐわ!頭が痛い!!割れる!!


 【完了しました、使い方は脳内裏世界に直接書き込みました、では最後に神様からの伝言メッセージを再生します】


 「やぁ神様だよ、君にはゴーレム使役の規格外能力チートをあげたよ、使い方は判るよね?では、レッツエンジョイ異世界生活!」


 ・・・・やってやる!


 「ご、ゴーレム!捕縛部隊を殲滅しろ!」


 そう言いつつ地面に指で【emeth】と書きつつ姿を想像する・・・そう、命の恩人である羊耳族、ヘルビーさんを思い浮かべつつ・・・


 すると地面がせり上がり人・・・いやヘルビーさんを形作っていく、そして出来上がるとヘルビーゴーレムは走り出していく

 しかし、15対1では半不死身とは言え殲滅にはすごく時間がかかってしまうだろう、そう思った私は指の先が裂け、皮膚がはがれ、爪が割れるのもお構いなしに何度も何度も【emeth】と書いていく


 そして数が80体を越えたころ肩を叩かれる


 「落ち着け!終わった!」


 気が付くと私の周りにはスリーピングドッグの面々が集まり、私の手に回復薬ポーションが振りかけられていた


 

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