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パラレルワールド日本軍、異世界へ行く  作者: プランc
戦争編
118/184

クレーターと決意

 少し時間は戻る 軍港都市エクファエラ 都長


 ちなみに都長と言うのは領主みたいなもので本来ガスパチョ帝国軍務地なので日本軍の感覚だと基地の中に一般市民(軍勤務の家族や飲食店や雑貨屋など)ががいるので基地司令官ではなく都長と言われていた


 そして今、都長は他の士官の連中と頭を抱えていた、なぜなら軍港都市の近海に島のような船が現れ出航する船は片っ端から撃沈され、空には島のような船から飛び立った大型で灰色の金属の鳥が飛び回り嫌がらせの様に都市の上をすごい音を立て低空飛行で飛び回っている、そしてそいつ等に応援の空軍所属の飛竜ワイバーン飛行蛇フライングバイパーなどがハエの如く撃ち落とされてしまった、正直もう打つ手がない


 「だれかこの状況をひっくり返せる案はないか?」


 「「「「・・・・」」」」 


 何もないようだ・・・非戦闘員は可能な限り避難させ、残るは軍務関係者か酔狂な奴か欲の張った軍事関係の商人だけだ


 こうなった皇帝に処分を覚悟で援軍を頼むしかないのか?帝都には最新鋭の武器を装備し直轄空軍や最新鋭大型アームストロング砲を操る直轄陸軍、そして精鋭である帝都防衛軍が常駐しているはずだ


 ん?なんだろう?空か一つ火の玉が落ちてくるのが見えるぞ?


 そして彼の記憶はここで終わっている


 ---


 reaat 威力観測担当


 彼らは本来ミサイル攻撃の為のレーザー照射をする為にエクファエラを一望できる近郊の丘に潜んでいたのだが基地からの命令で神の杖の攻撃評価をするため被害が及ばないと思われる位置に移動していた


 「着弾予定時間までまで残り3分」


 「カードゲームは辞めて衝撃に備えろ」


 「は~い」


 隊長の指示で交代で休憩してた隊員がババ抜きを辞め蛸壷たこつぼの中に隠れ色んな所に設置した監視カメラの映像を見始める 

 

 ・・・

 ・・

 ・

 

「隊長、杖を視認」


 と視認確認をしてた隊員が高性能長距離望遠鏡を覗きながら報告を入れてくるので上を見上げると雲をアニメの様に吹き飛ばし火が降ってくるのが見える


 「視認確認を中止!隠れろ!」


 着弾ズドーーン!!!!!


 重さ1t近い金属の弾は多分だが都市司令部の建物に着弾、一瞬にして建物を吹き飛ばし、地面にめり込むと地中200m付近までめり込み、その余波で周辺の岩盤ごと地面を捲り上げ直径8km近いクレーターを成形させている


 「げほ!げほ!全員無事か?」


 「「「「「大丈夫です」」」」」


 「モニターも大丈夫です」


 安否確認をするが全員ケガはないみたいだ、一応都市から12km付近に居るのだが衝撃波や土煙がここまで来るとは思わんかったわ・・・


 「都市はどうだ?」


 「都市はモノの見事にすべてがクレーターになってます、現在クレーターの中に海水が流れ込んでいます」


 「よし、機材を回収後撤退するぞ」


 「「「「了解」」」」


 ーーー


 日本軍 司令本部


 「神の杖、着弾確認」


 とオペレーターの女の子が報告すると司令部から拍手が巻き起こる


 「状況を報告せよ」


 「威力評価の為、潜入中のreaatによればエクファエラは消滅、現在クレーターに海水が流入中」


 とモニターに神の眼からの映像とreaatからの映像が映し出されている


 「効果範囲は約8km、深さ200m生存者は海水が流入してるため確認はできませんが絶望的です」


 実は科学者の一部から効果に疑問の声があり、今回は実験の意味合いもあったのだが上手くいったようだ


 「上手くいったようだな?」


 「そうですね、放射能被害は無いので今後の占領も楽ですね」


 戦略級兵器としては十分な威力があるようだ、しかも攻撃衛星「神の金槌」にはまだ11本の杖が搭載されていて撃ち切ったとしてもレーザー兵器が搭載されており、こいつは太陽光で充電できるため故障さえしなければ半永久的に撃てるのであった


 ---


 イージス艦 蔵王 艦橋


 「なんなんだ今のは?」

 「軍港都市が一瞬でなくなってしまったわい」

 「火山でも噴火したのか?」

 「日本軍は古代高位長耳族エンシェントハイエルフでも仲間にしているのか?」

 「あの威力は古龍エンシェントドラゴンのブレス級だぞい」

 

 「これは日本軍が有する兵器で通称「神の杖」と呼ばれています」


 驚愕した顔をする一同だが燃えるような赤い髪に耳から火が出てる男性が手を上げ


 「「神の杖」と言ったがこれは神具を所有してるのか?」


 「いえいえ、我々日本軍は兵器、武器は現在すべて科学の上で成り立っております」


 「かがく?」


 「物の理を突き詰める事ですね、例えば水が氷ったり沸騰したりする事ですね」


 「氷は氷で水は水じゃないのか?」


 「・・・不思議なことを解明する事と思ってください」


 この世界には魔力がある為、不思議なことは魔力で説明されていたのだ

   

 しかし今だに一同がザワついている、無理もない衝撃波は蔵王にも届き、駆逐艦を揺らしていたのだ

 そして、軍港・・・いや帝国領において軍都市と言うのは大事な基地にして食料ライフラインの重要な拠点の為防御はものすごく強固な物だった、実際軍港都市エクファエラも都市を囲う外壁も帝都には及ばないが厚さ10m、高さ8mを有し外側には対魔法処理が施されそこら辺の軍隊ではビクともしない強度を誇っていたのだが現実はどうだろうか?地面はめくりあがり、鉄壁を誇る外壁は吹き飛ばされ見る影もなくなり、今は海水が流れ込んでいるのだ


 一同は言わないが心の中で


 「リ―デレ公国には喧嘩は売ってはならないと本国に報告せねば!」


 ーーー


 杖着弾4日前


 オスプレイ 上空1万m


 オスプレイの兵員スペースで赤色のライトで照らされながら赤達を含めたreaatのメンバーが降下準備をしていた


 「いいか?我々が降下するのはここの公園だ、降下後速やかに装備を回収、それぞれの班ごとに事前に冒険者ギルド経由で確保してる宿や高層建物の屋根に移動しろ」


 「「「「「了解」」」」」


 本来のブリーフィングは済ましているのだが今のブリーフィングは悪まで最終確認である 


 そして今回異世界技術を取り入れた秘密兵器(?)を導入している


 「降下10分前!」


 「よし!個人装備チェック」


 するとM468やウェアブルPCなどの機器をチェックし始める


 「問題は?」


 「「「「ありません!」」」」


 「根性は?」


 「「「「たっぷり!」」」」


 「逃げ出すやつは?」


 「「「「いません!」」」」

 

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