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アジア方面軍司令官の中将

私は山本やまもとといいます

第1アジア艦隊総司令官をやってます

階級は中将です


今日は愛知アジア方面軍中央司令部に勤務してる、霧島大将に呼び出されてます


インドネシア近海で海賊討伐の任務に当たってた原子力空母宗右衛門から航空機を

飛ばして出頭しました


さすがに50代にはきついですね

しかしあと2ヶ月で任務が終わり日本で蕎麦が食べれます


そして中央司令部に出頭し、地下15階の霧島大将のオフィスに入ると、赤メガネのかわいい秘書さんが出迎えてくれます


「山本中将ただいま出頭しました」


「少々お待ください」


と赤メガネちゃんは、電話で司令官に連絡しています


「霧島司令官がお会いになるそうです、此方にどうぞ」


と、エスコートしてくれます、歩くたびにポニーテールが左右に揺れます

しかも、いい匂いが残り香として鼻腔をくすぐります

いかんいかん、私には美人の妻がいるのだ


そんな考えをしてるとドアを開いて中に案内してくれる、すると霧島司令官は書類から目を上げ


「今日来てもらったのは新しくアフリカ艦隊を設立することになってね、山本君、まずこの書類を見たまえ」


そう言い菊の紋の付いた封筒を差し出してくる

これは重要書類の類に使われる封筒だ

前にもらった時は、艦長をしてる時にアジア艦隊総司令官に任命されたときだったけかな?

封を開け、中の書類を取り出し読むと



人事指令書 本、指令書を確認後、山本中将を大将へ昇格する および第1東アジア艦隊司令官を解任、本指令書を確認後、新設第4アフリカ艦隊総司令官へ任命



要は、この瞬間に中将から大将に昇格した上に新しい艦隊の総司令官へ移動と言う事らしいです

しかしおかしいですね、アフリカ艦隊というのはおかしいです、現在アフリカは国連軍アメリカ、日本、ロシア、トルコを中心とした

多国籍軍で構成されていて何処の国がってのは無いはずですが



「・・・拝見しました、謹んで大将の任をお受けします、アフリカ艦隊というのは?」

「このたび国連からアフリカの人道支援のあとアフリカの一部の統治を委任してきたのだよ」


そう言うことですか

まぁアフリカが統治できて運営も上手くいったら日本にもだいぶいい資源が持ち込まれるでしょうね

そこは天然資源の宝庫ですから


そんなことを考えてると、二枚目の書類の束を渡してきます


「よし、ではこれが第一次アフリカ艦隊の編成だ」


どうやらアフリカ艦隊の構成書類ですね

・・・・大艦隊です、戦闘が激しい第1アジア艦隊と未だに旧型原子力と核の問題が片付かないパキスタンを抱える第2インド艦隊に次いで三番目の大きさの艦隊ですね

まぁアフリカは反国連軍や宗教戦争が起こっている激戦地ですからね、しかし地上戦力は少ない気がします



「はっ・・・・だいぶ大規模な艦隊ですな」



「いやいや、まだまだ地上部隊も増やすつもりだぞ」


どうやら統括地域もどんどん増やすつもりらしいです


「国連軍に代わってアフリカでも占領する気ですかな?」


「いやいや、臆病者でそんなことは怖くてできないよ」


「チェスプレイヤーと呼ばれた御方が何を言うんですかな?」


「「っはっはっはっは」」


霧島司令官はチェスの駒を使い作戦を練ることで有名です

海戦だけなら自分も得意ですが、この人は海戦、上陸作戦、鎮圧作戦、侵攻作戦、航空戦略戦などなどすべての作戦に精通されてる、凄い人なのです


勝てません


そして、挨拶して退席するさいに声を掛けられます


「そうそう、地上部隊の100の位だが400の銘に変更だ、インドアジア艦隊と完全に別艦隊になるからそのつもりで」


「っは!」


「では、後の事務処理は任す」


どうやら、家で蕎麦を食べるのは、だいぶ先になりそうです

蕎麦の種と蕎麦打ちの道具をアフリカに持ち込んで自分で作ってみましょうかね?


しかし明日からの任命書と移動命令書や人事系の書類と出発のまでの計画書の作成の事を考えると頭が痛いです

取り合えず今日は名古屋名物の味噌煮込みうどんとひつまぶしでも食べて幹部連中にお土産でういろうと鰻パイでも買って帰るとしましょう

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