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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
人形遣い編
130/184

逃走と穴熊の兎

 ヤマト基地 正面門


 「お話は聞いております、ここからは広報が案内しますので」


 隣に立っている男を指名すると


 「広報部の木戸孝義キドタカヨシ大佐です」


 「どうもありがとうございます、早速ですがreaat第2分隊の面々と会いたいのですが?」


 「構いませんよ、会議室へどうぞ」


 ミリタリーモヒカンの広報担当に案内され小型会議室に入ると席に案内され座るとモヒカンの彼は内線電話を手に取りどこかへ電話をかけ数分後


 腰にハンドガンを吊るし、日本軍の正式儀礼服を身に着けた赤が現れる


 「陸軍強行偵察部隊所属、赤井翔太軍曹、出頭しました!」


 「軍曹!彼女の質問に正直に答えろ!拒否または虚偽は許さん!」


 「イエッサ!」


 と、敬礼を行い彼女の質問にハキハキと答えていく


 「ありがとうございます、中谷様から後に返答があると思いますので、それまでお待ちください」


 「?後の返答とはどう意味ですか?」


 「今回、羊耳族、メリーが死亡した事に対して中谷様は大変ご立腹でして、報復を考えております」


 「へ?なんでだ?確かに我々の為にメリーは死んだが、それはメリーの意思で決意だ、そして我々、いや日本軍全員が感謝を祈り、丁寧に埋葬をしているぞ」


 「出所は言えませんが、reaat第2分隊が窮地に陥った際にメリーを盾にし生き延び、しかも功績を我が物にしたと報告を受けており、中谷様が大変ご立腹です、しかし中谷様はたいへん懸命なお方ですので、今回各関係各所に聞き判断なさるそうです」


 「・・・では、2つほど意見を言わせてもらいますね、まず一つ目、我々がメリーを盾にしたと言いう点ですが、事実メリーは我々のメンバーであるウェンディを庇い死にました、証拠に死んだ後だがメリーの功績を認めさせランク6から7に昇格させた」


 「もう一つは?」


 「我々が黒幕である魔族の至上主義者に報復したという事だ」


 「なるほど・・・」


 「わかってもらえましたか?」


 「その判断は中谷様がすることです、最後にメリーの遺体がある場所に案内してもらえますか?」

 

 「構いませんよ、こちらです」

 (しかし、報告ね・・・多分、パエリア王国のギルマスのバジルか内務局のズーだろうな・・・、俺たちを陥れて利益があるのは・・・ズーか)

 

 そして、会議室を出て第一演習場の隅にある金木犀キンモクセイの木のすぐそばにある、石碑の所に案内する


 「ここがメリーの遺体が埋められている所です」


 彼女が護衛のについてきた2人(剣士と神官)を引き連れ前に出ると右手をメリーの眠る場所に置き目をつぶると数秒後

 軽い地響きが鳴り響き、徐々に盛り上がると棺桶大の岩の塊がせせりだしてくる


 「お、おい!何してるんだ!?」


 腰に差してたM1911HCを抜き、モヒカン兄さんと一緒に銃口を彼女に向けつつ聞くと


 「中谷様の命なのでご了承ください、中谷様曰く、「羊耳族が安眠するには聖地が一番」だそうです」


 「・・・ック」


 銃声ドン銃声ドン銃声ドン


 問答無用と撃ち、彼女の胸に着弾するとパラパラと砂をまき散らしてしまう


 「無駄です、私は中谷様によって作られた魔術式土人形クレイゴーレムそれ位の衝撃では倒せませんよ」


 すると彼女と護衛の二人が浮き上がり


 「では、我々は中谷様の任務を遂行し終えたのでこれでおいとまさせてもらいます」


 お辞儀しそのまま空を飛ぶように去ってしまう


 『緊急事態エマンジェンシー!すぐに戦闘機を飛ばせ!目標はヤマト基地から去った人間大のゴーレム3機!』


 すると無線に横やりが入る


 『広報塔警備隊だがこっちもだ!馬車と護衛2名、馬車の御者が浮かんで空に消えた!』


 『司令部了解!上空警戒中の戦闘ヘリをまわす!』


 上空で常時警戒しているヘリが文字どうりにすっ飛んでいくが数分後


 『ヤタガラス1-1、目標ロスト、繰り返す目標ロスト、周辺を捜索後に帰投する』


 『司令部、了解、増援と合流し捜索を行え』


 こんな無線のやり取りを確認すると


 「クソッタレ!!アイツ45口径くらっても平然としていたぞ!」


 「それよりもあいつらを追わないと!あてはあるのか?」


 「・・・・あいつらは「メリーを聖地に連れて帰る」と言ってた」


 「聖地の場所がわかれば・・・」


 「「・・・」」


 ・・・

 ・・

 ・


 reaat専用会議室


 「なるほど・・・そういうわけか・・・」


 扇形の会場に集められたreaatの面々(任務中の隊員は除く)からの報告を受けた司令官の紡義ツムギ大佐が机に座りながら天井を仰ぎ見ながらつぶやいている


 現在赤井の報告を受け悩んでいた、日本人の転移者と敵対するか諦めるか・・・だがreaatの隊員達、特に第2分隊の連中は居今すぐにでもM249(マシンガン)と無反動砲を持って聖地に散歩でも行きそうな勢いだ


 まぁ仲間を奪われたんだから仕方がない・・・


 「第3分隊と第4分隊はとりあえずはこの騒動の原因であるパエリア王国のズーを捕縛しろ、もちろんザットン国王の許可は取っておけよ」


 「俺たちは!?」


 第2分隊が吠えるが「ギロリ」と顔を向けられ


 「お前らは頭に血が上りすぎてる、少し頭を冷やせ」


 「だがこのままじゃ腹の虫がおさまらない!」


 「だったらお前らは聖地の場所を特定してこい」


 ・・・

 ・・

 ・


 首都ヤマト 踊る酔っ払い亭


 ここは大通りから離れ低所得者が暮らす場所に近い場所にある荒くれ者が集まる酒場、主に商団の護衛でついてきた冒険者やチンピラ、たまに裏ギルドの下っ端も混じっているが基本的に犯罪者は居ない、ちなみに日本軍の中でも不良軍人が出入りしてる


 俺たちは酔っ払い亭に入ると中を見渡す、そこには昼間から酒を飲み、ダイスゲームにいそしみ、喧嘩をしたり、表面積の少ない水着を着た女性が踊り、それを鼻の下を伸ばした奴らが見ていたりしている


 「日本軍の人だね?相手る席に適当に座りな」

 

 ココの店員で人族の女性が適当な案内をしてくるが


 「今日は酒じゃないんだ、穴熊の兎はいるか?」


 と言いながらチップを渡すと


 「ダイスゲームをしている席に居る前歯のない男」


 そっけなく教えてくれるのでそいつの所に行くと


 「お前が情報屋か?」


 「違う、ココにはギャンブラーしかいないぞ」


 と、ダイスを振るので机をひっくり返し、胸倉を掴み床に叩きつけると周りの男や周辺で飲んでた奴らが武器を抜くので俺以外のメンバーがそいつらに向けハンドガンやAA12(ショットガン)を向け牽制を行い


 ナイフを首に当てつつ


 「悪いが俺たちは気が立ってるんだ、めんどく臭い事は無しだ」


  

穴熊の兎


裏ギルドの符牒で情報屋の事他にも、「穴熊の蜂」(殺し屋)「穴熊の女狐」(娼婦などの斡旋役)など



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