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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
戦争編
122/184

川と空

 森を出て数mの川を目指すのだが森周辺の草原や街道には防衛空軍や防衛陸軍が展開していて予断を許さない状況であった


 そこで俺らは魔法鞄マジックバックからギリースーツを取り出し羽織ると匍匐前進を開始する・・・が


 「あそこの草おかしくないか?」


 どうやらバレたようだ・・・


 そこでハンドシグナルで合図を送り


 銃声カシュ銃声カシュ


 減音機サプレッサー越しに帝都兵をダブルタップで胸に2発、銃弾を撃ち込み静かに射殺し安全が確保されたので前進を開始する


 そして川辺に到着し時計を確認すると、残り10分ほどあり、戦術ネットワークも確認するとピックアップ用の河川艇は下流5km付近を走行中であったのでこの場所を死守することに決まった


 ・・・

 ・・

 ・


 下流の方からエンジン音が聞こえてくると


 「なんの音だ!?」

 「あれは日本軍の鉄の馬車の音と似ているぞ!」

 「周辺に展開中の部隊は川原に集合!!」


 するとこちらに集結し始めてくるので隠れることをあきらめて迎撃する事にする


 銃声カシュシュシュシュ


 reaat各個5分隊、約40名が一斉に減音機サプレッサー越しに射撃を開始、普段タクティカルベストにマガジン6個と背嚢バックパックの中に4つのマガジン、合計300発を用意しているのだが魔法鞄マジックバックを採用したことで重さを無視できるうえに、容量も普段の背嚢バックパックの十数倍の容量を得たため担当装備の差がある為、前後はあるが一人の装備弾数は最低でも5倍の1500発は持てるようになり、1つの作戦での弾切れの心配が激減したのだった(背嚢バックパックを降ろす必要はあるが)


 しかし赤達は約40名、それにくらべ帝国兵は数百にもなり、空には飛行蛇フライングバイパーがこちらに向かってくるのが確認できていた


 「これじゃあ押しつぶされるぞ!爆破担当!援護する!地雷クレイモアを設置しろ!」


 「「「「了解」」」」」


 各分隊の爆破担当や工兵が返事をし、一度射撃を中止、地雷クレイモアの準備や援護の為マガジンをタクティカルリロードを交換する


 「準備はいいか!?援護開始!」


 銃声カシュシュシュシュシュシュ


 「よし!行け!!」


 合図をすると、黒や各分隊の工兵、爆破担当が走り、地雷クレイモアを設置、急いで戻ってくる


 そして、地雷クレイモアの効果範囲に十分入ると


 「爆破しろ!」


 命令を下すと、黒たちが点火装置のスイッチを連続して三回入れると


 爆発ドドドドドドン


 黒煙と鉄球をまき散らしながら死を振りまく・・・・が、確かに効果範囲の敵は殲滅できたが後方に居た敵は死体を踏みつけ銃を発砲しながらこちらに進撃してくる


 「クソ!船はまだか!?」


 ・・・

 ・・

 ・

 

 数分後、下流からウォータージェットエンジン特有の音が近づくと無線に連絡が入り


 『|陸軍(reaat)生きてるか?騎兵隊の到着だぜ!』


 『何よりうれしいぞ!』


 『到着まで3分だ!』


 「迎えが来るぞ!けが人を優先して乗せるぞ!」

 「よっしゃ!殿ドンケツは1分隊がやるぞ!」

 「俺たち(2分隊)と3分隊は動けない者を運ぶぞ!」

 「こっちは(5分隊)先に船に乗って援護するからな!」


 ちなみに頭上では魔法がとんで来たり「ちゅいんちゅいん」と鉛玉が飛んでたりする、矢は近くに着弾するのだが当たってもボディアーマーが貫通することはない


 そして、川の下流から6艇ほど姿を見せると小型船舶が発砲を開始、20mm2連装対空機関砲や12,7mm回転式機関砲ガトリングガンを敵に向け撃ちまくる


 敵は・・・当たるたびにいろんな物が吹き飛んだり、上半身と下半身がバイバイしたりしている


 そして6艇の内、3艇が川岸に着岸し板を置くと、まず5分隊が分散して船に乗り込み、近づいて来る敵を冷静に射殺していく、次に2分隊と3分隊が負傷者を担架や背負ったりして次々と船内に運び入れていく、最後に1分隊だがその場に残り射撃を継続して負傷者を運び入れるのを援護していく、そして全員が乗り込むのを無線で確認すると


 「撤退!」


 号令をかけると船の上から先に乗り込んできた分隊からの援護下、急いで船に乗り込む


 「よし!行け!」


 とエンジンを全開にして下流を下っていく、もちろん敵の陸上部隊は追ってこれないが空飛ぶ蛇は追ってきて魔法を打ち込んでくるので後方に設置されている20mm2連装対空機関砲を上に向け迎撃を開始する


そして、飛行蛇フライングバイパーは、翼に穴を開けられたリ胴体にタングステン製の徹甲弾を受け悲鳴をまき散らしつつ墜落していく


 しかし、徐々にだが数を増やしているようで、遠くの空には黒い点が見えているのだった


 「このままだとジリ貧だな・・・よし!イージス艦隊に無線をつないでF35-Bを援護に来てもらえ」


 河川部隊の隊長の決断は早かった


 ・・・

 ・・

 ・


 数分後


 イージスから飛び立ったF35-ライトニング戦闘機10機は小型艇のピックアップ用のオスプレイを援護する形で合流地点付近を旋回してたのだが母艦であるイージス艦隊からの緊急連絡で2機をオスプレイの援護に残し、8機は編隊を離れ川を下ってくる小型艇を援護しに行く


 『こちら隊長機、対空ミサイルを発射後、エンジン全開で敵に突っ込む、敵の編隊をかき乱してやれ!』

 

 『『『『『了解』』』』』


 流石に8対数十匹の空飛ぶ蛇相手ではスピードや武装では勝っているとはいえ、数の暴利で負ける可能性がある・・・いや、負ける可能性が高い、そこで隊長は最初に最大火力を叩き込み、敵の編隊に突入、スピードで敵をかく乱し船に狙いを付けさせないようにする計画であった


 そして、彼らは各6本、合計48本の空対空ミサイルを発射、と同時にアフターバーナーを全開にし高速飛行に移行、敵の編隊に突っ込み飛行蛇フライングバイパーを引っ?き回し、そのまま後方へ進むが可変ノズルを起動し滑るように旋回、今度は固定武装である25mm機関砲を発砲し後方から敵をすり抜けつつ追い抜く


 『河川艇の収容を完了』


 『了解、このままもう少し遊んでから帰還する』


 ---


 上空では蛇ども間をライトニング戦闘機が飛び回り、すり抜ける度に蛇が墜落していくのが見える


 「チャンスだ!機関全開でピックアップ地点に行け!」


 スロットル、車で言うアクセルを全開に開けて進むのだが、地上とちがい接地面との摩擦が無いので滑るように水面を走らせる・・・しかも川特有の一定方向からではない波もあるので突発的な振動が起こり車では味わう事のできないスリルを醸し出していた、しかも川幅もギリギリでは無い物のカーブを曲がるたびに遠心力で外側に膨らみもう少しで座礁する危険性や、上空で戦闘機ライトニングが頑張ってるとは言え、魔法の攻撃は止んでいる訳でもなく、スリルを助長していたのだった


 そして合流地点の小さな湖に着くと、2機の戦闘機ライトニングがミサイルを発射したりして敵を蹴散らし、隙をついてオスプレイが水面ギリギリでホバリングし後方ハッチを開けるので頭から接近、少しだけ船首を乗せるとフックを引っ掛け電動ウィンチで引っ張り上げオスプレイ内部に引っ張り込む


 「収容完了!行け!」


 そして撤退が完了する


 

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