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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
人形遣い編
129/184

ズーとマック

 「なるほど、ベヒモスが攻撃した際に羊耳族のメリーを盾にして生き延びたと?」


 「そうです!しかもそれを冒険者ギルドに報告もせず、手柄をすべて横取りしたのです!」


 「わかりました」


 「終わりですか?日本軍を滅ぼしたりしないのですか?」


 「それは中谷様が決める事です我々はただ情報を集め、中谷様の目と耳の代わりになるだけです」


 「ほう、そうですか・・・よろしければこの後お食事でもどうですかな?」


 「ナンパですか?」


 「いやいや、内務局の長として繋がりあいがほしいだけですよ」

 

 ズーは取り敢えず接待でもてなすことにしたらしい、彼女は少し考えると


 「内務局の長とパイプがあれば中谷様に有益と判断しますが、今は中谷様の用事を優先するとします、また機会があればお願いします」


 と、お辞儀をすると護衛の冒険者を率い、王城を後にする


 まぁ正直な話、土から作られた彼女たち土ゴーレムは食事を必要としない、食べたとしても身体を構成してる土の栄養となるだけだ、もし戦闘で負傷したとしてもコアさえ無事であれば土を取り込み回復・・・いや補修することができ、魔力も大気中や大地に流れる魔力を吸収し限界まで使っても6時間ほどで全回復してしまう性能なのだ


 そして彼女らは冒険者ギルドへ向かい、中に入る・・・すると


 「お、綺麗なお姉ちゃんじゃないか、一緒に飲まないか?」

 「依頼かい?よかったら冒険者ギルドを案内してやろうか?」

 「なにか困ったことがあったら俺たちにいいなよー格安で請け負うからからなー」

 

 などなど、ナンパを掛けてくる・・・まぁ言葉だけで行動に移すやからが居ないのが救いだな・・・とか思っていると・・・


 「よー、綺麗な黒髪じゃねぇか、良かったら一緒に飲もうぜ!」


 と、5人組の冒険者グループが腰に手をまわしてくる・・・


 「俺たちは軍団クラン剛腕の腕所属でパーティ緑の右腕のマギーって言うんだ、最近ランク6に上がってな、困ったことがあるなら相談に乗るぜ」


 こいつらはマルクス村の近くの都市、ロンルーリ市の冒険者ギルドで赤達と喧嘩をし冒険者の資格をはく奪された冒険者だったのだが反省の姿としばらくまじめに仕事をしていたのを受け条件付きで復帰を許可、そして当時ランク5だったのだが今回王都冒険者ギルドで昇級試験を受け、先ほど合格の通知を受けた所だったのだ


 (ッチ、マスターからの記憶で冒険者の中にはチンピラまがいや野蛮な連中もいるとわかっていたのに)

 「すみません、私用事があってここに来たんです」


 「いいじゃねぇか、用事なんて後回しにしてよ~、一緒に飲もうぜ、護衛の連中もここまでして何も言わないんだぜ~」


 どうやらお酒が少し入ってるらしい、息が酒臭い・・・そしてゴーレム冒険者は後ろで直立不動でたっている・・・まぁ私に指揮権があるから命令しない限り何もしないのだが・・・普段は「後ろをついてこい」と命令してあるのだが


 (う~ん、これ以上相手にしてるとマスターからの指示が遅れてしまうわね・・・・)

 「動いてる所が見たいの?じゃあ「コード40」」


 すると、盗賊と剣士がナイフやショートソードを抜きつつ素早く移動し首に刃物を突きつけ、神官は無詠唱で神官魔法の一つで拘束魔法を発動し動けなくしてしまう


 「ちょ、ちょっとまて!俺らは一緒に飲もうと言っただけだぞ!」


 「私は「人形遣い」の従者ですよ?その意味わかりますよね?」


 緑の右腕たちは所属を聞いたとたん、顔を真っ青にし


 「すみませんでしたー!」


 ジャンピング土下座を綺麗に決めてしまっている


 ランク12・・・一般の冒険者の最高ランク10を超え、通称「バケモノ」そして1人で国家と同程度の戦力を持ち、文化的に多大な影響を与えた者に与えられるランク・・・そして国家にも影響を与えることができる発言力がある、そしてその人物の従者に手を出したということは主人に喧嘩を売ったと言うことになる


 「いいですか、見知らぬ女性に手を掛けると言うことはセクハラ、強いては敵対行為になるのですよ!」


 「は、はい・・・すみませんでした」 


 「わかったらもう行きなさい」


 聞いた瞬間に立ち上がりギルドから出ていくので、振り返りつつギルドに受付に行くと手紙を出しつつ


 「中谷美咲様の者です、ギルドマスターのマック様に会いたいのですが?」


 たまたま居た受付担当の兎耳族の女性が手紙を受け取り、中身を確認すると


 「少々お待ちください、ギルマスを呼んできます」


 そして隣の同僚に何やら耳打ちすると彼女は階段に向かい、耳打ちされた狐耳の女性に案内され貴族用の応接室に案内される


 まぁこの公国に貴族と言う身分は無いのだが(あるのは各地方を統治する役人と現地領主のみ)やはり他の国からの来客もあるわけで必要な部屋だった


 ・・・

 ・・

 ・

 

 目の前には2mの大男が座っている


 「なるほど・・・では日本軍には非は無いということですね?」


 「まぁ無いかと言われれば微妙な所ですね・・・その場に居なかったもので・・・」


 「ふむ・・・」


 「だが仲は良かったからアイツらが殺すと言うことは考えられないぞ」


 「ギルド側は羊耳族のがベヒモスの攻撃により単体で死亡と言うことで?」


 「多分だがな・・・」


 「わかりました、ありがとうございます」


 「これぐらいで良ければいつでも構わない、中谷様の従者ならいつでも歓迎だ」


 「では、これで・・・」


 席を立つと


 「これからの予定は?」


 「日本軍、reaat第2分隊に当時の様子を聞き、メリーの遺体を回収して羊耳族の聖地へ帰還します」


 「だったら日本軍に連絡しておこうか?」


 「いいのですか?」


 「構わんよ、ただ連絡しておくだけしかできないからな」


 「助かります」


 ・・・

 ・・

 ・

 

ちなみに裏設定として冒険者は全員ランク8クラスの強さ+スキル強化されてます


感想などなどお待ちしております

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